前回は、最初に進むべき方向を間違えればゴールにはたどり着かない、という話をしました。
では家庭教師の場合はどうすればよいのでしょう?
例えば家庭教師をつけるとき、どのような形で教師に依頼をされますか?
カリキュラムテストの点数を上げてほしい、でしょうか?
志望校に合格させてほしい、でしょうか?
いずれにせよ、多くの保護者の方が望むのが、「できない問題をできるようにして欲しい」
ということです。
もちろん、直近のテスト、塾の授業の結果から「家庭教師をつける」という判断をされる方が大部分でありますから仕方のないことかもしれません。
しかし、塾でできないところをできるようにするという対症療法的授業で果たして本番で結果が出るのでしょうか?
私からすれば、対症療法的授業は誤った方向へ旅立つ可能性が大です。
なぜならば、現状の延長線上の勉強では勉強の「量的変化」しかもたらさない可能性が大きいからです。
ものすごく単純化すれば「塾の授業がもう2時間増えたら成績があがりますか?」
ということなのです。
正しい方向に旅立つには勉強の「質的変化」が何より重要なのです。
そのために家庭教師が最初にやるべきことは「何が問題なのかを明らかにする」ということです。
塾では全員が平等に授業を受けています。
その中で、望んでいる結果が得られている人、得られていない人がいます。
「なぜ、同じ授業を受けながら望む結果が得られないのか?」
を明確にして、具体的行動レベルでの改善をしていかねばなりません。
誤解をしている方が多いですが、改善する方法を見つけることは難しくありません。
「あの子は優秀だから…」「天才だから…」
などの発言をする前に考えてみると意外と見つかります。
もうすぐ新年度が始まります。
こういった節目の時期にこそ、目的地にたどり着くための方向を見直してみてはいかがでしょうか?