オーストラリアの医療制度と保険1 | 海外進出してみたよ

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今日は オーストラリアの医療制度について紹介したく思います。


医療環境の充実度は、各国の生活環境を比較するにあたり とても重要な指標の一つです。  

オーストラリアは、先進国の中でも屈指の社会福祉・医療制度を導入していると言われますが、各国 オリジナルの医療制度を導入しているので、単純には比較できません。

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まず、日本の場合、各国民は 健康保険(社会保険)または国民健康保険に加入しています。

どちらの保険に加入しているかは、個人の雇用体制によって異なりますが、 医療期間を利用する場合 両者ともに利用料(医療費)の3割を各個人が支払いを行い、残り7割は 基本的に保険によってカバーされます。

 

また、多くの場合、患者は直接 専門医のいるクリニックまたは病院に出向き、診察を受けます。

例えば、胃もたれや倦怠感を感じるときは 内科医へ、足腰に痛みがある場合は整形外科を訪れます。

また、どのクリニック・病院も  診断・治療に最低限必要な設備を備えていますので、多くの場合 検査と診断を 一つのクリニック・病院で受けることができます。

例えば、血液検査・レントゲンなどの検査は、同クリニック・病院で 受けることができます。

もし、診察・診断の結果、異なる専門医を必要とする場合は、紹介状を受け取り 適切な専門医のいるクリニック・病院を 改めて訪れる必要があります。

 

日本のクリニック・病院は大きく分けて 公立と私立がありますが、提供される医療技術・診断治療費はほぼ同じ。

大学病院など 最先端の医療技術を扱う病院では、場合によって 他病院よりも より高度な治療を受けることが可能ですが、基本的に 多くの疾患はガイドラインに沿って治療されるので、日本のどこでも 同程度の治療を 同程度の費用で受けることができます。

 

オーストラリアの医療制度

 

医療保険と、私立/公立病院の違い

 

オーストラリアで住民票または永住権を取得している場合は、Medicareという健康保険制度に加入可能です。

日本で言う国民健康保険のようなものです。

Medicareを持っている人は、公立病院で受けるすべての診察・治療が無料となります。

ただし、この場合、医師の選択は不可能。

また、基本的に公立病院は 1市町村に1ー2病院しかないので、診断・治療までの待ち時間が長い。

例えば、急患として公立病院へ訪れても 2時間以上待たなければならないこともしばしば。

また、膝・腰の手術も半年以上待ちなど珍しくありません。

場合によっては、数百キロ離れた公立病院へ転院して 治療を受ける必要があることもあり(特に 緊急を要する手術のときは)。

 

一方、私立のクリニック・病院の場合、効率と比較してより良いサービスをすばやく受けることができます。

待ち時間が短い・医師を選べる・より良いサービスが 私立の魅力です。

しかし、治療費が高く、大部分の医療費はMedicareではカバーされません。

したがって、より迅速に良質な医療サービスを 私立クリニック・病院で受けるには、Medicareの他に 個々で私立医療保険に加入しておく必要がります。

また、日本では無料サービスの救急車の利用も、オーストラリアでは有料です。

QLDでの救急車を利用した際の平均費用は約$800だそうです。

いざというときのために、私立医療保険に加入しておくと 安心ですね。

 

ちなみに、私立医療保険の年会費は 年齢・プランによって 様々。

プレミアムプランでの 平均費用は、一人あたり月$321だそうです。


 オーストラリア医療制度と保険2へ続く…