ラストパス 10 | Jリーグが好きやねん

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PA外でボールを拾ったダニーは、そのまま猛然と前へ運ぶ。
長身ながらスピードのあるドリブルで、センターサークルまで一気に進んだ。

追走する近藤は、足は速くない。



ボールを運ぶダニーの前方には、名古屋司令塔イヴァン、そして長身FWのクリントン。
両サイドからはウィングが1人ずつ駆け上がり、ダニーを追い越していく。


対する大阪のディフェンスは、CBの山田と下沢、アンカー的CHの大神。3人のみ。

右SBの加井が名古屋左ウィングと併走して捕まえているが、大阪から見た左はフリーの状態で駆け上がっている。

名古屋の左を考慮しなければ、4対3の局面だ。



ダニーはセンターライン付近を大きく超えた位置のイヴァンの足下にボールを出した。

背後に大神を背負った状態。

イヴァンはシンプルに右にはたき、そのまま大神を引き連れて前線へ駆け上がる。



スピードに乗ってタッチラインを上がってきた名古屋ウィングはフリーでボールを受け、アタッキングサードへ侵入した。


最前線 クリントン対山田
シャドー イヴァン対大神

そして、右サイドのウィングの対応に、下沢が向かう。

が、下沢が近づこうとした瞬間にはもうクロスがあげられた。


PAを少し入ったあたり目がけ、緩い弾道の高いクロスが打ち上げられる。

山田はクリントンに背中をぶつける。


 固え・・・!


そう思った瞬間、クリントンの手が、山田の肩にかけられた。


 しまった!!


クリントンに押さえられながら、山田も必死に飛ぶ。

それを利用したクリントンはさらに高く飛ぶ。


ほとんど飛べない山田のはるか上、クリントンは頭ではなく、胸でボールを落とした。



PA内で、ボールが跳ねる。



そこに飛び込むのは、大神を腕で押さえながら走り込んだイヴァンだった。


ゴール真正面、至近距離から放たれたシュートに本田は反応できず、ボールはネットに突き刺さった。



前半26分。

ポゼッション 大阪 90:名古屋 10
シュート数 大阪 8本:名古屋 1本

名古屋が先制した。