オバマさんは母方のおじいさんスタンレー・ダナムに似ているといわれています。
（左・小さなオバマさんとおじいさん、右2008年オバマさん）
President Obama Childhood
1961年8月、ハワイで生まれたバラク・オバマ。父はケニア出身、米国留学のための奨学金を得て、ハワイ大学に。母は米国中部カンザス州出身の白人で、やはりハワイ大学で民族学を専攻している間に父と知り合い結婚。しかし２歳のとき、両親は離婚し、父はケニアに帰国。
1964年
オバマ大統領 母StanleyAnnDunham
オバマ氏の母はその後、ハワイ大学に留学してきた留学生インドネシアの地質学者ロロ・ソエトロと再婚し。1967年にインドネシアにスハルト政権が誕生すると、大統領命令ですべての海外留学生は帰国を命じられ、義父は母と6歳のオバマ氏を連れて、インドネシアに渡りました。この再婚もうまくいかず、オバマ氏は10歳で単身米国にもどって、祖父母に育てられ、祖父母の応援でコロンビア大学に学びました。オバマ氏は「母はミルクのように白く、父はだれよりも黒かった、白人の祖父母に育てられている自分を忘れたくてアルコール・マリファナ・コカインに走った」と回想録に記しています。
父・バラク・オバマ
「母はミルクのように白く、父はだれよりも黒かった」
Early-Obama-Lolo-Soetoro
母親が再婚後に生んだ異父妹マヤ・ソエトロは成人して中国人（国籍はカナダ）と結婚。母は95年に卵巣がんで死去。祖父は92年に亡くなっており、唯一残っていた祖母は、大統領選挙日の2日前に朗報を聞くことなく息を引き取りました。
そんな母親の先祖はアイルランドからの移民で古くはミズーリ州に住んでいたが、奴隷解放論者だったために同州から追放された過去が記録に記されています。
祖父、母、妹、オバマ
obama-family-1970s
ぽっちゃり時代もあったオバマさん
Barack-poses-with-his-mother-Ann-half-sister-Maya-and-maternal-grandfather-Stanley-Dunham-in-Hawaii
オバマ大統領と妹
Barack Obama hugs his younger half sister Maya at his high school graduation
obama-grandparents-madelyn-and-stanley-dunham
スタンレー・ダナム(祖父) - イングランド人、アイルランド人。
スタンレー・ダナム(祖母) - チェロキー族
アン・ダナム（実母） - イングランド人、アイルランド人、チェロキー族
バラク・オバマ・シニア（実父） - ケニア人のルオ族
マヤ・ストロ（異父妹） - イングランド、アイルランド、チェロキー族、インドネシア人
ロロ・ストロ（義父） - インドネシア人
1492年にコロンブスがアメリカ大陸を発見。それ以降色々な探検家が アメリカに。スペイン人の探検家も多く行ったので彼らは中南米、メキシコあるいはアメリカのフロリダとかカルフォルニア を植民地としました。
イギリスからもたくさんの人々がアメリカに新天地を求めて渡っていきました。最初のイギリス 人がアメリカに移り住んだのは1609年と言われています。コロンブスがアメリカ大陸を発見してから117年後のことでした。そして1619年に最初の黒人がアメリカに連れてこられました。
240年ほどたった1862年にリンカーン大統領が奴隷解放宣言を発布するまで人間以下の扱いをされてきました。 奴隷解放宣言は出されても見えない差別はその後も100年ほど続き1960年代の公民権法が発布されるまで延々と続いてきたのです。
現在アメリカにいる黒人の95％或いはそれ以上は彼らの子孫と言われています。しかし、2009年１月大統領になったオバマさんはケニアからハワイ州に留学生で来ていた父親とカンザス州出身でハワイ大学に 来ていた白人の母親との間に生まれました。
奴隷の子孫でもなく、100％の黒人でもなく、50％は白人の 血が流れている、育てたのは白人の祖父母、義父はインドネシア人で高校のプロムには白人の彼女といったオバマさん。第2期の就任は2013年1月でした。2012年10月の投票まで、ネガティブキャンペーンはたくさんありました。その中には「オバマは奴隷の子孫ではないではないアメリカの黒人コミュニティの主流である「元奴隷の子孫」ではないというもの。
しかし2012年7月モルモン教と深い結びつきのある大手の家系図調査会社、米Ancestry.com社の系統学分野の専門家たちが証拠が不足していることを明白にしながらも「米国のオバマ大統領の母系先祖をさかのぼると先祖は、約370年前の殖民地米国バージニアで記録された最初の黒人奴隷の一人ジョー・パンチ（ジョン・パンチ）だったと推定される」と発表されました。
★3代比較★
アゴに遺伝子を感じます。（オバマ大統領、母アン・ダナム、祖父スタンレー・ダナム）
バージニア州で使用人として働いていたアフリカ人のジョー・パンチは1640年、メリーランド州へ逃亡。そこで、同じく逃亡した2名の白人のインデンチャー・サーバントとともに捕獲され裁判を受けました。裁判の刑は、白人より厳しい生涯の強制労働。インデンチャー・サーバントとは、殖民地が奴隷制度を合法化する前に米国に存在した、最初の奴隷制度に近い契約労働者のことです。
殖民地が始まった1600年代初期、殖民地は労働者不足で、ヨーロッパ、特にイギリス、アイルランド、ドイツなどから多くの若い白人男女が殖民地に移住し、その旅費の負債を返済するため、期限付きでインデンチャー・サーバントとして、強制労働に契約。バージニアは、奴隷制度を早く制定したため、ジョン・パンチは、殖民地で最初の奴隷になった人物と推測されています。これは複数の歴史家たちが、ジョー・パンチを米国で公式に記録された最初の黒人奴隷だと考える由縁となり、バージニア州ではこの数年前に奴隷を許可する法が採択されました。
調査チームは、オバマ氏の母の先祖であるバンチ家がアフリカ系の先祖につながりがあるかどうかを調査するためDNA分析を実施。また、オバマ氏の母の祖先を追跡するため、結婚記録や財産記録を捜したところ、ジョン・パンチは、白人女性と複数の子供たちを養っていたことが判明。
1600年代のインデンチャー・サーバント時代は、異人種間結婚、又は同棲が可能だったと思われるそうで、この白人女性は、姓名の頭文字がPではなく、Bで始まるバンチという家族名を使い、奴隷ではない自由な立場で子供達を育てているのだとか。
この家族の子孫がオマバ氏の母スタンリー・アン・ダナムを出産したと説明。オバマ氏の母は、バンチ家の子孫として混血であり、バンチ家は異種族間結婚を続け、殖民地バージニアで顕著な地主になっています。
（祖母、母、祖父）
しかし、『ニューヨーク・タイムス』紙によると、ダナム婦人の伝記作家、ジャニー・スコット氏は「彼女にアフリカ系アメリカ人の先祖がいることを暗示するような証拠はない」と述べています。2007年のシカゴ・サン・タイムスの記事は、1800年代の中頃までに、スタンリー・アン・ダナムの先祖には南北戦争でアメリカ合衆国から独立した連合同盟側で戦った息子がいたとしています。
調査チームは、２つの主なバンチ分家を追跡し、そのひとつは、白人として数世代バージニアで生活しており、別の分家は、ノース・キャロライナ（NC）に移転したことになっているそう。NCに移住したバンチ家は、ヨーロッパ系白人とアフリカ系黒人との混血であるムラートであるとされていて、彼等の子孫はオバマ大統領のいとこであることが初期の記録として残っていると説明。バージニア分家からのオバマ大統領の子孫は、最終的に彼の遠い昔の祖母であるアンナ・バンチが生まれたテネシーに移住したとされています。アンナ・バンチの娘である、フランシス・アールレッドは1834年に生まれ、カンザスに移住。それから4世代後、1942年、アールレッド家がまだカンザスに生存中、オバマ氏の母が誕生したと説明。従って、「オバマ大統領は、米国殖民地時代に最初のアフリカ系アメリカ人奴隷となったジョン・パンチの11代目のひ孫である」と調査会社は主張。過去300年以上の莫大な量の資料は紛失、または破棄されていて、想像やヒントを事実部分に結び付けた調査結果であるよう。ただ、調査の目的および報告の時期に関し、何らかの政治的な意図が隠されているのかどうか、その点も不明といわれていました。
★比較★
上でご紹介したパパの写真と比較すると、やはり母方の血が濃い気がしますね。
祖父と
祖母と
妹マヤと姪っ子、義理の弟
President Barack Obamas half sister Maya Soetoro Ng with her husband Konrad Ng and their daughter Suhaila
政治や奴隷などの歴史が嫌いな方はごめんなさい。人類の歴史として流し読みしてください。実はこれトマス・ジェファーソンとサリー・ヘミングス（Sally Hemings)の記事を昨年書いている途中に一緒に書いていたのですが...PC壊れてしまったんですよね。以前のをご紹介したかった...