与那国フィールドノート -156ページ目

強い繭

10月3日、午後10時。
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羽化して翅が伸びきった直後のメス。


翌10月4日、午前10時。
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昨晩、僕が立ち去った後にオスは飛来したようです。


翌々、10月5日。
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雌雄ともに姿が見えなくなっていました。


繭をよく観察してみると・・・


まずは枝と葉柄の分岐点。

繭はただ葉を綴って作っているのではありません。

葉柄から枝までしっかりと巻き上げ、補強してあります。

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そうすることで強い風雨にも耐えることができるのです。

危機一髪!

ほかの葉はすべて吹き飛ばされてしまいましたが。


さらに・・・


繭自体も暴風にさらされ、大変なことになっていたようです。
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ほら!
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大車輪のごとく、グルングルン振り回されていたようです。


よくぞ耐え忍んだ!!


ナイトツアー下見

欧米からも観光客を誘致しようと、ツアーモニターの一行が八重山入りしています。

明日には与那国にもやってきて、メニューの一つにナイトツアーも組み込まれています。

インパクト絶大のヨナグニサンを見てもらいたいところですが、第4化の羽化にはやや時期が早く、残念です。


10月1日の夜の森。

台風通過間もないこともあって、木々は傷み、生物の姿も少なく、閑散としています。

限られた出会いを楽しんでもらう力量が求められそうです。


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マダラコオロギ。

いちばん多く見かけた昆虫。

ジジッ、ジジッと地味に鳴いている声も周囲から聞こえてきます。


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サキシマヌマガエル。

少しずつ距離を縮めて、緊張が頂点に達した瞬間。

直後にジャンプ!!


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コミノクロツグの葉に静止するヨツスジカミキリ。

ほかにビロウなど、幼虫がヤシ科植物を食べるカミキリムシです。


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ヤシガニ。

ガサガサと闇の向こうに音がしたら期待大!


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コバネコロギス。

昼間は綴り合わせた枯れ葉の中などに潜んでいますが、夜には徘徊してほかの昆虫を捕えて食べます。


このところ夕方から夜にかけて、にわか雨がよくあります。

さぁっと雲は切れて、見上げれば満天の星。


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お休み中のヨナグニキノボリトカゲ。

起こしてしまいました。



マメタネコレクション

台風11号あとの休日、南海岸で拾った種子たちをざっと水洗いした。
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 どんなものがあるかというと…


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拾える確率の高いタイプのモダマ。

といっても、普通はなかなか拾えないが。

石垣島や西表島、それに与那国島に自生するコウシュンモダマ?

モダマにはいろいろ種類があって分類にも色々な考え方があるようだ。


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ズシリと重いメタボモダマ。

これらは明らかに異国からのものでしょうな。


おおっ!

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久々のHamburger Bearn!

と思ったが、以前に拾ったものとは表面の質感が違うな。

黒帯の幅も狭い


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扁平でシワがよったいびつな形のマメ。

マメマニア(!)の間では、ヂオクレアの名前で知られる。

日本にはDiocrea属のマメは自生しないし、種類も多いそうでどんな植物なのかまったくわからない。

右下のなんかは種が違うと思う。


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個性豊かなワニグチモダマ。

与那国島にはよく似た種子のできるカショウクズマメが自生するが、漂着種子はほとんどがワニグチモダマ。

石垣島や西表島に少ないながらも自生するワニグチモダマは、種子が無地。


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ワインレッドのマメ。

ワニグチモダマやカショウクズマメと同じMucuna属?


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東南アジアに分布するモダマの仲間で、通称ドロップモダマ。

Entada glandulosa? Entada parvifolia

まるでチョコボール。

めったに拾えない。


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タシロマメ。

モダマ風だがずっと薄っぺらく軽い。

多くはないが、とりたてて喜ぶほどじゃない程度に拾える。

石垣島、西表島には自生するが、建築用材として伐採が進み、明治初期までには激減した。

時期的にも南方からの漂着でしょう。


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シロツブ、もしくはハスノミカズラ。

とても硬く、石のごとし。

ノコギリで表面に傷を入れてしばらく水につけ、土に埋めるとちゃんと発芽する。

高さ1mほどにまで育てたことがあるが、その後の管理不足で枯らしてしまった。


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日本には自生しないククイノキ。

廃油ボールでないことを確認してから、手を伸ばすべし。

この黒光りは、内部から油脂が浸み出しているのかなあ。

英名、キャンドルナッツ。

ニスやペンキ、石鹸、灯油などに使う油をとる。


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樹種不明のドングリ。

ドングリには、種子そのものよりも、渡来元の場所、環境に興味をおぼえる。

そこには、どんな生物がいるのだろう?


ま、こんなところです。