5週間の取材の様子を、いろんな観点からデータを公開します。
取材国:アラスカ州(米国)+ カナダ・ユーコン準州
北米の極北、すなわちアラスカやカナダのユーコン準州に行くには、直行便がありません。目的地を通り越して、一度シアトルに渡ってから乗り換え、3時間引き返す必要があります。
羽田空港から現地に着くまで、ざっと丸1日かけて取材の基点アンカレジに向かうことになります。
さて現状のコロナ禍において渡航するのはハードルがたくさん待ち受けています。私の主観ですが・・・
日本 → 米国:楽(ワクチン接種証明+陰性証明)
米国 → カナダ:厳格(入国前に追跡アプリに登録)
カナダ → 米国:楽
米国 → 日本へ帰国:大変
検査は国際線搭乗前の検査、帰国時、2週間の帰国者隔離後の3回をクリアしないと自由になれません。ワクチン接種を前提としていて、これほどに検査を強いるのは過剰。リスクの極めて低い帰国者を2週間も監視し自由を奪うのは、知っていながらも憤りを覚えます。人道的に科学的にいかがなものか?隔離一週間目の今でそろそろ限界。
カナダへ向かうために陰性証明が必要。120ドル。
シアトル空港で検査待ち。250ドル。
このあと国際線に乗り遅れ、一夜を空港のベンチで過ごす。
<COVIT-19の検査・陰性証明取得関して>
取得した陰性証明5回(自費で合計6万円程度)
・米国への旅客機搭乗に必要 陰性証明+ワクチンパスポート
・カナダ入国 陰性証明+ワクチンパスポート
・帰国前、米国を出発直前の陰性証明(外務省フォーマット)
・入国の際、検疫で検査(唾液)
・2週間の帰国者自主隔離終了時に再検査(これから)
(陰性証明はいずれも72時間以内に行ったものが有効)
<帰国者待機>
14日間の見込み 空港近くのホテル宿泊(自費)
アラスカ(US)からカナダへ。この時点ではカナダの入国規制が厳しく、一度突き返される。緩和されすぐに再チャレンジ。入国後の夜に最大の見せ場があった。
カナダからアラスカ(US)へ。ここを通り抜けないと日本にも帰れない。いろいろと聞かれるが、つじつまが合わないと追求される。
<取材期間> 2021年 8/26 - 10/3(秋から初冬)
オーロラチャンス 35日間
・アラスカ(米国) 16日間
・カナダ・ユーコン 19日間
実質取材日数 31日間
ホテル宿泊 4泊(天候が期待出来ないタイミングのみ)
9月は秋と冬の過渡期。
一週間後には・・・
冬になってしまった。鉛の雲を見ると気持ちも暗くなる。
道路、タイヤが心配なので、逃げるように南下します。
<天候について>
秋の北米極北は晴天率は低いために、5週間のすべての日程において、詳細な天候調査に基づき、最も晴れそうなポイントに移動
結果として・・・
・晴れ間あり オーロラを確認 26日
・現場に陣取るが雲でダメ 5日
・諦めてホテル宿泊 4夜
※ 7割以上晴れ間に陣取ることが出来たのは、気象予報の精度が非常に高いこと、徹底して晴れ間に移動したことが理由です。
もし気象データを無視して、ある一定の場所に居続けた場合の晴天率は2割程度と予想します。
したがって、秋(8~9月)の取材の場合、気象データを検討し、晴れ間に移動することで格段に取材効率が高くなります。
9月になるといつ雪が降ってもおかしくない。タイヤの心配も。
<移動>
レンタカー SUV FORD EXPEDITION 2020
<行程・走行距離>
目的地まで数百キロは当たり前(Kluane Lakeへ向かう)
Tombstone。オーロラに最も近い魅力的な場所。ただし未舗装を長距離走破するには危険も多い。
天気次第で行ったり来たりしており、同じポイントで何度も陣取るケースが多い。道が限られていることが理由。合計でおよそ5,000kmを走破。
<車のトラブル>
・パンク1回(原因の小石を取り除けず、仕方なくドーソンシティの修理工場でリペア、50ドル)
・車内の電源アウトプットがすべてダウン。ヒューズ切れだが、新しい車種のため換えのヒューズがユーコンのどこの工場にも存在せず、取材後半において車内での充電が不可能に。
<ばったり出逢った野生>
グリズリー。私に警戒、この直後に威嚇された。
・グリズリー 1回
・ブラックベア 2回
・ヘラジカ 7回くらい
・カリブー 逢えず
・その他いろいろ
ヘラジカ。悠々と行動するのが魅力。角がないので女の子。
ハクトウワシ。虎視眈々と獲物を探している。
テリトリーに入ってきたツンドラハクチョウに警戒中のビーバー。
渡り鳥には国境が無いんだなー。自由。
<食事>
外食は皆無でした。もちろんレストランなどない世界です。
すべて現場でつくりました。
<取材費用>
ガソリン代 1400ドル 17万円
レンタカー 3662ドル 45万
宿泊 5万円程度
食費 5万円程度
Wi-Fi 4万(グローバルWiFi)アラスカのみの使用
海外旅行保険 45,000円程度
※ カメラ、レンズや周辺機器、キャンプ用品などは計上していません。
取材協力に感謝します
<来年2022年秋の取材ツアーのお知らせ>
渡航規制が解かれているはずの2022年秋は、参加希望者と同行の取材となります。
おおよその日程・・・
1班 8/21--9/1
2班 9/1--14
3班 9/14--9/26
4班 9/25--10/10
※ 日程はこれから希望者と調整、まだ確定ではありません
ご興味ある方はこちらまでご連絡ください。
ad@aurora-dance.jp