アート家飲みインテリアのブログ -8ページ目
ベルギー友好150周年、
エリック・サティ生誕150年に続いて
アニバーサリー・イヤーで150は、
日本イタリア国交150周年。

というわで、日本イタリア国交150周年を祝して
ようやく開けた(大げさな)。



ジャック・セロスがイタリアまで招かれて
造られたというデゥブル。
(ドゥブル グレコ スプマンテ メトド クラシコ)

ジャック・セロス=入手難のイメージから
業務命令での資格試験クリア程度のイベントでは
開けたくなく、いつしか1年くらい経ってしまった。

ちなみに当方調達価格はたしか¥5,000くらいだったけど
街中で、さらに低廉で見掛けたので
飲んでみて美味かったら、また買って常時ストック品にしようと。

例によってフードには、なるべく予算を割かないで
家飲みフード当方流盛り合わせ。



予算を惜しまない方なら、
スモーク・サーモンにキャビアのトッピングなら、
多分文句ないマリアージュになると思う。

前ネタのサティにちなんで、
ノクチュルヌ (仏:夜想曲) を聞きながら
テタンジェ (シャンパーニュ) のノクターン (英:夜想、曲) なんて。



画像は、蓋にはキャビアとあるけど、中身はランプ・フィッシュの卵。
当方はこれ、激安なので。
AOC等の縛りを受けないにしても、不競法的にはヤバそう。
でも、こちらもうまいことサティに絡んで、
もろにテープ・イミテーション (ジョン・ケージ)。
ブリー (チーズ) に乗せた。


個人的に最も好きなウォッシュ系チーズの一つである
ラングルはシャンパーニュ地方産なので、
これも多分文句ないマリアージュとなると思われるところ
手持ちがなかったので、ブリーに。

また、一般にスチル・ワインの白と魚卵ものは、
ときにミスマッチになるところ
泡モノとはばっちり合う。

では、なぜブリーにランプ・フィッシュの卵なのか? は
もろ、個人の感覚 (異常な?) なので説明できん。
こうして書いてみると、
モッツァレラにパンチェッタを巻いたものに
ランプ・フィッシュの卵をのせるのが地産地費的に合いそう。
キャビアなら尚良し、そう。

あと、泡モノに生ハムだと当たり前過ぎるので
試しにネットで検索してみたら、サラミがヒットした。
ワイン漫画 (劇画)『神の雫』のエピソードの一つに
キムチと泡モノの好相性が挙げられていて。
実際に試してみたところ、
個人的に非常に気に入ってしまって
何回も合わせてしまった。
『神の雫』での巧みなヴィジュアル化のとおり
キムチの辛さ等が残る口の中を
スプマンテの泡がさっとクリアしてくれる
不思議な感覚にハマってしまった。
なので、生ハムよりも
スパイシーなサラミとのほうが面白そう、と盛り合わせ。

結果は、キムチとの相性ほどの面白さはなし、で
まあ可もなく不可もなく、だった。

さて、デゥブルはというと、
「やつちゃったア」の大失敗っ!!!



冷蔵庫保存だったので、キンキンに冷え過ぎ。
スチル・ワインの白でも冷え過ぎていると、
開くまでに、酸だけが立った味わいになる。
これと同様にキンキンに冷えてしまっているデゥブルは
酸が際立っていたので、温度を上げようと
ボトルを冷蔵庫から室温に出したら、エアコンは掛っているものの、
今は真夏というロケーションなので、
今度は急速な温斐変化のためデゥブルが機嫌を損ねてしまいで、
苦味が立ってしまった。
出来る限り時間を掛けて、ゆっくり飲んだけど、
ほぼ最後まで苦味が消えなかった。

逆説的に、ある程度高いレベルのワインでないと
こうして機嫌を損なうことはない。
また、抜栓直後の香りは、たっぷりと蜜を含んで
食べごろになった洋ナシのような素晴らしい香りもしたので
やはりタダものではなさそう。

やつぱ、もう一本買つとくか。

ここでイタリアと、
夏にちなんで
ヴェネチィア出身のヴィヴァルディの『四季』から
『夏』を添えます。


https://www.youtube.com/watch?v=dauL0Uu7G3A

ところで、個人的にイタリアというと
デザイン・コンシャスな国。
モード系では、故ジャンニ・ベルサーチ
(個人的には、いまだにジャンニがいちばん)、
帝王アルマーニ、ミウッチャ・プラダ等々。
家具のカッシーナ、キッチン周りのアレッシイ。
車ならフェラーリ、ランボルギーニ、
ブガッティ (共に現VW傘下)。
特にブガッティはロールス・ロイスと共に
VWグループがグループのトップ・レンジに据えている等々。
また、こうしたメーカーにデザインを供給する
カロッツェリアも古くはスカリオーネ、ザガート、
ピニンファリーナ、ベルトーネ、
ジウジアーロ等々、まさにきら星のごとく。

こちらにいくと、もはや完全に収拾がつかなくなるので
最後に世界で最も美しいレーシング・カ―の一つと言われ
個人的にも世界で最も美しい車だと思う
フェラーリ 330P4を添えておしまいです。


https://www.youtube.com/watch?v=n-Nr3Cb6dDs

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エリック・サティ生誕150年

7月30目には、朝口カルチャー新宿教室で、
講師に高橋アキさんを迎えての
『サティの音楽・言葉・映像』を受講してきた。

同講座のアキさんの紹介文を、以下に引用させていただきます。

今年はエリック・サティの生誕150年です。
そこで改めて彼の音楽家としてのユニークさを
クローズアップしてみたいと思います。
サティの少ない音での簡潔で清澄な音楽。
風変りな曲名、そして曲の中に書き込まれた謎めいた言葉や、
ブラック・ユーモアに満ちたお話とその音楽との関係は?
またサティはたくさんのイラストも残しています。
さらに彼自身が登場し、
作曲もしたルネ・クレール監督の映画「幕間」を
同時演奏で上映します。(引用ここまで)


ちょっと寄り道、と言っては、ワーグナーに申し訳ないけど、
サティが生きた時代は、ワーグナーの全盛時代。
ワーグナーは自己の理想の具現化のためには、
一国の財政をも傾けるほどで
(バイロイト祝祭劇場の建立とか)、
また、ワーグナー自身も放蕩三昧だったようで、
借金は当然に踏み倒しで、そんなときワーグナーは
「芸術家に出資したのだ」と、返すつもりはなかったとか。
そうしてケタ外れのスケールの作品が生み出されたのだと思う。
(ちなみに当方、ワーグナーも大好き)

そんなワーグナーの全盛時代にサティも生きたのだけど、
前述のアキさんの言葉のとおり
サティの「少ない音での簡潔で清澄な音楽」。
強いて例えるのなら、あたかも5-7-5の俳句のようで、
また、オペラのドラマチックさとは無縁に
むしろクールで白い、家具のような音楽。
そうした自己の音楽を貫きとおし、
文学酒場のピアニストで生計を立てたりで、
放蕩とは無縁の生活。

以上を前フリに、
レクチャーで興味深かったエピソードを箇条書きしてみます。

◇サティには生涯貧困がつきまとった。
(サティ曰く「大きな緑色の瞳をした寂しそうな少女」のような貧困)

◇ドビュッシーが、サティのジムノベディの1番と3番を
オーケストラ用に編曲したり、
また、ラヴェルも演奏会でサティの作品を取り上げたりで、
次第にサティも世に知られるようになってきた。
(ストラヴィンスキーもサティに友情を示していたのも、
以前に書かせていただいたとおり)

◇そうして世に知られても、いつしか、
貧困が身に染みついてしまったのだろうか? 
ストラヴィンスキーがギャラの面で断った話を、
ギャラを低廉にしてサティに依頼したところ、
サティはさらに低廉にして引き受けたそう。

◇アキさんがリサイタルでジムノベディの1番を弾き、
アンコールで同3番を弾いたところ、
「どうして同じ曲を弾くのですか?」と問われたそう。
(会場、笑い)
(ジムノペディで言えば、1番2番3番とも
むしろ意図的に、まったく同じテンポで、
それまでのクラシックの書法のように展開もしない
(盛り上げない=環境音楽の先駆けともされる所以)
をコンセプトに作曲されたのだと思うけど、
ドビュッシーは、あまりにも変わり映えがしないから、と
2番は編曲しなかったとされる)

◇『(犬のための)ぶよぶよした前奏曲』を
持ち込んだ出版社にタイトルを批判されると、
さらに『(犬のための)ぶよぶよした本当の前奏曲』と
題した作品を持ち込んだ。
(ちなみに前者が3曲、後者は4曲からなり
すこしもぶよぶよすることのない
「少ない音での簡潔で清澄な音楽」)

◇えんとつアパートには親しい人でさえ、誰も入れなかったそう。

◇子供は好きで、そのため子供でも弾けるよう作曲した作品もある。
特に『チューリップの小っちゃな王女さまが何て仰っているか知ってる?』は、
最初に鍵盤の上に十指を置けば、そのまま動かさずに弾けてしまう
(これも以前に書かせていただいた)。
神童のような子をのぞいて、大人が弾くための
ドビュッシーの『子供の領分』や、
シューマンの『子供の情景』とは違うところ。

◇晩年まで実験的精神を持ち続け、
コクトオやピカソともコラボした
バレエ『バラード』(1917)等の発表ののち、
後述のルネ・クレール監督の映画『幕間』に
自らも出演した翌年(1925)肝硬変で永眠。

また、講習では随所でピアノを弾きつつのレクチャーで、
特にサティ独特の譜面への書き込みを読みながらの解説では、
『グノシエンヌ1番』等で全曲とおして演奏してくれた。


https://www.youtube.com/watch?v=Y9p3nmpUqZY

(動画は6番までの収録
アキさんの新録音では7番まで収録されている)

当方、そんな『グノシエンヌ1番』が弾き出された瞬間、
心の中で「やった!!!」。
フルコンではないのに
おそらくクラシック関係のレクチャーで、
非常にうまく弾き込まれているピアノであろうため、
アキさんの瑞々しい、美しい音色が響く。

ちなみに『グノシエンヌ1番』でのサティの書き込みは

たいへん つややかに ~ 
問いかけて ~ 思考の尖端から
~ 自分自身を頼みにして ~ 一歩一歩~舌の上にのせて

というもの。
(アキさん校訂の譜面:サティ ピアノ作品集 第1巻
全音より引用させていだたきました)

他に、『最後から2番目の思想』は全3曲を
最後に、サティが作曲し自身も出演した
ルネ・クレール監督の映画『幕間』を同時演奏付きで上映。
この2つの作品の演奏だけで約20分掛かるので
さしずめミニミニ・リサイタル付きレクチャー。
最高だった。

5月15目から始まっている東京藝大での
サティの生誕150年のイヴェント。
フライヤーは6月25日の第2回から11月6日の第4回までのもの。






当方はアキさん出演日の第3回のチケットを押さえてある。
藝大プロジェクトは、これまでシェイクスピアと
ヘミングウェイと、文豪路線をとってきたよう。
これまたごくごく個人的に書かせていただくと、
サティって藝大で最も取り上げづらい作曲家のような気がするところ、
やるからには半端ないのが素晴らしい。
5月15日の初日では、開催時間中の4時間半を費やしての
ベクサシオンのリレー演奏もあったよう。
(同曲は840回の反復が要求され、そのとおりに
実行すると約18時間の演奏となる)


草津では第37回 草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル
では、8月28日に『サティ生誕150年 ( と武満徹 没後20年 )』プロ。





9月2日(金)には茅ヶ崎で
音楽喜劇『メデューサの罠』





同劇は、アキさん&秋山氏の伝説的な渋谷ジャンジャンでの
サティ連続演奏会の頃から暖められてきた企画のよう。
サティのピアノ曲は、劇中の場面転換の音楽として
役者さんが演じる猿回しの伴奏に使われるよう。

また、この茅ヶ崎でのプログラム冒頭では
『3つのジムノペデイ』の演奏があるよう。
『3つのジムノペデイ』は、当方が最も好きなサティの作品。
多分感極まって涙出る。
展開もしない、ドラマチックでもない
クールなサティの同曲とは裏腹に。

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音楽編です。

フライハイト交響楽団さん(アマチュア・オーケストラ)の
第40回定期演奏会(7月30日 すみだトリフォニー)
に行くことができました。
指揮は森口真司さん。
ご招待状をいただき、ありがとうございました。

現代ものでは、
アキさん、訓子さん、ヘル様(リゲティ拝聴以来、様になった)、
グラス氏等、奇跡的とも言えるくらいタイミングが合って
それぞれの演奏会に行けたのと裏腹に
オーケストラには、特にご招待状をいただいても
悲しいくらいその日は勤務日等で行けなかった。
個人的には、去年の6月以来、実に14ヶ月振り。

さて、フライハイト交響楽団さん。
プログラムノートには『標題音楽のタベ』とありました。
以下、楽曲と、
その解説をノートから抜粋で引用させていただきます。

サン=サーンス 交響詩『死の舞踏』

フランスの詩人アンリ・カザリスの詩『死の舞踏』に
触発され作られた作品。
ハープが表す零時の報せ。
骸骨たちは墓から出て踊りだし、
明け方の鶏の声を表すオーボエで再び墓場に戻っていく(中略)
骨がカタカタ鳴る響きはシロフォンで表され、
独奏ヴァイオリンが死神を表現,


チャイコフスキー 幻想序曲『ロメオとジュリエット』

シェイクスピアの戯曲からインスピレーションを得た作品で
修道僧ロレンスの回想を表す重々しい序奏に始まり
モンタギュ一家とキュビュレット家の闘争を現す激しい主題へ。
コールアングレとヴィオラによるロメオをジュリエットの愛の旋律。
その後再び両家の激しい争いが描かれ、
ロメオの死を表す鋭い一撃が。
彼を追い自ら命を絶ったジュリエット。


リムスキー=コルサコフ 交響組曲『シェエラザード』

妻の不貞から女性不信となった暴君シャリアールは、
毎夜新しい妃の首を斬ってしまう。
暴君を改心させようと妃になったシェエラザードは、
毎夜面白い話をし続けました。
シャリアールは話の続きが気になり、
ついにシェエラザードを殺すことを諦めたという物語。
(抜粋引用ここまで)

アンコールにサン=サーンスのオペラ『サムソンとデリラ』から
『バッカナール』

ところで、フライハイトさんの定期演奏会最初のプロ(第1回)は、
マーラーが自身の最期のときを
強く意識して作曲されたとされる9番なので、
今回の第40回定期の3つの作品とも、
一見(一聴?)親しみやすい楽曲とは裏腹に
実は『生と死』という重たいテーマを持っている
作品をセレクトしたのでは? と思ってしまいました。
(根がペシミストの当方ならでは、かもしれません)

かなりアイロニカルになってしまいますが
どんなに美しく死んでも(ロメオとジュリエット)、
死んでしまえば、せいぜい墓から抜けだして
踊るくらいのことしかできない(死の舞踏)。
どんな暴君とでも対峙し、戦い、生を勝ち取る
(シェエラザード)ほうが尊いのだと。
そうして、祝杯をあげるのだと
(『バッカナール』は、バッカス(酒と収穫の神)を祀る祝祭)
そんな意図が含まれているように
思えてなりませんでした。


https://www.youtube.com/watch?v=RcAGFgPCigw

全4作品、素敵な選曲に良い演奏でした。
個人的にはフルートの女性が特に良かったです。
彼女のフルートが入ると、まるで美味しい料理に
さらに魔法のスパイスが掛ったかのように
アンサンブル全体が輝くかのように感じられました。
また、全体を俯瞰し牽引しなければならず、
かつソロも多かったコンサートマスターもお見事でした。

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番外を書かせていただきます。

当方の左手にいた誤不人(ごふじん)方。
ご婦人のアテ字なのですが、
こうした演奏会にいるのは誤り、の誤と
ここまでくると人ではないよ、
と不をあてての誤不人(ごふじん)。

具体的にその所業は、
開演して、最初のサン=サーンス:死の舞踏 が始まって
しばらくしてからも、その誤不人(ごふじん)のほうから、
カサカサ・カサカサ音がします。
当方、そのうち止むだろうと思いましたが
一向に止む気配がないので、
その誤不人(ごふじん)のほうを、
あからさまに軽蔑の眼差しで見てやりました。

(『ゴキブリの舞踏』を聴きに来たんじゃない)
それで、ようやくおさまりました。
カサカサ・カサカサは、その誤不人(ごふじん)が、
入場時にもらった他の演奏会のフライヤーをめくる音でした。

休憩を挟んで、リムスキー=コルサコフ:シェエラザードでは
ステージでチューニングが始まっても
もう一人の誤不人(ごふじん)と喋ってます。
アンコールのサン=サーンス:バッカナールに至っては、
曲が始まっても喋っていました。

どちらの喋りも、時間的には数秒なので、
ご本人たちは周囲に害を及ぼすことはないとの
身勝手な解釈によるものなのでしょう。

例えば、曲が静かな局面でアラームが鳴ってしまう等は
以前に他の演奏会でありましたが、これは過失です。
時間にして数秒でも、それが故意なら悪質極まりない。
傍若無人で厚顔無恥とはこのことでしょう。


当方、特にこの日はカルチャー・スクールで、
高橋アキさんを迎えての、サティに関するレクチャーを受け
さらにこちらのフライハイトさんへ、と
非常に充実した一目だったので
傍若無人で厚顔無恥な誤不人(ごふじん)方を
どなりつけたりして、で、せっかく充実の一日が、
最後にぶち壊しになるを避け、
軽蔑の眼差しを向けた以降は、関わらないことにしました。

因果応報といいますので、
傍若無人で厚顔無恥で悪質な誤不人(ごふじん)方に
相応の報いがありますように。
飲みネタです。

当方大のお気に入りのベルギー・ビールの一つ、
シメイのレッドで、大瓶。



シメイのレッドは、まるで赤ワインのような趣があるので、
赤ワインにも合いそうで、かつ基本ビールなので
スパイシーでもいいだろうと、画像のフードをアテた。


何度か書いてますが、
フードにはあまり予算を割かない当方なので、
安くて美味いが基本にしても
わりと普通にビールのつまみだね。

画像のアナゴの天ぷらは、
天つゆをたっぷり含ませに、山椒も利かせて。
焼鳥は、前述のとおり赤ワインにも合わせられそうな
タレ焼をチョイスして、一味と、
レバーには一味と黒コショウも利かせて。
画像には写ってないけど、チーズはレッド・チェダーで。

結果は、シメイのレッドは上記のどの食材とも合って、
これに好きな音楽も流れていれば、家飲み至福の時間。
(オーバーですが)

シメイのレッドにちなんで、
アルヴィン・レッド・タイラーで好きな一曲を添えてみます。


https://www.youtube.com/watch?v=SJReEC0GVtI

『至福の時間』なのは、シメイのレッドと、
それぞれのフードとの相性がマリアージュ直前のレベルなので。

ところで、マリアージュって、
とあるワインと、とある食材が
幸せな結婚(マリアージュ)のような関係なほど合うこと。
逆説的に言うと、
「あまり合わないな」から、
時には殺人的なミスマッチまであるわけで、
家飲みで、ワインに何種類かのフード=ツマミをアテたとき
そのワインと合うもの、
あまり合わないものが生じてしまう場合がある。

また、ある程度のグレード以上のワインになるほど
マリアージュがピンポイントで
また、合わせられるフードのレンジが狭いような感じ。

それに比べるとシメイのレッドは
それ自体もレベルが高く
当方得意の対価格比なら倍以上のパフォーマンスで
様々なフードに対しても、
基本ビールの寛容さなのも非常にありがたい。

また、前述の山椒、一味、黒コショウといった
スパイス類を利かせてしまうと
最も極端な例えだけど、
シャンボールミジュニー地方のピノのような
繊細なワインだと、完全にワインが喰われてしまうところ
シメイのレッドだと、ぜ~んぜん問題なく、
シメイのレッド自体も、スパイスの利いたフード共
美味しくいただける。

ただし、相手を選ぶあるグレード以上のワインや
シャンボールミジュ二一のワインが
悪いという意味では、まったくありません。
チーズ大好きの当方なので、前者なら、
ウォッシュ? 青・白カビ系? シェーブル? 等
どんなチーズがピンポイントで合うかが楽しいし、
後者なら、そもそもスパイスを利かせたフードに
ピノに合わピようと思いませんし。


話をシメイに戻します。

趣朱趣味ワガママおやぢな当方なので、
同じシメイでもホワイトは、
ベルギーのホワイト・ビールの文法らしく
コリアンダー等のスパイスが利いてしまっているので
まったくダメ (あくまで当方の好みでないという意味で)。

フードにスパイスを利かせるのは好きでも
ビールのスパイスはダメと、
我ながらわがまま全開おやぢ なので、
画像のシメイはホワイト抜きの
ゴールド、レッド、ブルーで素敵に美味しいトリロジー。
(トラピスト・ビール。順にアルコール度数は
5%、7%、9%)



ブルーはラベルにヴィンテージが入れられて
いるのを鑑みると、少し寝かしてやらないといけないのだろう。
最新ヴィンテージを開け、飲んでみたところパッとしなかった。
そうした面も、ボルドーの長熟タイプのワインみたいで、
ベルギー・ビールの面白いところ。

ゴールドはラベル裏に
「スパイシーなアロマ」とあるのが気になったが
原則、スクールモン修道院(シメイの醸造元)を
訪れたゲストにのみ振舞われるレアものだし、
原料表示にコリアンダーの表記がないので買ってみた。
飲んでみると、
かなりベル・ビア・マニアックな例えになってしまうけど、
シメイのゴールドは同じベルギー・ビールの
レフのブロンドよりはスパイシーなニュアンスが強いようだったが
何とか、わがまま全開おやぢな当方の許容レベル。

綺麗なブロンド。


画像のリーデルのグラスは、くぼみの部分が、
ベルギー・ビールの豊かな泡立ちがこぼれないよう
上手く抑えくれる優れもの。
かつ、かなり飲んで、アルコールが回っても
くぼみがストッパーになるので
指を滑らせグラスを落とす心配がない


でも、あんまり飲み過ぎると、
「ピンクの象が見えるぞう」って
身の毛がよだつおやぢギャグ。

(画像はデリリュウム(ベル・ビア)のラベルと
若冲の象という、これまた趣味趣味全開のツーショット)


ゴールド合わせ。

フリッツと並んで、ベルギー・ビールのアテなのがムール貝。
オリーブ・オイル漬けになっている
フレッシュ・チ…ズ系のフェタ・チーズを使い
ムール貝をオリーブ・オイルに絡めて、
またはフェタチーズと一緒に食べた。





結果、シメイのゴールドともに実に良く合い、
マリアージュのレベルだった。
シメイのゴールドのあと、白ワインに切り替えたのだけど
白ワインと、ムール貝+フェタ・チーズを合わせると
飲み込む直前に、ごくわずかにだけど、
貝のいやな匂いが強調されてしまった。

ちなみにワインはセミヨン種で
サード・ワールドの安っす~いもの(非公開)。
当方が家飲みで
べルギー・ビールばっか飲んでると
サード・ワールドのワインよりはるかに高くつくのが難。
(ざっくり、ベルギー・ビールは330mで\500+税)

ただ、こちらのムール貝+フェタを含む
『家飲み盛り合わせ』は安っす~いワインでも、
かなり美味しくいただけた(当人比)。

当方定番のクリームチーズとトマト、
(ここでのクリームチーズはKIRIに限る)と
ゴルゴンゾーラはナスと合う。


今年は、ベルギー日本友好150周年だそう。
http://www.be.emb-japan.go.jp/150jb/jp/
(アドレスはベルギー王国大使館)

9月16日からの六本木ヒルズでの
ベルギー・ビール・ウィークエンドはさらに盛況となるでしょう。
どんなに美味しくて、並んでまでは
食べたくない当方なところ、同フェスだけは例外。

https://belgianbeerweekend.jp/ja/city/tokyo/view
(アドレスはベルギー・ビール・ウィークエンド)

最後の最後まで趣味趣味に書かせていただくと
国立新美術館でダリ展を見てから
ベルギー・ビール・ウィークエンドなら
かなり幸せな一日になるでしょう。


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前ネタからスピンオフの音楽ネタ。

激マニアックくらいかな?
(少数派と思われる曲には、激一つ、
現代ものには激三つ、当人比、です)

これ、美術館のグッズ売り場で見掛けたとき
「アルマ(マーラー)がモデルでは?」と勝手に思った。
クリムトの『エミーリエ・フレーゲの肖像』という作品。


その奔放さから、
ときにグスタフ・マーラーを苦しめたアルマ・マーラー。
10番目の交響曲を完成させることができなかったので、
グスタフの「焼却してくれ」に反して
補筆完成に奔走したのも、ある意味アルマらしいのかも。

というわけで、マーラーの10番です。

ゼロか100かみたいなとこがある当方、
金聖響さんと神奈川フィルでの同曲の単独プロを
2013年2月に拝聴するまでは
「他人の補筆、マーラーの作品じゃないよね」で、
ほぼゼロ状態。
ところが、その単独プロに行くことにして
演奏会のちょっと前から
インバル氏 指揮コンセルトヘボウをYbuTubeで見て感動し、
さらに金聖響さんと神奈川フィルの演奏会で生体験して以来
「補筆でも、すごくマーラーらしい」と、
ゼロから一気に100のお気に入りになってしまった。

ということで、10番を補筆完成させた
クック(以下、敬称略)、バルシャイ、マゼッテイ、
カーペンター、フィーラー、サマーレ&マツッカの音源を
すべて買って聴き、(おバカ)
インバル都響の2014年7月の演奏会にも行ったという次第。

例によって、
音大卒でもなく、趣味趣味かつ恣意全開な当方の、と
前フりして書いてみます。



画像 上段 左より右へ 順に クック版、バルシャイ版、マゼッテイ版、
下段 左より右へ カーペンター版、フィーラー版、サマーレ&マツッカ版


クック版
エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団

一度はアルマの逆鱗にふれたものの
最終的には、アルマから許され、
さまざまなグスタフのメモ等の提供も受け完成に至ったクック版。
話が前後するけど、アルマが最初に補筆完成を依頼した
娘婿のクルシェネクは5楽章の補筆完成には至らず、
第1楽章はマーラーの草稿をそのまま用いて、
それに短い第3楽章のブルガトリオは
ベルクのサポートも得ての補筆で、2楽章の完成にとどまる。

ちなみにブルガトリオは煉獄。
マーラーが10番に着手した頃は
アルマがヴァルター・グロピウスとの不倫に走り、 
の時期だっただけに象徴的。

また、グスタフ亡き後のアルマは人を介して
10番の補筆完成をシェーンベルクにも頼んでみたそうで
(結果は断られた)
そうして譜面を一瞥したシェーンベルクが、例のカタストロフを見て
和声の革命と驚嘆したのでしょう。

話をクックに戻します。
クックは作曲家の意思を最大限に尊重し
「演奏可能な版を提示する」という非常に謙虚なスタンス。
また、音楽学者として「マーラーならこうするだろう」を
徹底して追求した結果、
マーラーの以前の交響曲からのコラージュとも
揶揄されることもあるよう。
当方の私見では、クック版の基調にあるのは5番6番の激情のマーラー。

指揮者のインバルは、
クック補筆5楽章版演奏のパイオニアの一人でもある。
前述の都響との演奏会のプログラム・ノートから
同氏の言葉を引用させていただきます。
「私たちのマーラー・ツィクルスに通ってくださった皆様が、
この演奏(⒑番の)をお聴きいたくことは非常に重要なことで、
これによって彼の全交響曲シリーズが完結するのです。
ちょうどマーラーの最後の言葉のように。」(引用ここまで)
だからこそ、これほど多くの補筆があるのでしょう(私見)。


次にバルシャイ版。
ルドルフ・バルシャイ指揮 ユンゲ・ドイチェ・フィルハーモニー

当方は大のマーラー好きですが、そうでない方にとってマーラーは
暗い、重い、長い、色で言えば黒でしょう。
ところが、このバルシャイ版では、まずオーケストラの演奏が黒くない。
また、バルシャイの打楽器群のアレンジで
特にシロフォン、トライアングル、ウッドブロック等の鳴りどころが見事。
個人的には、クック版以外でぜひ拝聴したいのは、このバルシャイ版。
打楽器群は加藤訓子さんでお願いします。
すると楽団は、訓子さんがかって在籍していた
サイトウ・キネン・オーケストラで、
指揮者は小澤征爾ということに?(好き勝手にすみません)


マゼッテイ版
ヘスス・ロペス=コボス指揮 シンシナティ交響楽団

こちらの演奏も黒くないマーラーだと感じる。
で、マゼッテイの編曲はと言うと
クック版で感じられる「激情」はなく、
また、バルシャイ版のように凝った打楽器使いもないので
かなり淡白な感じ。
クック版とバルシャイ版がまぐろのトロなら
マゼッテイ版は白身魚(なんちゅ~例えだ)。

特にフィナーレでのカタフトロフが
マゼッティの譜面上の指示なのか、指揮者の解釈なのか
はたまたこのオケの性格なのか分からないけど
トーンクラスター炸裂っ‼‼‼ 感が非常に少なく、
(カタストロフは正確には9音)
マーラーでフォルテシモ、リゲティならf 5つのところ
穏やかなデモーニッシュ??? になっている?


カーペンター版
デイヴィッド・ジンマン指揮 チューリヒ・トーンハレ管弦楽団

国際マーラー協会がマーラー自身のオリジナルと認める第一楽章まで
カーペンターは手を加えてしまっており
前述のクックと正反対に
「このスコアは決定的な最終見解であり、
何人たりとも修正するべからず」のスタンスを取っている。

以下は当方の恣意全開な極論だけど
カーペンターは
自己のオーケストレーションの優秀さをアピールするため
マーラー10番は素材として扱っていて
おそらくはラヴェルがオーケストレーションをした
『展覧会の絵』のような名声を狙っているかのような
面も持つように感じてしまう。

当方の趣味趣味では好きになれないカーペンター版だけど
ジンマンはマーラーを1~9番まで録音していての
カーペンター版の選択なので、演奏する側も、
聴き手の好みも千差万別ということでしょう。


フィーラー版
ロバート・オルソン指揮 ポーランド国立放送交響楽団

当方、一聴して、
「ブリテン:青少年のための管弦楽入門って
こんな感じじゃなかったつけ?」
次いで「フィーラーって、イギリス人?」と思って調べたら、
そのとおりだった。
ブリテンとマーラーのハイブリッド、これぞEU?

フィーラーは、父が吹奏楽関係の音楽家で、
フィーラー自身は公務員なので、ご自身の楽しみとして
自由にオーケストレーションを施したように思われる。
ただし、このことは曲調から当方が感じる私見でしかなく
カーペンターのような野心が皆無だという明確な資料はない。


サマーレ&マッツーカ
マルティン・ジークハルト指揮 アーネム・フィルハーモニー管弦楽団

サマーレ&マッツーカは、ブルックナー9番の第4楽章の
補筆完成後に、マーラー10番の補筆を手掛けたのだそう。

6作目(クルシェネクを除き)になると
さすがにネタ切れ? なのかも。
ドラマチックに盛り上げようとしてなのか
いたるところでティンパニや、スネア・ロールが鳴るので
かえって一木調子に聞えて、単調に思えてしまうので。

かなり申し訳ないけど、
商店街の福引とかで、3等ドロロロロッ(スネア・ロール)
2等ドロロロロツ、1等ドロロロロツ
全部同じ賞品かいっ? みたいな感がなくは、ない。
あとフィナーレのエンディング近くで
どうしても違和感を覚える箇所がある。
(あくまで私見)

がっ、CDのライナー冒頭には
アルマの娘であるアンナ・ユスティーネの娘である
アルマ・ジョルナイ・マーラー(孫になる)の
言葉が寄せられていている。
「私の大好きな交響曲第10番の録音、
さらにそのCDが日本の会社より発売されると聞き、
大変に喜んでおります」なので、
直接にサマーレ&マツッカを賛辞するコメントではないにせよ
少なくとも否定はしていない。
一私人に過ぎない当方のコメントがあまりにも上から目線なので、
引用させていただいた。


さらに7人目となるガムゾウ版まであるようだけど
こちらの音源はPAL方式のソフトのようなので
さすがに当方でも手を出せません。
(自国はNTSC方式なので、再生不能)

最後にバルシャイ版を添えておしまいです。

https://www.youtube.com/watch?v=p0D_ByNajKg

マーラー生誕の日の7月7日は過ぎてしまいましたが、
改めてグスタフと、
未完の10番の譜面を焼却せず残してくれたアルマと、
残された譜面を補筆された方々にも感謝の念を添えます。

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