従姉妹のところでお世話になっている伯母(私の父の妹)に認知症の症状が出てきて、足の悪い実母(私の父の妹)を介護してる従姉妹は、さすがに二人も介護できないと伯母を施設に入れたいと言ってきました。
ということで先週、伯母と従姉妹と一緒に施設を二つ見学。
一つは入居者が25人くらいの小規模な施設で、スタッフの方も落ち着いた雰囲気で良かったけど、ちょっと狭いのとちょっと古いのがネック。
もう一つは今年開業したばかりの70人入居可の施設で、広くてきれいだけどスタッフが若いうえに見た感じがヤンキーっぽい人が多い。
伯母にどっちがいいと聞いたけど伯母はどっちでもいいと言い(基本的には行きたくない)従姉妹とどうしたものかと現在思案中。
でもよく考えたら施設の広さやきれいさよりスタッフが大事だよなぁ。
最初の施設のスタッフさんはみんなしっかりした感じだったけど、二つ目の施設のスタッフはどうも情報共有ができてなさそうで頼りない。
従姉妹としては早く入居させたいみたいだし、伯母の年金で入れて現在空室があるのはこの二つしかないらしいので、これ早急に決めないとだなぁ。
でもまあ私としては安心して預けられる最初の施設かなぁと思っているのですが。
そんな私の今日のブログはちょっと飛んで7月のお話。
この日は京セラ美術館にこの企画展を観に行ってきました。

この展覧会はサンディエゴ美術館と国立西洋美術館の所蔵品計60点を組み合わせ、西洋絵画をどのように見ると楽しめるかという観点からルネサンスから19世紀末までの600年にわたる西洋美術の歴史をたどりながら絵画を楽しむ企画展。
展示作品のうち54点が日本初公開だそう。

最近では図書館で西洋絵画関係の本ばかり借りてるワタシ、ちょっと楽しみな展覧会です。

まずはルネサンス期から。
入ると祭壇画のようなものが展示されています。
これは「バーリの聖ニコラス」ですが、すべてに説明があるわけではなく「どこ見る?どう見る?」と」言われてもよくわからない。
ということであわてて音声ガイドを借りに行きました。
ちなみに音声ガイドはディーンフジオカさんの声。

こちらはジョットの「父なる神と天使」。
キリスト教の祭壇画の断片だそう。

スペイン王子の肖像。
この格好をしたキューピーさんがお土産に売られているそうです。
(私が行ったときは発売前だった)

ベルナルディーノ・ルイーニの「マグラダノマリアの回心」
この絵はレオナルドダヴィンチの弟子の作品?と言われているそう。

ヴェネツィアの盛期ルネサンス時代の絵画では「聖家族と聖アンナ」や

「アポロとダフネ」。
この絵はギリシャ神話を題材にしていてアポロに言い寄られて迷惑なダフネは月桂樹に変身してしまうと言うお話を描いたもの。
よく見るとダフネの手や足が木になってます。

ジョルジョーネの「男性の肖像」。
この時代飾らないありのままの肖像画は革新的だったそうです。

バロック絵画コレクションではスペインのコーナーからフランシスコ・デ・スルラバンの「神の子羊」や

ファン・サンチェス・コターンの「マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物」。

エルグレコの「懺悔する聖ペテロ」

バルトロメ・エステバン・ムリーリョの「懺悔するマグダラのマリア」など

イタリアフランスコーナーではジュゼベ・デ・リベーラ「スザンナと長老たち」。
これは旧約聖書が題材になっていて、このテーマで多くの画家が描いています。

アントニアオ・デ・ベリス「ゴリアテの首を持つダヴィデ」。
これも旧約聖書のお話が題材です。

こちらはグエルチーノの「ゴリアテの首を持つダヴィデ」。
多くの画家がこの題材でも絵を描いています。

フランドルオランダコーナーではルーベンスの「永遠(教皇権の継承)の寓意」。

ルーベンスと弟子によるコラボ「聖家族と聖フランチェスコ、聖アンナ、幼い洗礼者ヨハネ」。

二人の画家によるコラボ「花輪の中の聖家族」。
花を描いたのはダニエル・セーヘルスで真ん中の聖家族を描いたのはエラスムス・クエリヌス。

ヤコーブス・フレル「座る女性のいる室内」。
このころから一般の人がモデルになる時代になったそう。
この構図ちょっとフェルメールを思い出すけどね。

18世紀になるとそれまで宗教色が強かった絵画が、風景画や一般市民をモデルにした作品が増えてきます。
こちらはルナルド・ベロットの「ヴェネツィア、サン・マルコ湾から望むモーロ岸壁」。
お土産用に描かれた作品だそうですが、この景色今もあまり変わってなさそう。

フランチェスコ・グアルディ「南側から望むカナル・グランデとリアルト橋」。
ここもあまり変わってなさそうだな。

この時代になると女性の画家も増えてきます。
ということでマリー・ガブリエル・カペの「自画像」。
きれいな人だね~。

19世紀になると印象派が出てきて、絵の感じも明るくなってきます。
ウィリアム=アドルフ・ブーグローの「羊飼いの少女」や

ホアンキン・ソローリャ「ラ・グランハのマリア」。
日差しや風を感じる絵です。

ということで私もお土産にこの絵ハガキを購入。
絵葉書にはちょっと大きいかな?
この企画展、10月13日までなので急いでアップしました。
なかなか見ごたえがありますが音声がガイドがないとわかりにくいかも?
