コンビニの菓子パン | シェフの落書きノート

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西新宿 イタリア料理 / ワイン
aura cucina italiana

ずいぶん前になるが...
コンビニでカレーパンを買おうと手に取った。
何の気なしに原材料名が書かれているところに目がいくと...
書ききれないほどに添加物の名前が記されていた。

「マジか...」
とにかく驚いた (・・;)

こんなに...?
なんで... ?

目を疑って、他のものも見てみたが...
どれも同じようにズラーっと。

マーガリンはもとより...
こんなにも多種多様な添加物を入れる必要がどこにあるのかと...
バターと書かれた商品は、ほとんどない。

パンは、小麦粉、水、酵母、塩、少量の脂分、酵母の発酵を促す糖
これだけで作れる。

コンビニ事情に詳しい人に聞いてみると...
約5日間、30℃の部屋にパンを置いて、カビが生えず、菌の繁殖を調べて繁殖しないものだけが販売を認められるとのこと。
自然の摂理を添加物で抑え込まないと出来ない話らしい...。

たぶん皆さんが普通に使っているマーガリン
これさえもヤバいと思うのに...

先進国でトランス脂肪酸を多く含むマーガリンなどが認可されて、販売されているのは、日本くらいなもの。
製造販売を禁止されている国々は、非常に多い。

バターが品薄高騰した時に取引先の業者さんから...
バターとマーガリン半々の商品やバターの味に近いものを薦められたがお断りした。
バターは、バター
マーガリンがバターになることなどありえない。
それができたら、錬金術と同じで鉄が金になるのと等しいくらいのお話。

政府が牛乳を作っている生産農家の窮状を聞かず、蔑ろにした結果。
行き詰まった沢山の生産者が牛乳を作ることをやめた。
そこへ東日本大震災がきて、牛乳の生産量は更に落ち込んだ。

バターを作るには、大量の牛乳を必要とする。
今現在、バターは輸入に頼らざるおえない。
うちでは、ニュージーランドの無塩バターを使っているが、それでも以前の倍の価格。

国は、本当に国民の健康を考えているのか?
...と思うことはよくある。

多種多様な食品が溢れている日本の食生活
それを受け入れる消費者は、自分が食べている物のことをもっと知ったほうが良いのではと思う。

今、食べているものが明日の自分の体になり、心や精神にも影響してくる。

入院や施設などに入っている人たちは、自由がきかない場合が多いけれど...
一般的に食生活は自己責任。

単に安さを求めて、あとからかかる医療費がとんでもなく高額なんてことは、よくある話。

これだけ食の世界に関わっていても...
まだまだ、知らないことのほうが多いんだろうなぁ~
...と感じることがよくあります。

コンビニの菓子パン
私は、あのとき以来、買って食べたことがない。