キャンプ地の沖縄とはいえ、敵地での3連戦は、いままでやってきたキャンプの仕上がり具合を見るうえで、重要な3戦でした。

 

まず初戦の中日、今期前評判の高い中日戦は、重要な位置づけに思えました。

侍ジャパンに3人派遣している阪神、先発高橋以下、才木、伊藤将司、伊原という先発候補がずらりと投げ、最後は湯浅。

まずまず順調な投手陣でしたし、大山の仕上がりがすごかったですね。

1-1のロースコアでの引き分けで、お互い慎重な手の内隠しの一戦でした。

 

そして2試合目のヤクルト戦、12-1の大勝でしたが、この試合はあまり参考にならないほど、きつい言い方をすれば、ヤクルトはキャンプで何をしていたんだろう?という一方的な展開でした。

先発の奥川って、怪我もありましたが、こんなに変化球に頼っているタイプでしたっけ?球威がなく落ちる球でかわすピッチング、これが開幕候補なんでしょうか?そんなヤクルトは4失策で、あまりにもふがいなさ過ぎて、20安打の阪神は気持ちよく打ちましたが、あまりあてにならない結果では?

 

3戦目は日本ハム、練習試合でも大敗しましたが、この試合でも岩貞が2発浴び、完敗に近い展開でした。

ただ、岩貞以外はなんとか食い下がり、見せ場は3点を追う7回でしたね。

無死満塁から、濱田の内野安打で1点どまり、元山の遊直がもう少し打球が上がっていたら逆転もあったと思いますが、

ここは一番の見せ場でした。

 

気になる選手では、心配はやはり、調整不足が岩貞、そしてカーブを多投していた及川、特に及川は明らかにカーブを試していた調整に見えましたが、角度のある速い球が今期はどうなのか?気になりますね。

新外国人のラグズデールは、身長ほどの威圧感は感じませんでしたし、モレッタもまだまだ途上という感じ。

 

打者では、谷端はだまだプロの水に慣れないと、また気になるのは熊谷の打撃ですね。昨年後半から何かおかしくなっています。なんでも振ってしまう悪い癖が抜けていません。いい時の熊谷は好球必打ですが、いまは安パイ選手になっていますし、このままでは1軍に残れません。

守備固め、走塁だけでは昨年よりもレベルダウンしてしまいます。

 

全体的にはそつなくやっていますが、打者で、もう少しガツガツやっている選手が欲しいですね。

 

移籍の濱田、元山、育成の嶋村あたりの元気の良さが目立ちます。

 

大山が初戦猛打賞でスタート

 

日本ハム戦で先発のラグズデール

 

リリーフに出たモレッタ

 

濱田は張り切っている

さて、もう一つの課題はレフトです。ここは流動的ですね。

というのは、肉離れで出遅れた立石が万全になった時、彼がサードに入り、佐藤輝が右翼、森下が左翼というパターンも考えられるからです。

GGを取った佐藤輝をサードから外野に行かせるというのは初めはないと思われますが、WBCで不在の時に立石がサードでチームに順応すると、それは現実的になってきますね。

 

ただ、昨年の布陣に当てはめるだけだと、いまのところ高寺がレフト争いの先頭を走っています。

さらに打球を力強く打てて、長打も見せてくれると、一気に定位置を掴むかもしれません。

二番手はやはり中川でしょうね。 一発の魅力の兆しは昨年バンテリンドームに2発撃ちこんでいますから、体も厚くした今期、さら夏長打力を見せてくれると彼も大きな候補です。

 

しかし、昨年本命だった前川が、いまだ上がってきませんね。

体も構えも期待されてしかるべきなんですが、なんか積極性が見受けられないんですね。

甘いボールを見逃し、難しい球を打って凡打をする、昨年と同じパターンが治っていません。 このままだとまたファームの主軸の位置に甘んじてしまうんでは?

 

いま一番走っている高寺

 

それを追う中川

 

出遅れ気味の前川

野手で言えば、課題のショートとレフトですね。

特にショートで期待をされていいる、ディベイニーは、いまのところ守備に大きな不安を感じますね。

 

岡田監督が解説していた通り、土のグランドにてこずっていますし、専門的に解説してくれた、つま先立ちと、べた足の違い。

今まで染みついた芝の対応と、そのあたりを納得して根本的に変えられるのか? とくにアメリカ野球の強い打球に対する対処の仕方と、非力な日本人打者に対する対応がいかに違うのか? そのあたりからまずは改善なんでしょう。

 

さらに言えば今のところ打撃でも目を見張るものは見えてきません。

独特な練習法がありましたが、前でしっかりと叩く打撃が理想ですが、そんな感じでもないですね。

 

いかに小幡の守備力が素晴らしいかは、阪神ファンではもうわかっていますから、彼の打撃が安定すれば不動のショートになるはずなんですが、その刺激としてディベイニーがいる程度になりかねません。

 

正面の強い打球は問題ないが

 

緩い打球の処理が緩慢

評論家の評価は非常に良い阪神ですが、私はあまりそう感じていないのが現状です。

恐れていたことというまず第一は、昨年フル稼働した選手、特にリリーフ陣については、今年は相当パフォーマンスが落ちるだろうという事ですね。

それがまず顕著に出たのが石井の大怪我ですね。

WBCのメンバーにも選ばれ、逆算のコンディション調整をしていましたが、やはり見えないところで昨年の疲労が出てしまった、そんな気がします。

あとは素人目ですが、上半身とか下半身のバランスが崩れてしまっているのでは?

アキレス腱損傷というのはいきなり来ると言われていますが、やはり疲労感が残っていたんじゃないかと。

 

あと気になるのは及川ですね。

まだ実戦登板はありませんが、ブルペンでの投げ込みは聞こえてきますが、これも気になりますね。 昨年は石井が大きく目立っていましたが、登板数も、安定感も抜群でした。

 

じゃあ彼らに代わる、さらに補うリリーフ投手が出てくるのか?というと、いまのところはまだまだ兆しも見えませんね。

先発タイプの、ルーキーの能登、2年目の早川は、早くも実戦で炎上。 藤川監督がキャンプの疲労のピークとかばっていましたが、それ以上にあれだけ打たれるとメンタルがやばいでしょうね。

 

期待した3年目の椎葉は、時間がかかるとある意味期待のグループから落とされてしまった感があります。

やはり実績のある畠、昨年は今一つだった桐敷あたりに期待せざるを得ない感じが現状はしますが。

 

石井の穴は大きい

 

工藤は制球力

 

木下も安定感が

 

石黒は威圧感が

思わず悲鳴が上がった阪神のこの春初の紅白戦。

5回生でドラ5の能登以外はすべて1イニングでしたが、佐藤輝の打球を足に受けた伊藤将司、何とか立ち上がりましたが、足を引きずり安藤コーチの方を借りて退場。

 

さらに石井がホームカバーに入ったときにこちらもアクシデントで立ち上がれなくなりました。

WBCももしかしたら辞退になりかねない、解説に入っていた岡田顧問が言っていましたが、疲労がたまってきた春のキャンプでのけがは長引く、これが当たらなければいいんですが。

 

能登は1イニング目は3人で打ち取りましたが、2イニング目にストレートを狙われ4失点。

チェンジアップ、カーブ、ストレートの3種類のピッチングですが、一番いい球のチェンジアップを生かすには、もう少し球速を上げて、きわどいコースに投げ分けれないと苦しいかもしれません。

まあ初の実戦ですが、課題がはっきりしたのかもしれません。

 

そして気なるのはディベイニーの守備ですね。弱い打球を下がって取る、さらに外国人ならではの腰高で、ヒットでしたがほぼトンネルに近い打球処理、ショートに打球が行ったときに岡田氏が思わず、「前に出ろ!」といったのは、素人が見ても危ない守備でした。

もちろんほかのショートが完璧にできているかどうかは別にしても、守備力総統土のグランドを理解し、動くことができないと厳しそうですね。

 

いい面も出てはいますが、心配な点が多く出た紅白戦でした。

 

伊藤将司や佐藤輝の打球を受ける

 

石井は立ち上がれず

仕上がりが順調な投手陣が、次々に実戦に近いシチュエーションで登板をしています。

ドラフト5位の能登は、打者5人をパーフェクト、多少高めにボールが浮いた傾向にありましたが、真上から振り下ろすピッチングフォームは、威圧感があり、

球質も重そうなイメージ。なかなかいい印象でした。

 

また石井VS佐藤輝も見ごたえがありましたね。

 

そんな中、名護で行われた練習試合、日本ハムとの対戦でした。

結果は惨敗…2失策がいずれも点に結び付く、それも課題のショートの二人がポロリ、トンネル、先ずはスタメンのディベイニーがタイムリーエラー。

代わったところで、いきなり小幡もファンブル、椎葉が踏ん張れず、さらに3暴投で、メロメロで、しばらくチャンスが与えられないだろうほどでしたね。

 

打線は8安打で、現役ドラフトの濱田が一発、同じく外野のポジションを狙う高寺も一発。

特に高寺は、第1打席はしっかりと四球を選び、第3打席もタイムリー、最高の結果を残しました。

 

具志川行きを命じられたのは、途中出場の井坪、そして6失点の時の捕手の嶋村、まあ椎葉をリードしきれなかったという点で、タイムリーを放ちながら、捕手で生きていくなら具志川で鍛え直しという事になったようです。

 

椎葉以外の投手では、先発の茨木が2回無失点、門別、津田はそれぞれ失点で、守備の乱れもありちょっと不運。

ただ、8回、9回に出てきた工藤と木下は、新庄監督も感心した力強さがあったようですね。

 

でも、余裕で相手チームをほめる新庄監督にはちょっとやられた感じでしたね。

若いから6失点が許されるわけではない。椎葉と嶋村、そして守備の意識が低い内野陣は猛省を。

 

茨城は快投

 

高寺は溌溂

 

ヒットこそ出たディバイニーだったが

 

タイムリーエラーも

WBCは、やはりディフェンディングチャンピオンの日本は注目の的ですね。

参加選手もしっかりと主力は集められましたし、あとはいかに力を発揮してくれるかでしょう。

 

阪神からは、坂本、佐藤輝、石井、森下が参加。

活躍してくれるのはいいことでしょうけど…

 

ただ、WBC終了後、帰国した後、この4選手をどう使っていくかですね。

岡田前監督は、当初はいないものとして考えた方がいいという考えを示しましたが、私もそう思います。

体の疲れ、時差もあるでしょうけど、精神的な疲れも大きいと思います。

 

正直、帰国の1週間後にペナントレースが始まるというのも、スケジュール的にきついですね。

私は個々の選手の状態を見て、ある程度リフレッシュ、リカバリーが済んだ選手から使っていく、選手自身の言葉は信用しないのがいいでしょうね。

やる気と、無理は違いますから。

 

ボールの違いは特に投手陣には大きいでしょうね。

 

キャンプ直前に契約更改をした佐藤輝

ここまで両方のキャンプ地に振り分けられた選手を考察してきましたが、具志川でのベテラン、ローテ候補の選手たちは、藤川イズムがもう理解されているという信頼感の現れだと思っています。

 

逆に抜擢だったり、監督自らこの選手は今季1軍戦力になるのか?なってほしい選手が宜野座に集められ、自分の考え、優勝するために働き方をしっかりつかめるかの試験席が宜野座という事でしょう。

まだまだそのレベルになっていないと判断された選手はすぐに具志川に回されるでしょうし、逆にの選手は藤川監督のもとのほうがいいと思われる選手がいたらすぐに宜野座に抜擢されるんでしょう。

 

怪我でない限り2週間くらいは入れ替えはないでしょうけど、今年の藤川監督は怪我に細心の注意を払いながら、昨年より厳しい目で見ていくことが予想されます。

特に多少起用された選手は勝ち方を知ったことから、より高度な働き、動き方、状況判断が求められ、停滞していることは許されないでしょう。

 

新加入の選手がその刺激になってくれるといいんですが、やはり注目はいきなりポジション最年長で加入した伏見でしょう。

1軍で使うことを前提に、主力投手の球を多く受け、実戦に対応していく時間に当ててもらうという事、その姿を、藤田、中川、嶋村が見てどう感じるか?

さらに主戦捕手の坂本がどう刺激を受けるか?ポイントでしょうね。

 

自主トレが宜野座で始まる

 

伏見がさっそく発進

 

一人でも多くの投手の球を受けたい

一方の具志川組では、当初宜野座に参加させる予定だったドラ1の立石が、自主トレで故障してしまい、具志川組に。

この新人合同自主トレの在り方に、すぐさま藤川監督が異議を唱えたことで、今後はこの12月、1月の管理の仕方にメスが入ることを望んでやみませんね。

阪神でも、佐藤輝、森下、下村とこの新人の時に躓く誰もが期待のドラ1ルーキーというのが、もう我慢できないというイライラの現れでしょう。

 

立石以外の新人はじっくりとファーム首脳陣に観察させ、もちろん仕上がりによっては宜野座に引き上げることも辞さないでしょうけど、体をまずはじっくりと作っていくことが最優先でしょう。特に高卒の早瀬は、先ずは才木のようながっちりとした体力づくりでしょう。

 

また1軍でのリリーフに期待値の高い新助っ人のモレッタが、やはり同じポジションのドリスに預ける形で具志川に組み込まれました。 故障歴もあり、先ずはどこまで実践でバリバリ行けるかの判断だと思います。

私は右腕の先発候補のラグズデールもファームと思っていましたが、ルーカスとの兼ね合いで宜野座スタートにしたと思われます。

 

そして多くのベテランがいることに意義があると思います。

くすぶっている選手、故障上がりの選手、正直がけっぷちの選手もここには存在していて、自分が上で起用されるには今は何が足りないのだろう? そこを調整的に具志川に組み込まれたベテランから何を学びながら猛練習を積んでいけるか?

ここがポイントでしょうね。

 

モレッタが来日

2月1日から始まるNPBのキャンプ、阪神の宜野座と具志川の振り分けが発表されましたが、ここで考察をしたいと思います。

支配下、育成、さらに言えば故障歴のある不安材料がある選手、ベテラン、まだ未知数の新人選手、この辺りを配慮した、組み分けになっていることがまず第一ですね。

 

新人の宜野座参加は、ドラフト2位の谷端ひとり、育成では昨年ファームのローテを担った伊藤稜、同じく後半はファームの正捕手的な立場だった嶋村。

また抜擢と言えるのは、秋季キャンプで監督からお墨付きをもらった百崎、2年目の先発型の今朝丸、そして石井に続く右のリリーフ候補では、工藤泰成、木下里都、石黒佑弥、津田淳哉などがいますね。

 

移籍組は元山、現役ドラフトの濱田も宜野座で。

新助っ人では先発候補の二人、ルーカスとラグズデールも宜野座スタートとなりました。

野手のディベイニーは順当に宜野座組となりました。

 

基本的にはどうしても連覇をするためには、昨年の戦力プラスαが必要という藤川監督の意思が読み取れる人選であり、

自分の目で確かめる意味合いの選手もいます。

宜野座と具志川は、怪我をすればすぐに入れ替え、実戦が始まり、オープン戦も盛んになってくる頃には、具志川組も多く入ってくることから、

いかに宜野座で1軍戦力としてほしい選手になっているかどうかが選手の役割ですね。

 

来日したディベイニー