オーストラリアの医療制度と保険について紹介した通り、日本とオーストラリアの医療制度は 大きな違いがあります
では、働く側の違いについて 今回紹介します
診療放射線技師日本VSオーストラリアで紹介したように、オーストラリアでは 医療従事者で 白衣やケーシーを着ている人はいません
ポロシャツに黒いズボンかスカート、または、事務職のようなユニホームで仕事をしています
ちなみに、日本では、ユニホームは 全て職場で着替えて 洗濯もしてくれます
一方オーストラリアの場合、ユニフォームで通勤OKで、自宅で洗濯します
おい、衛生的には どーなのよ
と、思いますよね…
考え方としては、飛沫感染の恐れのある患者さんと接する時は、エプロン・マスク・手袋の使用が義務付けられており、患者さんと接する手は こまめに洗うことで クリーンな環境を維持できるとされています
もちろん、手術室やカテ室など 清潔区域で作業する場合は、オペ着に着替えますよ
次に、労働環境の比較ですが、以前紹介したように 放射線技師をはじめ オーストラリアで働く医療従事者には基本的に残業がありません
シフトで働きます。
小さなクリニックだと、8:00-16:00, 8:30-16:30, 9:00-17:00でローテーションし、20~30分のお昼休憩があります。
場所によっては、(特に公立病院では) 午前・午後に10~15分間の ティータイムがあります
こっちに来て 一番驚いたのが、休憩をきちんととる事が 義務付けられているコトロ
例えば、お昼 12時、レントゲンのために沢山の患者さんが待っている…
日本だと、待ち時間を解消・患者さんの不満を減らすため、お昼休憩返上で 撮影し続けるのが一般的だと思います
私も、日本で働いている時は、お昼休憩をきちんと 時間通りに取れる事は 珍しかった
オーストラリアの場合、例え多くの患者さんが待ってようと、12時からお昼休憩のシフトならば、休憩に入ります
仕事終わりも同様ですね
待っている患者さんに対して 申し訳なく感じますが…
きちんと休憩時間があり、時間通りに帰宅できる!
以前働いていた日本の病院とは 大違いです
日本とオーストラリアの放射線技師どちらが忙しいか…は、きっと 国よりも 病院・クリニックによると思います。
ただ 私が感じるのは、オーストラリアには、日本のように 必死で仕事・レントゲンの撮影をこなしている人は はるかに少ないと思います。。。
もちろん 忙しいピークを 曜日・時間帯によって迎えることもありますが、結構 人材にも余裕があり、基本的に のんびりと仕事をしています
ちなみに、今私がいる場所は、医療画像診断のみを行うところ。
つまり、レントゲンやCTなど 検査だけのために 患者さんが来られます。
先週・今週と 一般撮影を担当していますが、レントゲン検査に来られる方は、1日 たった30~40人!
かなり暇すぎです…でも、これでも 利益が出るのです…
また、使用する医療機器についてですが、オーストラリア ほとんどの施設では MDCTやDRシステムなど 最先端の医療機器が導入されています
日本でも DRが徐々に普及してきていますが、施設によっては まだ CRのみを使用している、はたまた、フィルムを使用しているところもあります
最先端医療機器な導入率は、オーストラリアの方が高いと思います