『サン★ロレンツォの夜』映画鑑賞。1944年の夏。イタリアにある小さな村、サン・ロレンツォ。当時ドイツ軍に支配されていたイタリアのこの村は、ほとんどの家がファシスト体制へ抵抗運動をしていたという理由で、ドイツ軍によって全ての家が爆破されることになった。ドイツ軍は村の司教を通じて安全な大聖堂に逃げるよう村民に伝えた。家にいれば爆破されるし、外にいるのをドイツ軍に見つかれば射殺される。村民は大聖堂に集まるが、一部の者が「ドイツ軍は信用できない。外に出てアメリカ軍に助けを求めよう」と呼びかけ、大聖堂に残る者と外に出る者達に別れることになった。監督のタヴィアーニ兄弟が幼いころ実際に体験したことを元に作られた作品。美しく抒情的な映像を背景に、戦争の悲惨さを描く傑作。お薦め。