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青空を羽ばたくためにVOL.15

 

認知の歪み

 

今日のお題は、
 

1 認知とは

2 心理学的な考え

3 確証バイアスと選択バイアス

4 精神医学的アプローチ
5 認知行動療法とは

 

の5本です。

 

本日の担当は、クルーNO.2023

SAKUCHINです

心に傷を負い、トラウマに囚われて部屋から出られなくなってしまったあなたへ

鳥かごに囚われてしまったあなたが、もう一度青空を自由に羽ばたいている未来を信じてこのシリーズを書いています。では、よろしくお願いします。  

 

前回のまとめ
子どもが不登校になる原因は、様々な理由が重なりあっていて理由を一つに絞る事は難しいです。

また、背景に発達障害や境界知能の問題があった場合に、それがトリガーとなってイジメに発展することも少なくありません。

 

そして不登校となった家庭で問題となるのが家庭内の対人関係であり、それは日本人の特性である

「恥の文化」「同調圧力」の影響を受けることになります。

 

特に

①支配的な母親

②親孝行の良い子(特に娘)

③父性の不在

の3つが揃った場合は共依存になりやすく、

それが「ヤマアラシのジレンマ」の様にお互いを傷つけてしまうのです。

 

そして、もっとも問題を拗らせるのが

 

「認知の歪み」

 

ではないのかと思います。

 

前回の記事はこちらから↓

 

今日は、誰かに何かを言われた時、何を感じるのか

物事の受け止め方や考え方の「認知」について話したいと思います。

 

今日の結論は、

『2番でも良いのです』

ということ

  

もし、あなた自身あるいはあなたの大切な人が心に大きな傷を負ってしまっているのなら、このお話が回復への一歩になることを願っています。

  認知とは

 

認知心理学の観点から、「認知」とは人間が情報を受け取って処理し、理解する能力やプロセスのことを指します。

 

認知は、物事を理解するための全ての機能で

 

  1. 外界の状況を知ること(知覚)
  2. 経験したことの記憶(記憶)
  3. 問題の理解と解釈(思考)

 

などの複数の認知プロセスから構成されており、人間が外界とのやり取りや内面の思考を行う際に重要な役割を果たしているわけです。

 

認知は、外部からの刺激を受け取り、それを処理して意味を与える過程であり、個人の経験や知識、信念、感情などが認知プロセスに影響を与えます。

つまりそれは、

 

育った環境に

大きな影響を受ける

と言うことです。

 

例えば、同じ言葉をかけられた時に

 

正の感情を得るか

負の感情を得るか

 

それは、人によって違いがあるという事を意味しています。

 

そこで、問題となるのが、

 

「認知の歪み」なのです。

  心理学的考え

 

心理学の観点から認知の歪みについて説明すると、認知の歪みとは、情報を受け取って処理する際に生じる誤った認識や判断のことを指します。

 

認知の歪みは、人間の認知システムが情報を処理する際に起こる

一連の誤ったパターンやバイアスによって生じます。

 

認知の歪みにはさまざまな種類がありますが、代表的なものには以下のようなものがあります。

 

1. 錯覚

周囲の環境や情報を誤って解釈することで生じる認知の歪みです。

例えば、錯視や聴覚の錯覚などが該当しますが、プラシーボ効果(信念や期待に基づいて、効果があると思われる薬や治療法が実際よりも効果的であると認識される現象)による詐欺もあとを断ちませんプンプン

 

また、実際には存在しない音や音楽が聞こえる錯聴や幽霊やストーカーが見えることも錯覚と言えます。

 

2. バイアス

特定の情報や経験に基づいて、判断や意思決定が偏ってしまうことを指します。例えば、確証バイアス選択バイアスなどがありますびっくり

 

3. 記憶の歪み

過去の経験や情報を記憶する際に生じる誤りや変形が起こることを指します。例えば、再生記憶や情報の欠落などが該当しますショボーン

 

目撃者が誤った詳細や情報を追加して記憶してしまい、事件現場の状況や容疑者の特徴などが誤解される場合があったり、過去の出来事の順番や時間軸が正確でなく、記憶された出来事の順序が変化してしまうこともあります。

 

他者の問いかけや情報に影響されて、実際には経験していない出来事や情景を記憶してしまうことがあります。例えば、教師の質問の方法によっては、イジメの記憶が歪められる場合もあるという事です。

 

これらの認知の歪みは、人間の認知プロセスに固有の特性や限界によって生じるもので、日常生活や意思決定に影響を与える可能性があります。

 

心理学の観点からは、これらの認知の歪みを正確に理解し、適切に扱うことが重要とされています。

 

確証バイアスと選択バイアスについて、もう少し説明しますね。

  確証バイアスと選択バイアス

 

確証バイアスと選択バイアスは、情報処理や意思決定において生じる誤った判断や偏りを指します。

 

1. 確証バイアス(Confirmation Bias)

確証バイアスは、個人がある仮説や信念を持っている場合に、その仮説や信念を支持する証拠や情報を過剰に重視し、それに照らし合わない情報を無視する傾向のことを指します。

 

既読にならないから嫌われたえーんなど

自分の感情で答えを出してしまう様に

 

つまり、自分の既存の信念を裏付ける情報を重視し、矛盾する情報を無視することで、自分の立場を強化しようとする傾向があるということです。

 

これは客観的な情報処理を阻害し、誤った判断や意思決定を引き起こす可能性があります滝汗

既読無視されたと思い込み、罵詈雑言を書き込んでしまったことは無いですか?

 

2. 選択バイアス(Choice Bias)

選択バイアスは、個人が意思決定を行う際に、ある選択肢を他の選択肢よりも好ましいと見なす傾向のことを指します。

 

これは個人が特定の選択肢を過剰に評価し、他の選択肢を適切に評価できない状況を示しています。このバイアスにより、個人は自分の選択を正当化しようとする傾向が強まり、最適な選択をする能力が低下する可能性があります滝汗

 

確証バイアスと選択バイアスは、人間の認知プロセスにおいてよく見られる認知の歪みであり、意思決定や判断に影響を与える重要な要素です。これらに気づくことで、客観的な情報処理や意思決定を行うために、適切な対策を講じることが重要です。

 

簡単に言うと

刷り込まれた苦手意識によって挑戦できない。

わたしは、◯◯が苦手だから...。

あなたには◯◯が似合ってると言われ続けると、

わたしは、◯◯しか似合わないから...。

 

バイアスという認知の歪みにより、行動に影響を与えるのです。

 

では間違ったものごとのとらえ方 

「認知の歪み」が精神医学的(病気)にどのような影響を与えるのか考えてみましょう。

  精神医学的な考え

 

精神医学の観点から認知の歪みを説明すると、認知の歪みは精神障害や心理疾患において重要な要素となります。

 

認知の歪みは、個人が自身や周囲の環境を誤った視点で理解し、判断することを指しますが、精神医学では、認知の歪みが心理疾患の症状や原因として重要視されています。

 

認知の歪みが精神医学で重要とされる理由の一つは、認知の歪みが心理疾患の症状を引き起こす可能性があるためです。

 

例えば、うつ病や不安障害などの疾患では、否定的な認知の歪みが見られることがあります。このような歪みにより、あなたは現実を否定的な視点で捉える傾向が強まり、心理的な苦痛や障害が生じるのですショボーン

 

ネガティブ思考です。

 

また、認知の歪みが治療や介入の対象となることもあります。認知行動療法(CBT)などの治療アプローチでは、認知の歪みを正すことを目指し、個人の思考や信念に対する改善を促すことが重要とされています。

 

認知の歪みを正すことにより、心理疾患の症状の軽減や予防に効果があるとされています。

 

精神医学の観点からは、認知の歪みが心理疾患や心理的苦痛に与える影響を理解し、適切な治療や支援を提供することが重要とされているのです。 

  精神疾患への影響

 

認知の歪みが精神疾患を悪化させる可能性があるため、そのアプローチを考えることは重要です。

以下に、認知の歪みが精神疾患を悪化させる可能性がある要因と改善の為のアプローチについて考えてみましょう。

 

1. 否定的な認知の歪み

否定的な認知の歪みが精神疾患を悪化させる可能性があります。例えば、うつ病の患者が自己否定的な思考パターンに陥ることで、症状が悪化することがあります。アプローチとしては、認知行動療法(CBT)などの治療法を用いて、否定的な思考パターンを変えることが重要です。

 

2. 過剰な思考の柔軟性

過剰な思考の柔軟性が精神疾患を悪化させる可能性があります。

例えば、過度な心配や妄想が症状を悪化させることがあります。アプローチとしては、マインドフルネスやストレス管理などの技法を用いて、思考の柔軟性を高めることが有効です。

 

3. 情報の過剰な加工

情報の過剰な加工が精神疾患を悪化させる可能性があります。

例えば、情報過多や情報の誤解が不安やパニックを引き起こすことがあります。アプローチとしては、情報の適切なフィルタリングや情報処理能力の向上を目指すことが重要です。

 

以上のように、認知の歪みが精神疾患を悪化させる要因に対して、適切なアプローチを考えることが重要です。

 

個々の状況や症状に合わせて適切な治療や支援を提供することが、認知の歪みによって精神疾患が悪化するリスクを軽減する一歩となります。

 

近年

とても有効とされている心理療法の

『認知行動療法』につて説明します。

  認知行動療法とは

 

認知行動療法は、保険適用の医療行為として認められているのですが、手間のわりに実入りが少ない(病院で実施しても儲からない)ため、導入している医療機関は多くありません。ガーン

 

不登校の初期など、厚労省のホームページを閲覧したり、無料提供しているクリニック(早稲田メンタルクリニックなど)のワークブックを利用するのも良いでしょう。

 

しかし、改善が確認できず症状の悪化が見られる場合は、医師やカウンセリングを受けられることをお勧めします。

 

以下厚労省のホームページより抜粋↓

近年、様々な心の病に対して、薬物療法だけではなく心理療法(精神療法)の有効性が、信頼すべき医学研究により立証されつつあります。

 

中でも認知行動療法(認知療法)は、うつ病、パニック障害、強迫性障害、統合失調症に対する治療効果が、繰り返し確認されています。

 

認知行動療法は、ある状況に出くわした時に、私たちが持つ感情と行動が、その状況をどうとらえるか(認知)によって影響を受けることに着目します。


例えば、うつ病で起こるとらえ方は、「100点でなければ、60点とれていても0点と同じだ」といった評価や、「Aが駄目だと、BもCも駄目に違いない」という推測を下しがちです。その結果、気分が落ち込み、何かをやろうという気持ちが失せてしまいます。

 

一方、健康な時なら、「マイナスが40点あるけれど、プラスも60点ある」、「Aは駄目だが、Bはまあまあで、Cは出来ている」といった考え方、すなわち、ものごとの良い面と悪い面の両方を現実的にとらえる見方が出来ます。

 

患者さんの感情や行動に影響を及ぼしている極端なとらえ方(歪んだ認知)を、治療者と患者さんが共同で確認していくことが、認知行動療法の第一歩です。

 

最終的に、患者さんが、より現実的で幅広いとらえ方(認知)を自分自身によって選択できるようになることで、必要以上に落ち込んだり、不安になったりするといった不快な感情を軽くして、ご本人が本来持っている力を発揮できることを目指します。

 

うつ病やパニック障害の場合、認知行動療法で改善した患者さんは、薬で治療した方と比べて、再発することが少ないことがわかっています。また、認知行動療法の効果にも、脳の変化が関わっていることも解明されつつあります。

(引用-厚労省ホームページ)

 

『2番でも3番でも、頑張った結果ならそれで良い」

と、わたしは思うのです。

 
無料で認知行動療法のワークブックを提供されている早稲田メンタルクリニックのYouTubeを紹介しておきますので参考にして下さいね飛び出すハート

 

 

 

多くの人たちが自分一人で解決しようとした結果

(我慢して抱え込むことも含め)

トラウマを抱えて生きる苦しみから逃れられなくなっているのが現実なのです。

決して、一人で悩まないで

 

もしあなたが心に傷を負った直後であるならすぐに誰かに助けを求めてほしい。

 

まだ鳥かごの扉は開いています。

しかし、やがて鍵がかかりあなたは鳥かごに囚われてしまいます。 

 

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ただし、今現在虐待(身体的・心理的・性的・ネグレクト等を受けている場合は直ちに専門家の助けが必要です。

性犯罪被害相談電話 #8103(ハートさん)

支援情報検索サイト

 

 

 

 

でも、これだけは信じて欲しい。

あなたの価値はあなた自身が決めるのです。

人生の意味はあなたが与えるのです。

 

明確な答えは無いとしても態度・行動・言動・表現・癖・野心・習慣・人格など、あらゆる行動があなたの人生に意味を与え、意味と合致していきます。

大丈夫。必ずまた大空を羽ばたける様になるから自分を信じて。

 

今日は、認知の歪みについて考えてみました。

『すべての物事を悪い方向にとらえる思考』でネガティブ状態に陥ってしまうのが認知の歪みです。

ただ、自分の感情(思考)が歪んでいるかどうかは自分では中々わからないものです。そこで考えられたのが認知行動療法(心理療法)ですが、現状導入している医療機関は多くありません。

 

次回は、

「認知行動療法」についてもう少し説明したいと思います。

 

もし、あなた自身あるいはあなたの大切な人が心に大きな傷を負ってしまっているのなら、このお話が回復への一歩になることを願っています。

 

最後まで読んでいただき

 ありがとうございます。

 

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苦しんでいる家族へ

伝えたい

でも、私たちの発信力は弱く

届ける事ができません。

 

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