ザ・ウラジミール・ティアラ The Vladimir Tiara with Emeralds
ウラジミール・ティアラは1890年、皇帝アレクサンドル3世の弟、ロシア最後の皇帝ニコライ2世の叔父にあたるウラジミール大公が妃のマリア・パヴロヴナ大公妃の為に製作させたと言われています。
(ロシア大公妃マリア・パヴロヴナは英国アレクサンドラ王女の4世代前の祖先にあたります)
1909年にウラジミール大公が亡くなり、8年後の1917年にロシア革命が起こり、革命の際に英国の外交官によってロシアから密輸出されました。 革命から3年後の1920年に亡命していたロシア大公妃マリア・パヴロヴナ亡くなりました。
ウラディミール・ティアラを着用しているマリア・パヴロヴナ
1921年に、ティアラを相続していたマリアの娘エレナ・ウラジーミロヴナ(ロシア大公女でギリシャ王子ニコラオスの妻、Princess Nicholas of Greece)が生活苦のため元のパールに代わるものとして有名な15のケンブリッジ・エメラルドに適応させメアリー王妃に984.200ポンドで売りました。
孫娘のエリザベス2世女王は1953年に彼女の祖母メアリー女王からティアラを受け継ぎ、真珠とエメラルドでそれを着ました。
1934年にメアリー王妃の息子イギリス王族であるケント公ジョージとエレナ・ウラジーミロヴナの娘ギリシャおよびデンマーク王女マリナ(1906年 - 1968年) が結婚することとなりました。、二人は又従兄にあたります。
なお、マリナは洗礼・代父母にはゲオルギオス1世やエドワード7世、アンドレオス王子、ボリス・ウラジーミロヴィチ、プリンセス・オブ・ウェールズ・メアリー(メアリー王妃)、ヴィクトリア・フョードロヴナがいる。
Queen Mary tiara-grand duchess vladimir
Grand Duchess Vladimir Tiara with Pearls
女王様お気に入りのティアラですが、カミラ夫人も着用したことがあります。
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