1992年2月29日号「ハロー」誌よりダイアナ妃 インド訪問写真です。何らかの影響をもたら可能性があることも意識された心のこもった公務が感じられると思います。
Hello Magazine February 29 1992 - Princess Diana In India
貧困、スラム、死を待つ人の家、綺麗なところだけではなく、本当に支援の必要な人がいることも世界に知らせるのも仕事のおひとつ。誰も座らなくても彼女だけは目線を合わせるため腰を折ります。
個人的に人間が人間である限り残念ながら理性で抑えていても暴力、犯罪、差別、格差はどこかしら残ると思っています。もちろんあきらめてはいけないですし、わたくしも数年ですが世界と日本のためのお仕事に携わりました。
(歴史上3400年前から今日まで、世界で戦争がなく平和だった期間はわずか268年→● )
急速な経済発展を遂げるインドの格差、女性への犯罪が多いのかの知識のアップデートが5年くらい止まっている気がしたので大都会の片隅で根強い階級社会のことを少し学ぼうと数冊を読みましたが、いちばんためになったのは「いつまでも美しく: インド・ムンバイの スラムに生きる人びと(Behind the Beautiful Forevers: Life, death, and...)」(2012全米ベストセラーとなり、数多くの文学賞に輝いた真実の物語、ピュリッツア賞受賞記者であるキャサリン・ブーの夫はインド人、なぜインドの不平等は崩壊しないのか。疑問を解決するために3年半の取材を行います)。
「ムンバイの国際線ターミナルへ向かう車の多くが、スラムの脇を通っていく。ターミナルへやってくる車には、全面あざやかな黄色の広告になったコンクリート壁しか見えない。イタリア風の床タイルの広告で、コピーが壁の端から端まで繰り返し書かれている。いつまでも美しく。いつまでも美しく。いつまでも美しく。」
しかしその看板の裏に住むスラムの者たち。
「インドが豊かになるにつれ、生まれついたカーストや神の意志で決められた人生を受け入れるという伝統的な人生観に代わって、この世の人生は自分で変えていけるという考え方が広がっていた。アンナワディの住人も、もっといい生活をしたいと普通に口にした。」
インド政府も悪いものには蓋式できれいにしようと努力はしているもののやはり格差は大きく、さらに弱いものをたたく…インドは世界の貧困層の3分の1を抱えています。司法・行政・教育・警察もまだお金で動く世界。有罪か無罪かは売買できる。
今でも生まれて生きて...道端で家畜以下のようにただ死を待つ人も。手を差し伸べる人がひとり、ひとつの親切に触れられるならばその人の人生はそのほかの家畜以下の扱いをされた人たちよりも希望のあった人生かもしれない。けれどもそんな世界でそれでものし上がるため、たくましく生きていくために、家族を守るために自分より幸せそうな人間を陥れる人もたくさん...。「いつまでも美しく」の陰に今そこにある現実は以前よりひどくなっているのかも....
知りたくない、知ろうとも思わないというのもまた一つの人生だと思います。
ただ「インドに行って人生観が変わった」という言葉もありますが女性の渡航は今は控えた方がいいと思いますよ~。
ウィリアム王子&キャサリン妃ツアーと合わせてどうぞお読みくださいませ。
キャサリン妃ツアーの写真は(お洋服・ブランド)こちらから
2016年4月10日 インド・ブータン訪問 Day1→●
2016年4月10日 ボリウッドチャリティーガラに出席 Day1-2→●
2016年4月11日 インド・ブータン訪問 Day2→●
2016年4月12日 インド・ブータン訪問 Day3→●
2016年4月12日 インド・ブータン訪問 Day3-2 アッサム訪問→●
2016年4月13日 インド・ブータン訪問 Day4→●
2016年4月14日 ブータン訪問 Day5 チミ王女が出迎え→●
2016年4月14日 ブータン訪問 Day5-2 国王夫妻と(表情生き生き)→●
2016年4月15日 ブータン訪問 Day6 ハイクとレセプション→●
2016年4月15日 ブータン訪問Day7 タージマハル(夫婦でベストドレス)→●
キャサリン妃インド・ブータン訪問 Kiki McDonough愛用ピアスコレクション→●
旅行は4月16日まで
ウィリアム王子はモディ首相とランチをとり、(ロイヤルが政治に介入することはいけないとされていますが)、今年3月に(中国を贔屓にしすぎたあまり)インドの製鋼業社Tataが価値0となり、英国からの撤退を発表しそれによって4万人が失業するという危機に面していることについて、認知や注目を集める意図で友好的なムードで議論をしたとか。
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