本日の担当は、クルーNO.2023

SAKUCHINです

心に傷を負い、トラウマに囚われて部屋から出られなくなってしまったあなたへ

 

鳥かごに囚われてしまったあなたが、もう一度青空を自由に羽ばたいている未来を信じてこのシリーズを書いています。

 

発達障害(ADHD・ASD・LD)・境界知能グレーゾーン・イジメ・不登校・PTSD・ひきこもり・抑うつ、毒親育ち、アダルトチルドレン、辛い現実を乗り越えて青空に飛び立てます様に

 

では、よろしくお願いします。  

  

前回のまとめ

『やれば出来る子』と言われ続けている子供たちの中には「境界知能グレーゾーン」と言われる知能指数(IQ)が70〜85程度の範囲にある子どもたちが存在します。

 

そして彼らは、親や教師に『やれば出来る』と言われ続けて心を病んでいます。日本人の境界知能域の人は人口比率にして17% けして少なくありません。

もしかしたらと感じたら専門家のフォローを受けて適切に対処してほしいと思います。

 

もし、あなたのお子さんが境界知能グレーゾーンだと知ったなら「子どもの可能性を信じ、個々のペースを尊重しながら、継続的な支援を提供すること」を信念としてお子さんの自立をサポートしてあげてください。

そして、あなた自身へのフォローも大切にして下さいね。

 

例え遠回りになっても適切なサポートがあれば

子どもたちは必ず自立して幸せな人生を歩めると信じています。

 

 

今日の結論 

『夫は発達障害かもしれない』

 

彼女の悩み

友人のAちゃんは、旦那さんとの関係で非常に苦しんでいるのですが、旦那さんは感情表現が控えめで自分のペースを何より大切にする人で、彼女は旦那さんが自分の気持ちに気づいてくれない、共感してもらえないことに強く不満や孤独を感じているそうです。

 

特に、彼は日常生活で決まったルーチンに固執しており、変化に対して敏感であるため、彼女はその対応に追われて精神的に疲れてしまうことがしばしばあると聞きました。

さらに難しいのは、旦那さんが社会的には成功していて外面が非常に良いため、彼女が苦労していることを友人に話しても信じてもらえないという点です。

 

旦那さんは、仕事場や友人との交流では社交的で知識も豊富なため、周囲の人々は彼を素晴らしい夫だと思っているようです。しかし、家の中では感情的な距離が大きく、彼女が感じる孤独やフラストレーションを理解してもらえないという状況が苦しみをさらに深めています。

 

彼は特定の趣味や関心ごとに没頭し、それに時間を費やす一方で、彼女の存在や感情が疎かにされているように感じることが多く精神的に疲れ切ってしまっているのです。

 

また、旦那さんは社交的な場面が苦手で、特に大勢の人が集まる場所には行きたがらないことが多いそうです。彼女は、友人や家族と出かける際に気を使わなければならず、時には自分の楽しみが犠牲になることもあると言っていました。

 

彼は感覚的に敏感で、音や光、環境の変化に強く反応するため、彼女は家の中で彼が快適に過ごせるように気を配ることが多いそうです。

 

こうした生活の中で彼女は次第に孤独感や無力感を感じ、どうやってバランスを取ればいいのかわからなくなっているのでした。

彼女は旦那さんのことを理解しようと努めていますが、その重荷に押しつぶされそうになることもあり、心の支えを必要としているのだと理解しています。

 

結論を言えば、Aちゃんの旦那さんは発達障害の可能性があり、彼女は適応障害の症状を呈しているのです。

 

適応障害

 

 

適応障害は、生活環境や人間関係のストレスに対して適切に対処できなくなり、精神的な苦痛や機能障害を引き起こす状態です。特に自閉スペクトラム症(ASD)などの発達障害を持つパートナーとの関係において、以下のような適応障害の特徴を示すことがあるんです。

 

そして、この様な状態は、

『カサンドラ症候群』と呼ばれています。

 

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1. 強い孤独感と感情的疲労

パートナーが感情的な支えを提供できないため、彼女は孤立感を深め、社会的なつながりを失ってしまう。

パートナーとのコミュニケーションの困難さや感情的な交流の不足から深い孤独感を抱きます。これが継続することで、彼女の心理的なストレスが蓄積され、適応障害の症状として感情のコントロールが難しくなり、抑うつや不安の症状を引き起こすことがあります。

 

2. 生活への関心の低下と無気力感

趣味や友人との交流に対して以前ほどの興味が持てず、家に閉じこもりがちになる。

適応障害の一つの特徴として、日常生活への関心や楽しみが失われることがあります。パートナーとの関係において満たされない感情が原因で次第に無気力感に陥り、以前は楽しんでいた活動への興味を失うことがあります。

 

3. ストレス過多による身体症状

パートナーとのコミュニケーションで感じるフラストレーションや孤立感が、身体の痛みや疲れとして表れる。

適応障害は、長期間にわたるストレスによって身体的な症状も引き起こすことがあります。慢性的なストレスや不安から、頭痛、胃痛、疲労感などの身体的な症状を訴えることがよくあります。これは、心理的な負担が身体に現れた形です。

 

4. 対人関係の変化と社会的孤立

周囲に助けを求めることができず、孤独な状況が続くため、友人や家族とのつながりも薄れていく。

パートナーとの関係で感じる孤独感や疎外感が強まることで、他の対人関係にも悪影響を与えることがあります。適応障害では、社会的な場面での孤立や他者との関係が悪化することがよくあります。彼女は、外部のサポートを得ることが難しくなり、次第に社会からも孤立することがあります。

 

5. 自己評価の低下と無力感

自分の努力が報われないと感じ、次第に何をしても状況が改善しないという思い込みに陥る。

パートナーに対して自分が十分に支えられていないと感じることで、自分の価値や役割に対して疑問を抱くようになります。適応障害では、自己評価の低下や何をしても無駄だという無力感が生じ、これは彼女の精神的健康に悪影響を与えます。

 

 

カサンドラ症候群の女性は、適切なサポートを受けることでこれらの症状から回復する可能性があり、適応障害としての認識を持つことは重要な一歩たど思います。

 

あなたへ

 

 

ASD(自閉スペクトラム症)のご主人との関係を良好に保ちながら自分自身の適応障害を寛解させるために
 
1. 自己理解と自己ケアの優先
定期的に趣味や友人との時間を作ることで心のリフレッシュを図る。
まず、適応障害の原因となるストレスや感情をしっかりと把握し、自己ケアを優先することが重要です。自分の限界や感情に気づき、適切にリフレッシュする時間を設けることで、精神的な負担を軽減できます。日記をつけたりカウンセリングを受けたりすることで、感情の整理がしやすくなりますよ。
 
2. 合理的な期待を持つ
パートナーに「こうしてくれたら嬉しい」と具体的なリクエストを伝え、できたことに感謝する。
ASDの特性を理解し、パートナーに対して現実的な期待を持つことが関係改善の鍵です。感情的な共感やスムーズなコミュニケーションが難しい場合もあるため、パートナーができる範囲での愛情表現や協力を評価する姿勢が大切です。
 
3. 明確なコミュニケーションを心がける
「今日は〇時から一緒に散歩に行きたい」と具体的に伝える。
ASDのパートナーは、曖昧な表現や暗黙の期待を理解しにくいため、明確で具体的なコミュニケーションが必要です。感情やニーズを直接伝えることで相互理解が深まります。また、文字にして伝える方法も有効だと思います。
 
4. パートナーの特性に合わせた環境作り
パートナーが落ち着く空間を設けつつ自分のリラックス空間も作る。
感覚過敏やルーチンに対するこだわりを尊重しつつ、パートナーがリラックスできる環境を整えることが重要です。同時にパートナーのニーズにすべて応じる必要はなく、自分自身の快適さも大切にして下さい。
 
5. 外部サポートの活用
ASDに理解のある専門家のカウンセリングを定期的に受ける。
一人で抱え込まず、外部のサポートを積極的に活用することが寛解に向けて重要です。カウンセリングや支援団体、友人との対話を通じて、自分の感情を共有し、適切な助言を受けることがストレス軽減につながります。
 
6. 柔軟な思考と対処スキルの習得
不安やストレスを感じた際に深呼吸や瞑想を取り入れて気持ちを落ち着ける。
問題が発生した際に、柔軟な思考を持ってストレスを管理するスキルを身につけることが効果的です。認知行動療法(CBT)やマインドフルネスの技法を用いることで、感情的な反応をコントロールしやすくなります。
 
7. 関係性の中でのバランスを見つける
定期的にお互いのニーズを確認し、家事や責任の分担についても話し合いを持つ。
ASDのパートナーとの生活で適応障害を引き起こさないよう、関係におけるバランスを見つけることが重要です。自己犠牲にならないようにパートナーのニーズと自分自身の幸福感を両立させる方法を模索しましょう。
 
8. 夫婦間の関係を長期的視野で捉える
毎月一度、お互いの感謝の気持ちを言葉にする時間を持つ。
短期的な問題解決に囚われず、夫婦間の成長や改善を長期的に見据えることが大切です。少しずつお互いを理解し合う努力を積み重ね、急激な変化を期待せず、小さな成功を積み重ねることで関係は良好になっていきます。
 
ASDのご主人との関係を良好に保ちながら適応障害を寛解させるためには、自己ケアを優先しつつ明確で柔軟なコミュニケーションを心がけることが大切です。
 

カサンドラ症候群

 

ASDのパートナーとの関係において適応障害の症状を呈するこをカサンドラ症候群と言います。この名前は、ギリシャ神話のトロイの王女カサンドラの運命に由来しています。

 

アポロン神から予知能力を授かったカサンドラは未来を正確に見通せましたが、アポロンに愛を拒んだことで「彼女の予言を誰も信じない」という呪いをかけられました。

 

結果、彼女の予言は無視されてトロイア戦争の悲劇を避けられなかったのです。

 

カサンドラ症候群は、この神話に象徴されるように特にASDのパートナーとの関係において、周囲に自分の苦悩や問題を理解してもらえない状況を指します。

 

自分が感じている感情や状況が他者から信じられず、孤立感や無力感を抱くことがこの症候群の特徴です。

 

カサンドラのように「真実を知っているのに誰にも信じてもらえない」という心理的な苦しみが、現代の人間関係にも通じているのです。

 

 

アスペルガー症候群の男性は、交際中は情熱的で特別なプレゼントをくれるなど、理想的なパートナーに見えることが多いですが結婚後は二つのタイプに分かれることがあります。

 

① 変わろうとしないタイプ

結婚後も妻を恋人として扱い続け、関係を変化させようとしません。例えば、子供が生まれると妻と子供との時間を「自分の時間を奪われた」と感じ、育児に参加しないだけでなく子供との時間を制限するようになります。結果として、妻は孤独感に苛まれ、自分一人で子育てをしているような感覚に陥ります。

 

② 別人のように変わるタイプ

結婚後、自分のルールやこだわりを押し付けるようになります。例えば、家事のやり方や生活リズムをすべて自分の基準に合わせようとし、妻がそれに従わないとルールを破ったと感じて怒りを爆発させます。これがエスカレートするとDVに発展することもあり、妻との会話やリスペクトがなくなることがよくあります。

 

どちらのケースでも、共感性の欠如が原因で妻は次第に頭痛、吐き気、食欲不振などの身体的症状を感じ、自律神経の乱れからくる不調に悩まされます。

 

 

あなたは悪くないけれど


あなたが適応障害の症状に苦しみ、自分を責めながらパートナーを支えようとしていることに共感しています。
 
現代社会では、AI の進化や労働市場の変化によって発達障害のある人々が排除されるリスクが高まっていて、社会的な偏見や期待に押し潰されそうになっているパートナーをコミュニケーションの難しさにも悩みながら支える困難は想像に堪えないのです。
 
パートナーとの関係性の中でお互いの感情表現や共感の欠如が適応障害を引き起こしているのだと思いますが、これはあなた個人の問題ではなく、発達障害を持つパートナーを持つ人々が直面する共通の課題です。
 
しかし、私はこのような関係性の中でお互いの特性を理解し、支え合う方法を見つけていくことができると信じています。
あなたはまるで神話のカサンドラのように、自分の苦しみを理解してもらえないのではないかと感じているかもしれません。
 
このような状況の場合、専門家の助言を得ることがとても重要だと思います。医師や臨床心理士に相談し、発達障害とその影響、適応障害への対処法について専門家の知見を得ることをおすすめします。
 
パートナーの苦しみも
あなた自身の苦しみも
発達障害や適応障害などが背景にある場合、
二人だけでやり直そうとしても改善する事は難しいでしょう。
 
なぜなら、発達障害や適応障害は適切な手当(治療)が必要だからです。それは単に薬を服用する事の様な単純なものではありません。
 

一人で抱え込まずに適切な支援を見つけ出すことがあなたとパートナーの関係性を改善し、より良い生活を送るための道筋となるでしょう。

 

もし、あなたが悩みを抱えているのなら
一人で悩まないで 

多くの人たちが自分一人で解決しようとした結果

(我慢して抱え込むことも含め)

トラウマを抱えて生きる苦しみから逃れられなくなっているのが現実です。

 

もしあなたが心に傷を負った直後であるならすぐに誰かに助けを求めてほしい。

 

まだ鳥かごの扉は開いています。

しかし、やがて鍵がかかりあなたは鳥かごに囚われてしまいます。 

 

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ただし、今現在虐待(身体的・心理的・性的・ネグレクト等を受けている場合は直ちに専門家の助けが必要です。

 

 

性犯罪被害相談電話 #8103(ハートさん)

支援情報検索サイト

 

あなたの価値はあなた自身が決めるのです。

人生の意味はあなたが与えるのです。

 

明確な答えは無いとしても、態度・行動・言動・表現・癖・野心・習慣・人格など、あらゆる行動があなたの人生に意味を与え、意味と合致していきます。

大丈夫。必ずまた大空を羽ばたける様になるから自分を信じて。

 

 

今日は、カサンドラ症候群について話してみました。

 

アスペルガー症候群のパートナーを持つ人が、抑うつ等の心的障害に置かれた状態を心理学的にカサンドラ症候群と言うようになりましたが、母親がそんな状態になると夫によく似た子供へ怒りと悲しみの感情が向いてしまい、ネグレクトや虐待が起こることも少なくありません。

 

もしあなたがそのような状態にあるなら、適切な対応によって関係が改善されることを祈っています。

 

では、今日はこのへんで

 

もし、あなた自身あるいはあなたの大切な人が心に大きな傷を負ってしまっているのなら、このお話が回復への一歩になることを願っています。

 

最後まで読んでいただき

 ありがとうございます。

 

 苦しんでいる人へ

苦しんでいる家族へ

伝えたい

でも、私たちの発信力は弱く

届ける事ができません。

 

もし共感いただけるのなら

 

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あなたの幸せを祈っています。

 

 

絵本を作りました

 

よければ読んで見てください。

kindle アンリミテッドの読み放題です。

子どもの心を強くするための絵本です。


marumomomoより

 

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