『ヤコブへの手紙』映画鑑賞 | うさぎくんのお薦め映画ブログ

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『ヤコブへの手紙』映画鑑賞。フィンランド映画。主人公は終身刑の女性。恩赦があり、12年で出所することになった。懲役中は休暇を申請することもなく、家族との面会もすべて拒否し、ただひたすら刑に服していた。出所後はヤコブという盲目の牧師の身の回りの世話をする仕事に就くことになった。身の回りの世話もさることながら、主人公が主にすることは牧師のもとに届いた手紙を読み、それに対して牧師が口にした言葉を書き返信することである。牧師の元には国内の多くの者から悩みや救いが綴られた手紙が数多く届いている。贖罪、相談援助、援助者のあり方、悩みや救いが欲しいときに、それを聴いてくれる人がいるということ。いくつかのテーマを静かに描き、終盤には、はっと胸を突く展開が用意されている。静かな絶品。名品。お薦め。