2013年7月21日に退位されたベルギーのアルベール2世の妃、パオラ王妃。
離婚の危機に瀕しながら、フィリップ国王、アストリッド王女、ロラン王子の三人の子どもに恵まれました。
美男美女
2013年ベルギー王アルベール２世の隠し子と云われているアーティストのデルフィーヌ・ボエルDelphine Boël さん（45歳）の母である71歳の男爵夫人シビル・デ・セリさんはル・ソワールとデ・スタンダード紙のインタビューに王室のメンバーからDNAサンプルを取得する法的措置に出た事を受け、応じました。
アルベール２世が王妃であるパオラと結婚したのが１９５９年の７月２日、その後、１９６０年代にアルベールは男爵夫人のシビル・ド・セリ Sybille de Sélys と長い間ダブル不倫関係に。不倫自体は、パオラ妃の自伝やシビルの自伝によって明らか。１９９０年代後半から「隠し子か否かの論争」は続いています。
アルベール国王はシビルとは別れ、夫婦はこの危機を乗り越えて和解。アルベール国王は１９９３年に兄である国王ボードワンの急逝によって王座を継承し、パオラ妃は彼を公私にわたって支えます。フィリップ王、アストリッド王女、ロラント王子という三人の子宝にも恵まれました。
似てる？デルフィーヌは「 へその緒を切る」という題名で、自分の作品の写真集に自伝的な内容も加えた本を出版
インタビューによると、王はパオラ王妃とすでに結婚しており、シビル夫人はデルフィーヌさんをまもなく身ごもり出産しましたが、正式には彼女の夫であるジャック・ボエル男爵との子供になっています。 シビル夫人によると、その当時ベルギーの王だったアルベール２世の実兄が、パオラ王妃との離婚、並びに彼女との再婚を認めなかったそう。
デルフィーヌさんは認知を受けるため90年代の終わりから主張を続けており、シビル夫人と王の愛は本物であったため、彼女は1度王に求婚されたが、それを断ったそう。 シビル夫人は「王が私のためにパオラ王妃と離婚したとしたら、私は世の中からきっと不正な人物としてみなされるだろうと感じていたの、だから全てを封印したのよ。王が私を闇に押しやったわけではないわ」と述べています。
２０１４年９月２３日の朝にデルフィーヌ・ボエル が最高裁判所を訪れ、ジャック・ボエルが自分の父ではなく、前国王のアルベール２世が実の父であるという再認知の申し立てを行いました。１９６８年生まれのデルフィーヌは彫刻や紙を使った立体造形の分野のアーティストであり、結婚して二人の子供の母。彼女は「アルベール２世の娘ではないかということで、世間から差別を受けてきた」と主張。一貫してDNAのテストで白黒つけたいと１９９０年代後半から訴えていますが、これまではアルベール２世は王位にいたために裁判に応じる義務はありませんでした。
２０１３年７月に退位したため、デルフィーヌは再度、司法の判断を求めています。戸籍上の父親ジャック・ボエルは「DNAテストを受け、デルフィーヌとは実の親子関係にない」と彼の弁護士は述べていますが、一方アルベール２世の弁護士は「前王はすでにDNAテストを受けて、デルフィーヌと血縁関係にないと証明した」と主張しています。
もしデルフィーヌがアルベール２世の子供だった場合、王位継承や財産分与に影響を与える可能性があるため、裁判の行方はベルギー国家としても重要な問題となっています。