僕のオーディオ(長文です) | AudioLike2

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オーディオにまつわるあれこれ。

更新がずいぶん止まっていました。

 

更新が止まっている間はオーディオはしていませんでした。

 

音楽は好きなので聴いていたのですが、ビクターのウッドコーンのコンポで聴いていました。

 



なぜ、こんなに高級なオーディオがあるのにオーディオを中断していたのか?

 

この高級オーディオは父が大半のお金を出して買ったもので、

 

僕は少しお金を出しただけです。

 

このオーディオは父の物であり僕の物でもあります。

 

でも、お金は父のほうが沢山出したので、

 

どうしても、


父のオーディオなのだという意識がありました。

 

そんなわけで、

 

父への遠慮の気持ちがあり、

 

僕はブログの更新が止まっている間は


聴いていませんでした。

 

父からは「遠慮せんと聴いてや」と


何度か言われていましたが、

 

頭ではわかっていても、


オーディオに気持ちが向かいませんでした。

 

オーディオに気持ちが向かわなかった


理由はもう一つあります。

 

それは、要介護3で認知症の母の介護です。

 

僕は散歩の付き添いと


おトイレ介助(介護の中でこれが一番大変)を


担当していて、

 

父は料理を含んだ家事全般を担当しています。

 

父が家事を一生懸命やっている間に


僕だけオーディオで楽しい気分に


浸っていていいのか?

 

という罪悪感がありました。

 

しかし、


オーディオを中断していた僕は


毎日なんとなく充実しない


満たされない気持ちがありました。

 

オーディオと音楽鑑賞以外の趣味は


読書とラジオ鑑賞があります。

 

読書も楽しい、ラジオを聴くのも楽しい。

 

でも、なんだかなぁ・・・・・


楽しいけど充実感は感じませんでした。

 

そんな僕は自分を失っていきました。

 

なんとなく空虚な気持や退屈感に


満足感のない日々をおくっていました。

 

自分の夢や目標や人生の意味はなんなのか?


わからなくなっていました。

 

自分の心からやりたいことは何か?


何をすると満たされるのか?

 

これを考えていると、


過去に記憶をさかのぼることになりました。

 

幼稚園の頃からオーディオが好きで、

 

オーディオ好きだった父の隣に座り


一緒に聴いていました。

 

ステレオサウンドも1冊だけですがあり、


当時漢字が読めないながらも、

 

眺めて育ちました。

 

中学の頃は授業も上の空で


ノートにはスピーカーの絵を


びっしり書いていました。

 

小遣いが貰えるようになると、


オーディオアクセサリー誌や


ステレオ誌にステレオサウンドを

 

買いました。

 

社会人になるまではCDラジカセでしたが、


音の興味は常にありました。

 

音楽を聴くのも勿論好きで、


朝から晩まで聴いて過ごしました。

 

そして、社会人になると、


KEFのCresta2というスピーカーを


マランツのアンプで、

 

パッシブバイアンプするオーディオを


揃えました。

 

そのころに、


AudioLikeというホームページを開設して、

 

毎日オーディオについて書き続けました。

 

読者からもオーディオの相談メールなども


時々届いていました。

 

そんな中なんと


ステレオサウンド誌の編集部の方から


取材に参加しないかというお誘いの

 

メールを頂きました。


本当にうれしかったです。

 

その取材というのは和田先生と


読者とのグループ対談というものです。

 

大阪に住んでいましたが、


ステレオサウンド社から


東京までの新幹線の切符が届き、

 

はるばる東京まで一人で行きました。

 

冒頭でも書いていた通り


オーディオは中断していましたが、

 

本当に子どもの頃から大好きだったのは、


オーディオなのだと改めて実感しました。


ホームページがきっかけで、


ステレオサウンド誌に掲載されたのは、


僕が毎日オーディオについて書き続けた、


 努力の結果です。


このような過去からしても、


自分が心から満足する趣味は、


オーディオなのだと思いました。


実際


オーディオで聴いていると、


楽しいなと素直に感じます。


そして、時間がすぐ過ぎます。


読書もラジオもいいのですが、


最も楽しいと理屈抜きで感じるのは、


オーディオなのだと思いました。