次々と造られていく新しい風景。
その中で、旧態依然としていたレンジフードだが……
その胸の内は、決して穏やかではなかった。
『自分も新しくなってキレイと言われたい!』
だがそれは、新品のレンジフードに取って替わられ、自分は廃棄処分に甘んじるということ。
ジレンマに悩む彼にそっと手を差し伸べたのは、K君だった。
「大丈夫。任せてごらん」
そして……
・:*:・゚'★,。・
変~身~っ
。・:*:・゚'☆・:
“ジャン!”
“ジャジャン!!”
かっけぇ!
チョ~きれい!
でも、厨房機器としてはどーなんだ?
そんな呟きも、燦然と輝く彼には届かない。
その胸の内は、喜びと感謝で一杯だった。
『アリガトウ、K君……』
めでたしめでたし。