休日のお昼すぎ。
ちょっと、お散歩がてら、
近くのコンビニへ行ってきました。
お天気もよくて、
気持ちのいい風が吹いていて。
せっかくのお休みだから、
何か美味しいものでも買おうかな、なんて。
そんな軽い気持ちで、
お店に入ったのです。
そこで、
問題になるのが、
『お昼ご飯の選択』
というものです。
あたたかい麺にするのか。
それとも、おにぎりにするのか。
または、
ちょっと贅沢にパスタにするのか。
棚の前で、
私は真剣に悩みました。
これは、
単なるメニュー選びではありません。
人によっては、
その日の運命を左右するくらいの、
重大な決断なのです。
では、いったい、
どうしてそんなに悩んでしまうのでしょうか?
それは、
『妥協したくない』
という気持ちがあるからなのかなと思います。
せっかくの休日なのに、
なんとなくで選んでしまって、
あとから、
「あっちにしておけばよかったな」
なんて後悔するのは、
なんだか嫌ですよね。
私の場合は、
こういう時、
ものすごく真剣になってしまいます。
手にとってみては、
また元の場所に戻す。
その繰り返しです。
後ろに他のお客さんが来たらどうしよう、
なんて余計な心配までしてしまって。
心の中では、
大げさではなく、
『一大決戦』
が繰り広げられているのです。
平和なコンビニの店内で、
ひとりの主婦が、
人生の岐路に立たされたかのように、
真剣な顔でパンのパッケージを眺めている。
外から見たら、
ちょっと面白い光景かもしれません。
でも、
本人にとっては大問題なのです。
そう考えると、
日常のちょっとした選択って、
意外と奥が深いものですよね。
ここで、
私はふと思いました。
人間って、
選択肢が多すぎると、
かえって不自由になる生き物なのかもしれないな、と。
昔は、
こんなに種類が豊富じゃありませんでした。
選択肢が少なかったからこそ、
迷うこともなく、
すんなりと決断できたのです。
では、いったい、
今の私たちはどうでしょうか?
便利になったはずなのに、
逆に疲れてしまっている。
そういうことって、
ありませんか?
選択肢の多さに、
少しだけ圧倒されてしまう。
自分の心に、
小さな負担がかかっているのです。
でも、
だからこそ面白いとも言えます。
迷う楽しみというのも、
確かにあるからです。
すんなり決まらないからこそ、
手に入れた時の喜びが大きかったりする。
そういう時間って、
実はとても贅沢なことなのかもしれません。
結局のところ、
私は何を選んだのでしょうか?
さんざん悩んだあげく、
手に取ったのは、
いつものお気に入りのパンでした。
結局そこに戻るのかい、
と自分でもツッコミを入れたくなりましたが。
でも、
それがいいのです。
冒険するのも楽しいけれど、
安心する味に戻ってくる。
これもまた、
ひとつの答えなのかなと思います。
みなさんは、
どうでしょうか?
お買い物に行ったとき、
こんなふうに迷ってしまうことはありませんか?
こういう何気ない時間の中に、
その人の個性や、
ちょっとしたこだわりが、
隠されているような気がします。
お店を出たあと、
買ってきたパンをバッグにいれて、
家路を歩きました。
さっきまであんなに真剣に悩んでいたのに、
外の空気を吸ったら、
なんだかどうでもよくなってしまって。
お腹が空いたな、
早く食べたいな、
そんなシンプルな気持ちだけが残りました。
大きな事件が起きたわけでもなく、
ただコンビニでご飯を選んだだけ。
でも、
私にとっては、
ちょっとした大冒険でした。
こういう小さなドラマが、
日常のあちこちに転がっている。
そう思うと、
毎日の暮らしが、
少しだけ面白く感じられます。
たまには、
こんなふうに何でもないことで、
大真面目に悩んでみるのも、
悪くないですよね。
次は、
どのお店に行こうかな。
今度はどんな選択が待っているのか、
今からちょっとだけ楽しみだったりします。
お休みの日の、
こんなのんびりした時間。
やっぱり、
大切にしたいなと思いました。
そういえば、
この間も、
近所のスーパーで、
ちょっとしたお買い物をしていました。
夕方の、
少し人が増えてくる時間帯です。
お惣菜コーナーの前で、
足が止まってしまいました。
並んでいるのは、
いつものお弁当です。
から揚げ弁当に、
のり弁、
そして、
ハンバーグ弁当。
どれも、
見慣れたメニューです。
値段も、
だいたい同じくらい。
量は、
どれも同じように見えます。
でも、
ここで、
私はどうしても、
選べなくなってしまいました。
ちょっと、
大げさかもしれません。
でも、
そのときの私にとっては、
人生の分かれ道くらいに、
大真面目な問題でした。
では、いったい、
何にそんなに悩んでいたのか?
それは、
『今日の気分』
というものです。
お腹がペコペコなわけではない。
かといって、
食欲がないわけでもない。
なんというか、
中途半端な状態でした。
こういうときって、
ありますよね。
体が求めているものが、
自分でもよく分からない。
そんな状態です。
から揚げにすると、
ちょっと重いかな。
かといって、
のり弁だと、
なんだか地味すぎる気がする。
ハンバーグは、
美味しいけれど、
今の気分と、
少しだけズレているような気もする。
たった千円もしないお弁当を選ぶのに、
私は売り場の前で、
じっと腕組みをしてしまいました。
周りの人から見たら、
変な人だったかもしれません。
おばさんが一人で、
お弁当を真剣に睨んでいるのですから。
でも、
本人にとっては、
一大事なのです。
ここで、
失敗したくありません。
せっかくの夕飯です。
美味しく食べたい。
満足感に浸りたい。
そう思うと、
なかなか手が伸びないのです。
こういうのって、
やっぱり面白いですよね。
生きていると、
もっと大きな決断を迫られることも、
たくさんあります。
仕事のこととか、
これからの生活のこととか。
そういう大きなことには、
案外すぐ決断できたりするのに、
目の前のお弁当となると、
急に迷ってしまう。
人間の心って、
不思議だなと思います。
問題は、
ここからです。
なぜ、
私たちはこんな小さなことで、
あんなにも悩んでしまうのでしょうか?
それは、
選択肢が多いからなのかもしれません。
昔に比べたら、
いまは何でも手に入ります。
お店に行けば、
たくさんの商品が並んでいて、
どれを選んでも、
それなりに美味しい。
ハズレが少ないのです。
だからこそ、
人は迷う。
一番いいものを選びたい。
損をしたくない。
そういう気持ちが、
知らず知らずのうちに、
働いているのかもしれません。
でも、
よく考えてみると、
お弁当なんて、
どれを食べても大差はないのです。
お腹に入ってしまえば、
一緒です。
なのに、
私たちは、
その小さな違いに、
こだわってしまう。
そこに、
人間の可愛らしさがあるような気もします。
結局、
その日はどうしたかと言うと、
いちばん最初に、
目についたお弁当をカゴに入れました。
散々悩んだあげく、
最初の直感に戻る。
こういうことって、
よくありますよね。
あの悩み時間は、
いったい何だったんだろう。
レジに並びながら、
ちょっとおかしくなってしまいました。
でも、
あの迷っている時間こそが、
楽しかったりするのです。
効率よく生きることも、
大事かもしれません。
迷わずサッと決めて、
時間を有効に使う。
それも、
大人の知恵です。
でも、
たまには、
あんなふうに、
どうでもいいことで悩むのも、
悪くないなと思いました。
だって、
命に関わるような悩みじゃないですから。
ただのお弁当選びです。
その平和な悩みの中に、
自分の心がちゃんと動いている証拠が、
あるような気がします。
そういえば、
最近は、
何でも効率ばかりが、
求められる世の中です。
最短ルートで、
目的地に行く。
失敗しないように、
事前のリサーチをちゃんとする。
無駄な時間を過ごさないように、
スケジュールをきっちり組む。
もちろん、
それはそれで便利です。
疲れているときは、
迷いたくないですし、
スムーズにいったら、
ホッとします。
でも、
全部が全部、
効率的だったらどうでしょう?
なんだか、
味気なく感じてしまうのは、
私だけでしょうか。
少し遠回りをしたり、
寄り道をしたり、
どっちにしようかなって、
意味もなく悩んだり。
そういう、
ちょっとした無駄の中にこそ、
本当の面白さが、
隠されているような気がします。
効率のよさからは、
生まれないもの。
それは、
そのときの感情だったり、
あとから思い出したときの、
クスッと笑える思い出だったりします。
お惣菜コーナーの前で、
一人で真剣に悩んだことも、
家に帰ってしまえば、
ただの笑い話です。
でも、
あの数分間は、
まぎれもなく、
私だけの時間でした。
誰に邪魔されることもなく、
ただお弁当と向き合っていた時間。
そう考えると、
日常のちょっとした引っかかりも、
愛おしく思えてきます。
スムーズにいかないからこそ、
面白い。
思い通りにならないからこそ、
記憶に残る。
人生も、
それと似ているのかもしれません。
全部が予定通りにいったら、
それはそれで退屈です。
たまには、
ハプニングがあったり、
迷い込んだりするほうが、
あとから振り返ったときに、
味わい深くなる。
そう思うと、
日々の些細な失敗や悩みも、
ちょっとだけ、
受け入れやすくなる気がします。
完璧じゃなくていい。
迷ってもいい。
遠回りしてもいい。
そんなふうに、
自分に許可を出してあげると、
肩の力がふっと抜けていきます。
真面目に生きることも大事だけど、
たまには肩の力を抜いて、
ぼんやりする時間も作る。
そのバランスが、
心地よい暮らしの秘訣なのかもしれません。
さて、
お腹のほうも、
だんだん空いてきました。
さっき買ったお弁当のことは、
もうすっかり満足したので、
今度は、
何を作ろうかなと考え始めています。
さっきまで、
お弁当で悩んでいたのに、
家に戻ると、
今度は自炊の気分になる。
我ながら、
気まぐれだなと思います。
でも、
そういう移り気なところも、
人間らしくて、
悪くありません。
冷蔵庫を開けて、
中身をのぞいてみます。
残っていた野菜と、
お肉が少し。
これを使って、
何ができるかな。
パパッと炒め物にするのもいいし、
スープにして温まるのもいい。
料理をしている時間も、
私にとっては大切な気分転換です。
無心になって野菜を切っていると、
日頃のストレスが、
どこかにスッと消えていくような気がします。
包丁の音を聞きながら、
今日の出来事を振り返る。
あのお店は楽しかったなとか、
あのお弁当選びは真剣すぎたなとか。
ひとりごとのように、
頭の中で反芻(はんすう)します。
そうやって過ごす静かな夜が、
私はとても好きです。
派手な出来事は何もない、
どこにでもある日常。
でも、
その日常の中にこそ、
かけがえのない時間が、
流れている。
大きな幸せじゃなくていい。
ちょっとした、
クスッと笑える瞬間があれば、
それだけで、
今日一日が、
「いい日だったな」と、
思えるのです。
みなさんは、
どんなふうに一日を締めくくっていますか?
忙しい毎日の中で、
自分のための時間、
ちゃんと取れているでしょうか。
疲れて帰ってきて、
そのままバタンと寝てしまう日も、
もちろんありますよね。
そういう日があっても、
いいんです。
ただ、
もし少しだけ余裕があったら、
窓の外を眺めてみたり、
温かいお茶をゆっくり飲んでみたり、
そんな小さな余白を、
作ってみてください。
きっと、
それだけで、
心の中に、
ふっと優しい風が吹くはずです。
さて、
そろそろ夕飯の支度を始めないと、
お腹が本格的にすいてしまいますね。
今日は、
何を作ろうか。
冷蔵庫の食材と、
もう一度相談してみます。
今夜は、
温かいスープが主役かな。
そんなことを考えている時間が、
いちばん幸せだったりします。
また、
次の休日には、
どこか知らない街を、
歩いてみたいな。
今度は、
どんな小さな発見が待っているでしょうか。
カメラを持って、
お気に入りの靴を履いて。
準備は、
それだけで十分です。
日常のすぐ隣にある、
小さな冒険へ。
みなさんも、
次の休日に、
ちょっとだけ足を伸ばしてみませんか。
きっと、
思いがけない素敵な景色が、
あなたを待っていると思います。