マタイによる福音
〔そのとき、〕9・27イエスがそこからお出かけになると、二人の盲人が叫んで、「ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と言いながらついて来た。28イエスが家に入ると、盲人たちがそばに寄って来たので、「わたしにできると信じるのか」と言われた。二人は、「はい、主よ」と言った。29そこで、イエスが二人の目に触り、「あなたがたの信じているとおりになるように」と言われると、30二人は目が見えるようになった。イエスは、「このことは、だれにも知らせてはいけない」と彼らに厳しくお命じになった。31しかし、二人は外へ出ると、その地方一帯にイエスのことを言い広めた。
二人の盲人の叫び声は、「ダビデの子よ」を「主よ」に代えればミサの始めのいつくしみの讃歌(あわれみの賛歌)の言葉です。
わたしたちはいつくしみの讃歌を歌うとき、この二人の盲人と同じような切実さを持っているのかと危ぶみます。
イエスは、祈るわたしたちに「わたしにできると信じるのか」と問われます。そのとき、わたしたちが「はい、主よ」と答え、「あなたがたの信じているとおりになるように」というお言葉をわたしたちもいただけますように。