奥多摩方面に行ったので、途中どこかによろうと考え、国分寺で途中下車しました。前日ウェブ検索したうろ覚え情報から北へ向かう。そのうち十字路が出て来たら右の方にあるはず。ところが中々出て来ません。早めに曲がってしまったら、それらしい店はありません。また引き返して、さらに北上してみました。
途中、Rock Bar「Dylan」なる店やらライブハウスやら、中古CD屋、音楽が聞こえるイベントバーのような店もあったりで、わずか5分ちょっとの間にカルチャーな店を数軒通り過ぎました。さすがはかつて村上春樹がジャズ喫茶を開いたロケーションだという感じです(それが北口か南口かは知りませんが)。
大通りの十字路があり、もうこれはケータイWeb検索か、と諦めかけたときでした。おや、前方にひと目でジャズ系だとわかるアイコンが....
でかでかとジャズメンの写真が壁にあります。近づけばマイルスです。
最初見たときは「何かライブハウスかなんかか?」と思って、思わず信号を渡って近づいてみると「プー横丁」と書いてありました。目的地に到達しました。
外構えの「いかにも」感では、断トツではないでしょうか。おもちゃのピアノのようなオブジェまであります。
階段を上がって扉を開けると、奥へ長く続く店でした。カウンターもあります。店内の天井にもジャズ関係の古いポスターが貼ってあります。映画「真夏の夜のジャズ」もありました。ボブマーレーとジミヘンも。
私しかいなかったので、スピーカーの間のテーブル席に座りました。メニューを持って来てくれましたが、結構沢山お品書きがあります。セット注文で割引になるようです。小腹が減ってしまったので、自家製のジンジャエールとチーズケーキを注文。
このジンジャエール、驚くべきことに、色が白いんです(写真は大失敗ですが...)。濃ければシロップお持ちします、とのことですが、牛丼屋でも生姜大好きで入れまくりなので、私には平気です。辛い飲み物ではあります。
かかっていたCDは、Miles DavisのAmandlaでした。熱心なコレクターではない私ですが、音の感じから晩年の作品であろうことがわかりました。ちょっと聴いていると当時暮らしていたアメリカで見た1991年グラミー賞でのライブ演奏を思い出しました。ケイ赤城、ケニーギャレットなどがバックにいました。フレーズがその時の曲にわりと似ていました。その2曲くらい後にあの時のライブ演奏の曲が出て来ました。思わずVTRの録画ボタンを押して、DVDに焼いたりしてその後も聞いていた演奏です。これが忘れられないのは、ケニーギャレットとソロの掛け合いをやる所なんですが、マイルスの吹くフレーズをオウム返しにリピートするという展開になって、途中ケニーさんが1音間違ったんです。そん時のマイルスのギロっと睨む表情が「おーー、恐」という感じでスリリングだったんです。
話が自分の記憶に行って脱線しましたが、後期マイルスって結構いいですよ。いや相当いい。Siestaとかも欲しいとは思っているんですが、なぜかずっと後回しにしてしまいました。このようなことを思い出させてくれるから音楽を聴ける店に行くのは面白いわけです。100均ダイソーのBGMも「これ何ていうの」と知りたくなる曲(ジャズではない最近のヒップホップ・ソウルっぽいものですが)があって困るんですが(実はこの日もそうだった。店員に聴いたってしょうがないので諦めるしかないのだが)。
店内は昔のボックス型のステレオ、日本コロンビア製(セパレート構造になる前の4本足で観音開きになるようなやつ)がありました。オブジェと化しているような古いもの、漫画本、熊のプーさんの人形、コンサートか何かのフライヤーなどが目にとまります。CD以外にもアナログ盤も並んでいます。アンプはMarantzでした。
そのうち女性のお客様がお一人入って来られました。料理一品、ドリンク、デザートのセットを注文されていました。その後また女性のお客様が入店です。結構女性率が高いようです。
マイルスのCDが終わって、次にかかったのは、何と、私が愛聴して止まないキースジャレットの「Cure」です。音量は小さいですが、ベースの音もしっかり聞こえていました。サランネット付なので、帰り際に「このスピーカーは何ですか」と質問した所、JBLなんだそうです。
1時間ほど滞在。自家製ジンジャエールとチーズケーキを食す。確か800円くらいでした。
東京都国分寺市本多1-6-3