10月14日のヨナグニサン
触角が羽毛状に大きく広がっています。
細かな産毛は、飛び立つとすぐに吹き飛びます。
前翅の透明紋は三角形。
よってオス!
透明紋といっても、羽化したばかりでは、うっすらと鱗粉がのっていますね。
なぜこんなところにポツリといるかというと…
ほかの兄弟は7月初めまでにすべて羽化してしまったからです。
4月27日に採卵して、6月中ごろに蛹になって、今ようやく羽化。
同じ母虫から生まれても、時々このように蛹の期間が長い個体がいます。
休眠状態となり、そのまま冬を越して翌年羽化する場合もあります。
こんな話を聞いたことがあります。
島人はかつて、子供や孫を喜ばせようと、野外で見つけてきた繭を家の中にぶら下げ、羽化を心待ちにすることがよくありました。
ところが、なかには一向に羽化しない繭もありました。
そして、すっかり繭のことを忘れていた頃、何年もたってから羽化することがあったそうです。
何年もというのは大げさな気がしますが、否定はできません。
島人は生活の中で得た、僕は飼育を通して得た、共通体験です。
「うんうん、確かに、そういうのいるよね!」
お互い頷きあうばかりです。
さて、こちら野生個体の繭です。
羽化を楽しみに巡回を続けているのですが、昨日はそのうちの2個体が死んでいました。
どちらもすでに蛹の腐敗が始まっていて中から腐臭が漂ってきます。
雨がちな日々が続いています。
そんなことも影響しているのでしょうか。
リベンジ!ヨナグニサン終齢幼虫
樹上に不審な男あり。
いま、いま、いま!
いま来ないとダメです、間に合いませぬ、明日にでも来てください!
そう申し上げたら、信州のイモラーY田さん、ホントに10月7日に飛んで来た。
7月にフラれたヨナグニサン終齢幼虫撮影のリベンジを果たした瞬間である。
イモムシ本第2弾発刊に向けて、最後の砦(?)となっていたヨナグニサン終齢幼虫。
10月4日、僕は一週間の旅から戻った。
すぐさま森へ向かうと、観察を継続していた幼虫がすべて終齢となっており、繭を作り始めているものもいた。
ひょっとしたら、これが今年のラストチャンスになるかもしれない。
慌てふためいて、Y田さんに連絡したのであった。
アヤミハビル館の飼育個体もギリギリ間に合い、モデルばりに撮影していただいた。
翌、翌々日には2個体とも繭になりましたよ、Y田さん。
ホッ。
イッカク通信発行所http://www.geocities.jp/ikkaku2/
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今年は例年になくヨナグニサンの発生が不規則で、予測がつかないうえに個体数も少ない。











