最近よく考えることに、
これからの人生どうしようということがあります。
今年45歳になります。
自慢ではありませんが、お金には困らない暮らしをしています。
決して裕福ではありませんが、不自由もしていなくて、
オーディオという趣味もあります。
総額300万円のオーディオシステムは唯一の贅沢です。
自分の部屋にもビクターのウッドコーンスピーカーのコンポがあり、
そこそこ満足のいく音で音楽が楽しめます。
部屋にはテレビもありPCもありコンポもあり、エアコンもある。
何不自由ない暮らしです。食べる物にも困りません。
よほどの贅沢を望まなければ我慢のない暮らしをしています。
恵まれた家庭環境だと思います。親には感謝です。
私には軽度知的障害があります。
気が付いたのは20代半ばです。
色々と働いてきましたが、この障害があるので長く続きませんでした。
あるときバイトで無理をして統合失調症にもなりました。
統合失調症は薬を服用すること9年。現在症状はほとんどありません。
今では寛解状態で、通院も2ヵ月に一度で済んでいます。
現在は無職で診断書でも就労能力無しと書かれています。
お金は障がい者基礎年金を頂いて暮らしていて、
この中から一部自分の食費や生活に必要な物を買っています。
後は親の年金に頼っています。
両親は僕のことを理解してくれていて、働けとは言いません。
軽度知的障害が20代半ばでわかってから、親からは働けとは言われたことが一度もありません。
なのに働いたほうがいいのだと、働きましたが、やはり上手くいきません。
時給1000円の掃除のバイトをしたのが最後ですが、
このバイトに無理があったのか、全身に夜眠れないほどの強烈な痺れが出て、
それで退職。その痺れは全身に広がりあまりの辛さに自殺を考える程でした。
この痺れは8年ほど続いていますが、じょじょに痺れる範囲が狭くなり、
全身の痺れは現在左足首から下だけになりました。
統合失調症も落ち着き痺れも治ってきて、不自由の無い暮らしに現在ようやくなりました。
精神状態も安定しています。
そして、要介護3で認知症の母の介護を父としています。
僕は散歩の付き添いとおトイレ介助をしています。
この介護も2年目になります。今後母の認知症は進行すると思いますが、
今は大きなストレスなく暮らしています。
そして、こうなってくると、今後の人生どうしようかと思うんですよね。
このままなのも納得できません。
このままで良いのかという不安と焦りがあります。
そんな毎日を過ごすなか、YouTubeで仏教について学ぶ機会を得ました。
大愚和尚様というお寺のお坊様の方の動画を毎日ノートにメモを取りながら見ることが増えました。
この方の動画の中にこれからの人生をどう生きるか、
人生のテーマは何にしたらいいのか?その答えがありました。
今までは物を買ったり何かを経験したり、美味しい物を食べたり、
刺激を追い求める暮らしをしてきました。
欲から発生する何かを買ったり食べたり求めたりすることは、
ある程度いき付くと慣れてしまいます。
このときに人生の目標や何のために生きているのか?と自問自答するようになるわけです。
まさに私がそうでした。
今までは刺激を自分にとりれるばかりでしたが、これからは出していくことを人生の目標にします。
それは、人のために自分が出来ることをするということ。
刺激を追い求めるのではなく、人の役にたてることを中心にすることにしました。
私は刺激を追い求めることに慣れたので、今後は人の役に立つ人になりたいです。
このことを志すようになってから、
朝は早く起きて、
家の階段とオーディオ部屋と自分の部屋の床の雑巾がけをするようになり、
母のオムツ交換を喜んでして、散歩の付き添いも機嫌よく出来るようになりました。
今後人の役に立つ人間になるとき、自分の何が出来るかと自問自答してみると、
最も大きなものは認知症の母の介護です。
母の介護を通じて人の役に立てることを嬉しく思いますし、このチャンスがあることに私は人生の希望を感じています。