春ちゃんと出逢ったあの日の事は忘れられない。。。
2013/12/18、用事があって埼玉県内の保健所(犬収容施設)に行った。
どうか犬が収容されていませんように・・・祈るような気持ちで向かった。
入り口で待っていてくれた人が「1匹いるみたいよ・・・」と。
職員と中に入ると、びしょ濡れのコンクリートの上で1匹の小さな犬が震えていた。
えっ・・・
こんな小さな犬が、こんなに広い檻の中でヒトリ?
しかも、足が床の水を吸い上げてびしょ濡れ・・・
職員が扉を開けてくれたので抱き上げるとお尻も冷たかった。
見ると下痢をしているようで、そのためにお尻までびしょ濡れ・・・
職員にその犬の経緯を聞くと、
迷子犬として収容された犬でマイクロチップが入っていて飼い主と連絡が取れたが迎えに来てもらえず1週間になるという。
「このまま迎えが来なかったらどうなるのか?」の問いに職員は『飼い主が特定されている犬はHPに載ることもなく殺処分になります。』とのことだった。
私は驚いた。
そんな馬鹿なことがあっていいのか?
飼い主が分かっていて迎えに来ないと殺処分?
おかしい!間違っている。
HPに載らないとその子が保健所にいることを知る術はない。
誰にも知られぬまま処分されるなんて・・・
びしょ濡れの小さな犬を抱き、濡れたところを乾かしながら職員に聞いた。
「この犬、預からせてもらえませんか?」
その日は都心でも雪が降る予報が出されていたとても寒い日だった。
急激に気温が下がる日にここにいたら体調を崩すだろう。
とても心配で、ダメ元で職員に聞いてみた。
答えはNO!
『飼い主がいる犬なので預けて何かあったら困る』というのが理由だった。
ここでも飼い主が特定されているために動けなかった。
犬の健康状態や気持ちよりも、迎えに来ない飼い主が優先された訳だ。
収容所の中を見回すと、大型犬が入れるケージと小型犬用のキャリーがあった。
連れて帰れないならせめて少しでも暖かい環境をと思い、職員にお願いしてキャリーの中に毛布を入れてもらいケージの中に扉を開けたまま入れてもらった。
ケージにも毛布を掛けてもらい、隙間風をなるべく入れないようにしてもらった。
その日に出来る限りのことをして収容所を後にした。
帰り道、みぞれ交じりの冷たい雨が降ってきた。
底冷えする寒い夜になった。
その日は心配で眠れなかったのを思い出す。。。。
翌日、諦めきらないでいた私はもう一度お願いするために電話を入れた。
担当職員が朝の会議で私の申し出を話してくださったみたいで、保健所としても初めてのケースだが犬の健康等を考慮して預かってもらえるならそうしようと結論に至ったと仰ってくださった。
安堵した。嬉しかった。仕事が終わり次第迎えに飛んで行った。
前日より体調悪化していて、
下痢・嘔吐・血便・食欲不振とのことだった。
うちについてすぐに撮った写真
2才3ヶ月
トイプードル
真っ白な女の子
病院で診てもらったが、保健所での症状はストレスによるものだろう・・・と。
かなり痩せているのが気になるが、栄養失調だろう・・・と。
翌日から食欲も出てきて、よく動き回る元気っ子でした。
気になるのは分離不安か?と思えるほど
ずっと動きっぱなしだったこと。
最初は預かり犬なんだと心に強く言い聞かせ、
こんなにかわいい子なんだから里親もすぐに見つかるよ。
情が移らない様に気持ちをセーブして
「オイ」とか「ほら」とか呼んでいたけど・・・
クリスマスの頃には「春」と名付けてました(笑)
それもお正月にはだんだん落ち着いてきて、私が仕事中は足元で座っていられるようになりました。
時々下痢を繰り返したけど、フードの適量を模索中だったため多すぎたかな?くらいの下痢でした。
体調の良い時を見計らってトリミングしました。
身体中毛玉だらけ・・・
不思議と頭は毛玉が少なくて、
もしかしたら頭を撫でてもらってなかった?なんて思いました。
年明けにはお客さんが来ると「ワン!ワン!」とうるさいくらい元気になくようになりました。
うるさいんだけど、うちで鳴けるようになったことは自分が出せるようになったんだと家族で喜んでいました。
なかなか仲良くなれなかったアフとも一緒に過ごせるようになりました。
朝起きると誰よりも早くベッドから飛び出て来て全身で「オハヨウ
」と表現してくれました。
1月7日
特定犬譲渡が済み、書類上も小川春になりました。
春ちゃんはすばしっこくて・・・
ピョンピョン跳ねて愛嬌を振りまいて・・・
リンゴを他の子まで奪い取るほど好きで・・・
大きなイチゴを頬張って口回りが真っ赤になって・・・
これからたくさん楽しいことが待っていたはずなのに・・・
前日まで元気だったのに・・・
真っ白いチッコイ身体で飛び回っていたのに・・・
今でも信じられない。。。
16日間しか一緒にいられなかったけど、
春ちゃんと出逢えたことで救える命が増えるんだよ。
埼玉県で前例を作ってくれた春ちゃんに感謝だよ。
春ちゃん・・・ありがとう。