『ずっと謝りたかった。
ほんとに悪かったよ、あのとき
あー、
どうやって謝ったらいいかわかんねぇな
ひどすぎて。』

あたしは立って、先輩をじっと見上げた。
懐かしいな、この距離感…

滝島先輩は、あの頃とぜんぜん変わってない。
あたしは、どう見えてるのかな。
変わったのかな…

「あたしもずっとずっと気になってました先輩にあんなことさせたの、あたしだから


『そんなことはねぇよ』


「彼女さん、きれいなひとですね」

『あ?彼女なんかいねぇよ』

でもさっき

あれはバイト先の後輩だと、彼は話した。

ほっ…そーだったのか

『だいたい、お前に気持ち残したまま、他の女とつきあえるかよ』

えっ…

「先輩それ…」

先輩は眉を寄せて、余裕のない表情をする。

その顔に、あたしは弱い

『で、どーすんだよ。来んのか、帰んのか。5秒で決めろ。』

はやっ

5秒って…

あたしが答える前に、彼はぐいっとあたしの肩を抱き寄せていた。

「ちょっと!まだ、何も言ってませんけど…!」

『うるせえな。お前の答えなんか聞いてない。俺が来るかって言ったら、来いってことだよ。』

出た出た。