『ムッソリーニとお茶を』映画鑑賞 | うさぎくんのお薦め映画ブログ

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『ムッソリーニとお茶を』映画鑑賞。1935年。ファシズムが台頭しつつあるイタリア、フィレンツェ。外国人居住区に暮らすイギリスの貴婦人達はコミュニティを作り、優雅な毎日を送っていた。主人公の少年ルカは裕福な仕立て屋の男が愛人に産ませた私生児。施設に預けられていたが脱走してきている。男はルカの面倒をみる気はなく、不憫に思った秘書のメアリーが引き取ることになった。居住区の婦人達の協力も得られ、ルカは経済的な援助も受けられ、英国紳士となるべく教育も受けられるようになった。しかし、政情は悪化し、ルカと婦人達も時代の波には抗えず、時代に翻弄される日々を送ることになってしまう。第二次大戦前夜の苛烈で激動の時代だが、スクリーン上はどこか明るさとユーモアに溢れた秀作である。お薦め。