秋になったと思えばもう晩秋、10月の「国際福祉機器展HCR2016」の前後は
ブログが全く更新できず、読者さんから「どうかしたんですか~」と聞かれる始末です(・・;)
ネタは積み上げていますので順次アップして参ります デス
よくご相談を頂く内容で、車いすの収納に関するものがあります
これは、介護系、本人運転系にかかわらず車いすをご使用のお客様には必ず解決しないとならない問題です。(以下は通常の車イスでのケースです)
車いす収納の課題はいくつもありますが大まかな事項にはこの様な問題があります
①車いすの大きさと、車いすを収納するDrなどの開口寸法、形状が合わない
②車いすの重量が重く人力での収納が出来ない
③車いすの収納可能な場所(Dr位置)と着座位置(運転席、その他座席)の距離の問題
④車いすを折りたたむ、収納装置を操作するなどの準備動作が難しい
まだまだ、細かく上げればキリがありませんが、特に①と②は避けて通れません
今回ご相談を頂いたケースをご紹介します
お車はトヨタのコンパクトカー「スペイド」ですもう一つ「ポルテ」というモデルがありますが
実質同じクルマといえます。
このお車トヨタ・ウエルキャブシリーズのBタイプというもので助手席の回転昇降式車いすシートが装備され、後部ハッチに専用車いす収納装置が固定されています。
「じゃあ、これを使って車いすの収納をするのネ
」ってなるのですが・・・・
リヤハッチDrの開口高さが約80cmこれに対してお客様のご使用の車いすの高さは
85cmあります(ノ゚ο゚)ノ
残念ながら高さ方向の車イス寸法が合わない事と収納時に車イスを垂直方向に立てかける動作が身体的に出来ない為使用することが出来ませんでした。
トヨタのウエルキャブ車には、この収納装置の他に吊り上げ式のクレーンタイプもあるのですが2016年の6月あたりから「ポルテ・スペイド」には仕様変更があり新型の装置が採用されています。
宅の会社で、車いす収納の際に装着しているスウェーデン国「オートアダプト社」製の
車いすリフト(クレーンタイプ)カロリフト40です。
後部のカーゴルームフロアから垂直に伸びた支柱を中心に水平アームが回転します
水平アームの長さは約80cmクルマのボディーから離れた位置からでも吊り上げ可能です
さらに水平アームの中央部から中折れする機構のため車内の狙った位置に車いすを着陸できます。
支柱のベースになる部分はフロアーの鋼板にレールを取付けその後、扇型のプレートを固定して支柱の向きと角度を正確に出します。
使用しない場合は床面に折りたたみが出来ます。
今回のスペイドのケースでは出来るだけ引き上げ代を確保したいので格納時に横幅方向
一ぱいにレイアウトしました。
ここで一つ考えてみてください![]()
最初にお話しした後部の開口高さが80cmに対してお客様の車イス高さが85cmであること
更にカロリフト40の水平アームの上下方向が10cm程度あること
( ̄_ ̄ i)
「じゃあぁやっぱりダメじゃん(`×´)」となりますが、車いすの基本構造にはある特徴が
あります。
普段車いすを利用したり、操作をしている方なら気付いていることと思いますが
一般的な車いすには介助用ハンドルが装備されています。上の画像(白い車いす)では装着されていませんが、この補助者が後方から押す場合に使用するハンドルが一番高いところになりますね。
今回のお客様の場合、下端のタイヤ設置部からこのハンドルまでが約85cm
車いすの座面にある折り畳み用のバンドを引っかけずに左右のアームレストにカロリフト40のラインロープを引っ掛けて吊り上げるとここで7cm程度引き上げ代を稼げます。
これで水平アームのロス分をカバーできます。
実際のお客様の車イスでやってみるとラインを有効長さギリギリまで巻き上げた場合
あと4cm程度足りない状況でした。
がっ・・・その事は想定済みで お客様と打ち合わせの段階でお客様自身にカロリフト40の
操作と車いす収納の実演をしていただいたところ
以下の手順を踏めば楽に出来る事が確認できています。
① めいっぱい引き上げてまず車内側に前輪のキャスターを入れる
② その体制から右回りに1/2回転しながらカロ40の水平アームを押し入れると大輪が回る事で後部のデッキ部を乗り越え車内に入ります
その他にも片手で体幹を保持しながら車いすとクレーンの操作を安全に行うために必要な手順やそれを補うために追加する工夫を打ち合わせした後最終的な仕上げを行います。

車いすを吊り上げる際にリヤバンパーに傷がつくのを防止するためのカバーですが出し入れの際に「かがむ」という動作が難しく危険なためこの青い紐を使います
通常の車イス収納で使用する金具は「カラビナ」というロック機構付きのモノを使用しますが
指先に力が入り辛いため深めの「Sカン」に変えました。
カロリフト40のモーター操作は水平アームにありますが車いすに座った体位からだと
手が届きません、それと有線式のリモコンの場合車いすに引っかかったりするので
無線式のリモコンを追加で装着しました。
最後は車いすに座った状態ではバックDrを閉じれませんので手が届く範囲に
「バックDrストラップ」を隠し味で追加します。
今回の車イス収納のケースだけではありませんが「納得して使えるもの」を提供するうえで
重要なのがお客様との事前確認であること、お客様自身が出来る事と出来ない事
更に何か一つ加える事で出来るようになる・・・・
事前打ち合わせに時間を取って頂いたり必要な情報を提供して頂くとより良い結果を創り出すことができます。
ありがとうございました。 ![]()





























を追加でインストール
























