２０１１年１月8日、全米市民を震撼させたアリゾナ州トゥーソンで起きた銃乱射事件。少女を含む6名が死亡、14名の負傷者が確認され、一人の男が殺人犯の容疑者として現在FBI連邦捜査局に身柄を拘束されていますが、重体となっている民主党の女性下院議員ガブリエル・ギフォーズは、女優グウィネス・パルトロウのいとこであることが分かりました。
米アリゾナ州トゥーソンのスーパーマーケット「Safeway」の敷地を利用して行われた、民主党のガブリエル・ギフォーズ下院議員（40）の集会で、一人の男が銃を乱射。6人が死亡し14人が負傷しましたが、ギフォーズ議員は頭を撃たれ重体となったものの、医師には手を動かすなど反応を見せているそうです。
事件後、彼女が実はグウィネス・パルトロウのいとこであることが発覚。メディアの取材に追われる中、ついにグウィネス・パルトロウは芸能情報番組『The Insider』を通じてこう声明を発表しました。
「いとことはいえ、残念ながら本人には一度も会ったことがありません。でも、この悲惨な事件で命を落とされた方々と、そのご遺族の無念さを思うと胸が痛みます。またギフォーズ下院議員をはじめ、負傷された皆様の回復をお祈りします。」
FBIによる2011年1月9日の会見では、実は共和党寄りというジャレッド・ラウナー容疑者が、民主党の穏健派であるギフォーズ議員の集会に参加するようになったのは、2007年からとのこと。同容疑者は政治家への不満、批判を口にすると激昂することがあり、家宅捜査では、ギフォーズ議員をターゲットに暗殺計画を練っていたことを示す文書が発見されたそう。
なおギフォーズ議員は、不法労働者ばかりか移民をひたすら苦しめていると評判の悪いアリゾナ州の新移民法についても、必死に反論して来たそうで、そんな彼女の命が狙われたことに、同州では移民や支持者が激しい怒りを表しています。
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グウィネス・パルトローの父親はアシュケナジム系ロシア系ユダヤ人の家系。母親はペンシルベニア・ダッチ（ドイツ系アメリカ人）の家系のクエーカー教徒です。
その父の家系は、著名な17世紀のポーランド・クラクフのラビ(ユダヤ教の司祭)、ダーウィド・ハッレーウィー・セガールの子孫で、ロシアのラビの家系Paltrowitch家（パルトロウィッチ家）は数世代に渡って33人のラビを輩出。
パルトローは、ユダヤ系の家系であることを誇りとしていると語っており、彼女の父親の暖かさ・思いやりはユダヤ人の伝統によるところがあるとしています。
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The Right Perspectiveによると、ガブリエル・ギフォーズ議員の祖父はアキバ・ホーンスタイン(Akiba Hornstein)はリトアニア系のラビ(ユダヤ教の司祭)の息子として生まれるも、ギフ・ギフォース(Giff Giffords)に改名し、アリゾナに移住。ギフォーズ議員はアリゾナから選出された初のユダヤ系女性の連邦下院議員だったそうです。
また、人気ドラマ『One Tree Hill』やマイケル・ベイ製作の映画『ヒッチャー』(The Hitcher)などに出演していた女優のソフィア・ブッシュ(Sophia Bush)もギフォーズ議員の親戚であることを本人がTwitterで明かしています。
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回復をお祈りします。