2013年8月3日お昼すぎ
南アフリカの旅・最終日のできごとでした。
フェリーが二つの大きな波をうけて船体が傾きました。
トイレから戻る途中で立っていたので、私は支えるものもなく
後方に床に叩き付けられるように転倒したのです。
バーンというしびれるような痛みがありましたが
それは耐えられる痛みでもあったので、脱臼くらいしか
思えなくて・・・
フェリーが港についてからドラマが始まりますが・・・
その時点から旅のガイドをしてくださったAngelaさんに
特別にお世話になりました。恩人です。
現地の病院に救急車で搬送されレントゲンをとったら
左足大腿骨・転子部分が完全に折れていました。
骨のなかって空洞なんですね。
外側は皮質骨でかたく、内部は海綿骨で小さな骨が
ジャングルジムのように組み合わされていて
スポンジのように見えるだそうです。
手術はケープタウンでも名医の外科医でした。
世界で初めて心臓移植が行われた病院です。
骨の中にチタンの棒を入れて転子部は斜めに2本の
ボルトで固定、もう少し下がったところで1ヶ所固定してます。
骨の中ある白い部分がチタンの棒です。
このチタンのサイズが南アフリカのサイズで
私に合わなかったら、手術方法が少し変わっていたかも。
手術直後のレントゲン↓女性が折れやすい部分だって。
術後3日目から松葉づえを使い歩行訓練しました。
痛みとの戦いもありましたが、とにかく歩く練習をして
帰国しなくちゃいけないからね
このチタンの棒は一生体の中に入ったままです。
あれから5か月経って骨のまわりの層もあつくなってきました。
どんどん歩くともっと骨が強くなってくるとドクターが
いっておられました。
5か月経ったレントゲン写真です↓
のこぎりで切って金づちでたたいて~と
イメージだとそうみたいですよ。
チタンは軽いし錆びないし強いらしい。
これから飛行機の旅はセキュリティーを通るたび
に引っかかります。
この↓証明書カードはいつも携帯しないといけません。
感覚的には左足が3センチくらい短くなったような感じです
それは筋肉がもどってくると大丈夫だって。
骨の回復は思いもよらず時間がかかるようですが
筋肉をしなやかに、強化していくトレーニングをそろそろ初めて
旅に備え頑張ろうかなぁって?思っているところです。
痛みと引き換えに大切な宝をたくさん手に入れることが
できました。ご心配をおかけいたしました。
気遣ってくれてありがとうございました。
たくさんのお祈りと温もりに感謝しています。