SAKUCHINです。
心に傷を負い、トラウマに囚われて部屋から出られなくなってしまったあなたへ
鳥かごに囚われてしまったあなたが、もう一度青空を自由に羽ばたいている未来を信じてこのシリーズを書いています。
発達障害(ADHD・ASD・LD)・境界知能グレーゾーン・イジメ・不登校・PTSD・ひきこもり・抑うつ、毒親育ち、アダルトチルドレン、辛い現実を乗り越えて青空に飛び立てます様に
では、よろしくお願いします。
前回のまとめ
優しすぎる両親に育てられた人は他人の期待や評価に依存せず、自分の価値観に基づいて生きる勇気が必要なのかもしれません。
なぜなら、時として優しすぎる親は「過保護で過干渉な毒になる親」になっている事があるからです。
過保護や過干渉な親が「毒になる親」である理由は、親が意図しない形で子どもの成長を阻害してしまいます。
子どもの健全な発達を願うならば親は適切な距離感を持ち、子どもに自己解決の機会や失敗から学ぶ経験を与える必要があります。
親が持つべき真の優しさとは、必要なときには手を差し伸べ、そうでないときには一歩引いて子どもを見守る姿勢ではないでしょうか。
もし、両親が優しすぎる親だとしたら
それは、あなたにとって毒になる親なのかもしれません。
毒になる親の影響から解放されて自分らしい人生を歩むためには、まず自分がどんな影響を受けてきたのかを理解することが大切です。
毒親から解放されるためには、親の期待に応えるために自分を犠牲にすることなく、自分自身の人生を選ぶ勇気を持つことが必要です。
自分の幸福や成長を最優先にし、時には「嫌われる勇気」を持って自分らしい道を進んでください。
前回の記事はこちらから↓
今日は
『やれば出来る子』と言われ続ける子どもの苦悩について話してみようと思います。
今日の結論
『信じ・続ける』
お父さん、お母さんへ
公立小中学校のクラスに5人程度はこのような子供がいるのですが、バブルが崩壊する以前の経済成長期の日本においては家庭におけるフォローが学級崩壊を阻止していたのかもしれません。母親が家にいて、遅れた勉強を教えてくれる様な環境があったからです。
グレーゾーンの領域の子どもたちは知的障害児と異なり、「自分が周りの人からどう見えているかを認知できる能力」を保持しているので、その為勘違いや劣等感を抱きやすく、軽度知的障害児よりも精神障害や非行に対して脆弱だと言われています。
現在は普通学級に編入されるため、学習や社会的なスキルにおいて典型的な子供とは異なり、失敗や物忘れなどと合間って自信を喪失する傾向が見られます。
学習においては一部の分野で優れた能力を示す一方で他の分野では苦労することがあり、特定の興味や関心を持ってその分野での学習や活動には熱中する傾向がありますが、他の分野においては興味を持ちにくい場合もあります。
また、社会的なスキルにおいても特徴があり、彼らは一般的なコミュニケーションや社交のルールは理解しているものの、他の子供たちとの関係構築や集団活動においては苦労するのです。
境界域精神遅滞
境界域精神遅滞(きょうかいいきせいしんちたい)とは、知能指数(IQ)が70〜85の範囲にあり、知的障害の診断基準に該当しないが知的発達が遅れている状態を指します。この状態は、現在では「境界知能グレーゾーン」呼ばれている範囲です。
1974年以前、日本では「境界域精神遅滞」の子どもたちも知的障害の一種として認識され、特別支援教育の対象とされていました。特別支援学級や特別支援学校での教育が提供され、専門的な支援が行われていました。しかし、この支援の枠組みは1974年に変更されました。
1974年には、境界域精神遅滞が知的障害のカテゴリから外れ、普通学級での教育が推奨されるようになりました。この変更は、知能指数の境界にある子どもたちが社会的に適応できるよう、より統合的な教育を受けることが望ましいと考えられたためです。
その結果、IQ 70~85の子どもたちは普通学級に在籍することが一般的になり、特別支援の対象から外れるケースが増えました。ただし、この変更によって‘支援が不十分なまま学習や社会適応に困難を抱える子どもたちが増え、現在でもその対応が課題となっています。
今日では、境界域精神遅滞にあたる子どもたちは「発達障害」の一部とみなされることもあり、必要に応じて特別支援教育や個別の教育プログラムが提供されることがあります。しかし、特別な支援が提供されるかどうかは地域や学校によって異なり、依然として支援の必要性が認識されにくい場合があります。
このように、境界域精神遅滞に対する支援の歴史は、時代とともに変化してきましたが、支援が必要な子どもたちへの対応は依然として重要な課題となっているのです。
やれば出来る子
お子さんに少しでも成長してほしいと思って『やればできるよ』と励ましているんですよね。その気持ちはとても大切ですし、お子さんもそれを感じていると思います。
ただ、お子さんが『やればできる』と何度も言われることで、『どうして自分はできないんだろう』と悩むこともあるかもしれません。
その結果、自己評価が下がってしまったり、失敗を恐れて新しいことに挑戦できなくなったりすることもあります。
実は、学習や生活の中で他の子と同じようにうまくいかない場合、子どもが『境界知能グレーゾーン』にいる可能性があるんですよ。
これは、知的能力が平均より少し低いが明らかな知的障害とは診断されない範囲のことを指します。
こういった場合、周囲の支援がないと子どもは一生懸命頑張ってもなかなか成果が出ず、自分を責めてしまいます。
もし、お子さんがそうかもしれないと感じられたら、一度専門家に相談するのも良いかもしれません。そうすることで、お子さんがどのように学び、どのようにサポートしていくと良いかがわかります。
お子さんのペースに合わせて小さな成功体験を積み重ねることで、自己肯定感を育んでいけるようなサポートが大切だと思います。
子どもの課題
境界知能の子どもが「やれば出来る子」と思われることは、表面上は励ましや期待を込めた言葉のように見えるかもしれませんが、実際には子どもにとって大きな苦悩をもたらすことがあります。
1. 過剰な期待によるプレッシャー
子どもは自分に対して過剰な期待がかけられていると感じることがあります。
境界知能の子どもは、努力しても必ずしも結果が伴わないことが多いため、「やれば出来る」という言葉は彼らにとって実現困難な目標を押し付けられているように感じられます。
この結果、子どもはプレッシャーに苛まれ、自己評価が低下しやすくなります。
2. 失敗の経験と自己評価の低下
子どもは失敗を避けるために過度な努力をすることがあります。
しかし、境界知能の子どもは他の子どもと同じレベルでの成果を得ることが難しいため、努力の末に失敗すると自己評価が大きく傷つきます。
この繰り返しは、子どもにとって自己否定的な感情を強化し、自己効力感をさらに低下させる要因となり得ます。
3. 理解と共感の欠如
子どもの努力や個別のニーズを無視した一方的な期待が含まれていることがあります。
境界知能の子どもにとって、親や教師からの共感や理解が得られないことは非常に孤独な経験となり得ます。
子どもは「自分の苦しみを理解してもらえない」と感じ、心の中で閉じこもるようになります。
4. 成功体験の欠如
境界知能の子どもにとって重要なのは、自分のペースで達成可能な目標を設定し、それを達成することで成功体験を積み重ねることです。
難易度の高い課題に挑戦させられ、成功体験を得る機会が失われてしまう可能性があります。
これにより、子どもは成長するための重要なモチベーションを失い、さらなる学習意欲の低下を招くかもしれません。
5. 心理的サポートの欠如
境界知能の子どもにとって必要なのは適切な支援と心理的サポートです。「やれば出来る」という言葉はサポートの提供ではなく、むしろ子どもに自己責任を強いるものとして受け取られがちです。
このため、子どもは本来必要とされるサポートを受けられず、孤立感や不安を深めることになります。
「やれば出来る」という言葉は一見すると前向きなメッセージのように思えますが、境界知能の子どもにとっては大きな苦悩を引き起こす可能性があります。
彼らが直面する現実的な困難を理解し、無理な期待をかけるのではなく子どものペースに合わせた支援やサポートが求められていると思います。
また、彼らの成功を祝うだけでなく失敗や挫折に対しても共感し、支えていく姿勢が重要ですね。
親の課題
1. 子どもに「やればできる」と言う前に
この言葉が逆にプレッシャーになってしまうことがあります。頑張っても思うように結果が出ないと、子どもは「自分は何かが足りないんじゃないか」と感じることがあります。だから、まずは結果よりも、子どもがどれだけ努力しているか、その過程をしっかりと認めてあげてください。
2. 失敗しても大丈夫
「うちの子はどうしていつも失敗ばかりするのか」と悩むこともあるかもしれません。でも、子どもにとって失敗は成長の一部です。失敗してもそのことを責めず、次にどうすればいいか一緒に考える時間を持つことが大切です。親として、失敗を恐れるのではなく、それを乗り越える方法を一緒に見つけていきましょう。
3. 共感が大切
子どもが「どうして自分はみんなと同じようにできないんだろう」と感じていることがあったら、その気持ちに寄り添ってあげてください。無理に励ますのではなく「そう感じているんだね」と気持ちを受け止めてあげるだけで、子どもは安心感を得ることができます。子どもにとって「親に理解してもらえている」という感覚はとても大きな支えになります。
4. 小さな成功体験を大切に
子どもが小さな目標を達成できたとき、それを一緒に喜びましょう。たとえそれが周りから見て小さなことであっても、子どもにとっては大きな一歩です。小さな成功を積み重ねることで子どもの自己肯定感を育て、自信を持つきっかけになります。
5. サポートを求めることをためらわないで
もし「なぜうちの子は他の子と違うのだろう」と感じたら、専門家の意見を聞いてみるのも一つの方法です。サポートを受けることで、子どもの成長にとってより良い環境を整えることができます。親としてのプレッシャーを軽くすることもできるので、一人で抱え込まずに相談することをおすすめします。
「やればできる」と思いたくなる気持ちはわかりますが、それが逆に子どもにとって重荷になることもあります。子どもの個性を尊重し、少しずつ進んでいくことを大切にしてください。小さなステップを共に喜び、困難な時は一緒に乗り越える。そんな親子関係を築いていけるといいですね。
周りのみんなと同じようにうまくいかないことがあるかもしれないけど、それは全然おかしなことではありません。
大切なのは一歩一歩、自分のペースで前に進むことです。
たとえ小さな一歩でも、それは確実に自分を成長させます。できたことをちゃんと自分で認めてあげて、少しずつ進んでいけばいいのです。
多くの人たちが自分一人で解決しようとした結果
(我慢して抱え込むことも含め)
トラウマを抱えて生きる苦しみから逃れられなくなっているのが現実です。
もしあなたが心に傷を負った直後であるならすぐに誰かに助けを求めてほしい。
まだ鳥かごの扉は開いています。
しかし、やがて鍵がかかりあなたは鳥かごに囚われてしまいます。
ただし、今現在虐待(身体的・心理的・性的・ネグレクト等)を受けている場合は直ちに専門家の助けが必要です。
あなたの価値はあなた自身が決めるのです。
人生の意味はあなたが与えるのです。
明確な答えは無いとしても、態度・行動・言動・表現・癖・野心・習慣・人格など、あらゆる行動があなたの人生に意味を与え、意味と合致していきます。
大丈夫。必ずまた大空を羽ばたける様になるから自分を信じて。
今日は
『やれば出来る子』と言われ続ける子どもの苦悩について
話してみました。
『やれば出来る子』と言われ続けている子供たちの中には、「境界知能グレーゾーン」と言われる知能指数(IQ)が70〜85程度の範囲にある子どもたちも存在します。
そして彼らは、親や教師に『やれば出来る』と言われ続けて心を病んでいるの場合があります。日本人の境界知能域の人は人口比率の17%
けして少なくないのです。
もしかしたらと感じたら専門家のフォローを受けて適切に対処してください。
もし、あなたのお子さんが境界知能グレーゾーンだと知ったなら
「子どもの可能性を信じ、個々のペースを尊重しながら継続的な支援を提供すること」を信念としてお子さんの自立をサポートしてあげてください。
そして、あなた自身へのフォローも大切にして下さいね。
例え遠回りになっても適切なサポートがあれば
子どもたちは
必ず自立して幸せな人生を歩めると信じています。
では、今日はこのへんで
もし、あなた自身あるいはあなたの大切な人が心に大きな傷を負ってしまっているのなら、このお話が回復への一歩になることを願っています。
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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