泊まってみたかった高野山の宿坊
高野山で唯一温泉があるという「福智院」
こちらはロビー(と呼んでいいのか)の調度品など素晴らしい物ばかりが展示。
巨大な壺ですが、絵付けの陶磁器ではなくて 七宝焼 のようです。
温泉に入ってさっぱりするとすぐに夕食。
大広間に向かって長い廊下を探検しながら歩いていると、外国人のグループが食事をしているのが開いた襖の間から見え、畳みの上の低いお膳での食事に足のやり場に苦しんでいるようでした。
聞こえてきたのが、… アインマール…
アインマール? ein mal? ドイツ語じゃん。
耳を澄ますと、間違いなくドイツ語が聞こえてきました。ちょっとウキウキ。
夕食の大広間の床の間には、曼陀羅の掛け軸とお寺が所有する宝物が
真ん中で合掌している方は、お大師様でしょうか?
天上天下唯我独尊ポーズのお釈迦様ではないので。。。
夕食は好きなお精進料理。
低いお膳は今どきは日本人でも苦しい
アルコールもOKなので吟醸酒をお願いしましたが、疲れが出たのか二人で飲みきれなかった。珍しいこともあるものです。
食後に少しお散歩と思って玄関にでると雨が。。。
そこへ戻って来た外国人のカップルが傘を傘立てにさしていたので
「その傘は私が使ってもいいのですか?」と英語で聞くと、誰でも使っていいようだと教えてくれました。それで「ドイツの方ですか?」と聞くと
イタリア人だというので、Grazie!とだけ言いって出かけました。
嬉しそうでした、私も嬉しいけど。
宿坊が金剛峰寺のすぐ裏手なので行ってみましたが、道は暗くて迷子になりそうなので、直ぐに戻ってきました。
夜の福智院の入り口
もう一度温泉に入って、
翌朝は6時から宿坊での朝のお勤めに参加するために(希望者だけ)早めに寝ました。
翌朝、本堂でのお勤めに参加。
私のお隣に外国人が数名並んで座っていました。おそらくドイツ人のグループ?
読経が始まると、お寺の方が前列に座っている外国人を飛ばして日本人にご焼香を促しました。飛ばされた人はなんとなく夕べのイタリア人夫妻のよう。
ここに加わってるのだから、きっと参加してみたいのではと思い、前列へは無理ですが隣のドイツ人にドイツ語で話しかけました。
たどたどしいドイツ語ですが、ご焼香をやってみてはと促して。
やり方をお教えしました。隣の人にも伝えているようで。。。
皆参加していました。
空海は宗派を超えて慕われるというので
お勤めのあと朝食まで宿坊を見学。
幾何学的な敷石模様が不思議に校倉造っぽい建物にマッチして素敵です。
長い廊下を通って
池は文字の様で。。。
昔、京都御所の仙洞御所の奥に明治天皇が育った建物があって(たぶん今の京都迎賓館)、その前に「心字の池」というのがありました。心という文字の形をした池です。
だからこれも文字? 梵字のよう。。。
美味しい朝食をしっかりいただいて
名残惜しい福地院を出発。
壇上伽藍(だんじょうがらん)へ向かいます。小雨がまだぱらついていました。
大塔
内部は撮影禁止なのでネット上よりお借りしました
金堂
三鈷が引っかかっていたという松です↓
内部は拝観料を払っての自由見学だったので、
両方を見学している間にガイドさんが集めてくれた三鈷の松葉を
見学後にいただきました。
バスで高野山を後にして、吉野山へ向かいます。