靴が臭い原因 | あしが痛い人の靴選びアドバイス 

あしが痛い人の靴選びアドバイス 

バランスを整えて、身体の痛みにアプローチ!『西村シューフィットメソッドマスタースクール』を経て靴の調整を中心に、一生歩ける身体作りをサポートします。

こんにちは。健康と美しさについて足元から整える柔道整復師・シューヘルスアドバイザーの藤野千枝です。

 

 

 

さて今回は、夏本番に向けてのお悩み解決をしたいと思います。

 

 

 

「足がクサイ」「靴がクサイ」

 

 

この悩みに関しては、私自身小学校3年生ぐらいの時から自覚がありました。

 

友達の家に遊びに行ったときに、無垢で純粋なクラスメイトに「足がクサイから向こう行って」と言われたんですゲッソリアセアセ

 

季節は定かではありませんが、なんせ昔から靴下がキライだったので、そのときも裸足に運動靴、という出で立ちでした。

 

それから中学や高校での部活の後、自宅で親から「帰ってきたら足はスグ洗って」とオーダーされるようになりますが、「部活で汗かいてるから仕方ないよね」ぐらいにしか思っていませんでした。

 

 

 

ようやく「おかしいぞ?」と思い始めたのは、柔道整復師として仕事を始めた頃です。

 

元々足がクサイと自覚のあった私は、仕事用の履き物をスニーカーではなく、メッシュ素材のものを選びました。

 

ニューバランスの夏用のメッシュシューズで、靴の外からでも中の足が見えるぐらい大きめのメッシュ地です。

 

さらにもっと通気性を考え、空気の通り道を作ろうと、23.5の足なのに25.0のサイズを選んで。

 

 

それでも私の足は破壊的なクサさでした!!!!

 

 

(ところでメーカー名を出していますが、『ニューバランス』さんには何の罪もありません。

 

当時の私はあまりにも靴の選び方について無知でした)

 

ニューバランスさんの名誉のために、続きをお読みいただければと思います下矢印下矢印下矢印

 

 

 

そもそもなぜ臭くなる??

 

汗そのものは無臭ですが、足が汗をかくことによって靴の中で湿気がこもり、臭いの元となる成分が発生しやすくなります。

 

足のニオイが発生する好(?)条件としては、次の3つが挙げられます。

 

温度:30〜35℃

 

湿気

 

空気の滞留

 

この内、一つでも条件を外すことができれば、臭いの発生を防ぐことができます。

 

 

 

迷うほどたくさんある防臭グッズ

 

足の防臭グッズも、足の匂いが発生する好(?)条件を踏まえて考案されているものが多くあります。

 

 

例えば・・・

<臭い自体への対策>

・消臭スプレー/クリーム

・足裏角質除去パック

・消臭殺菌作用のあるインソール

 

<汗自体を抑える>

・制汗スプレー/クリーム

・汗を素早く吸収してムレを防ぐ5本指ソックス

 

<湿気への対策>

・靴の中へ入れる珪藻土スティック

Youngsense←コレすごい!笑

 

 

 

またインフォムさんで販売されている特許をとっている換気靴や、サンコー(株)さんの「USB爽快シューズクーラー」などもあります。

 

皆さんの足や靴のニオイに対する悩みがどれほど強いのかと考えさせられぐらい、様々なグッズが日夜開発されているようです。

 

 

 

ちなみに私は、上記の防臭グッズを使うことなく現在は『足のニオイ』という悩みから解放されていますキラキラキラキラ

 

次の章では、多くの人が見落としがちな臭いの原因について説明しますね。

 

 

 

意外すぎる『足のニオイ』の原因

 

 

私が現在、『足のニオイ』から解放されているキラキラ決定的な理由は、足にぴったりの靴を履いているからです。

 

 

 

ここで足のニオイが発生する好(?)条件をもう一度見ていきましょう。

 

温度:30〜35℃

右矢印これは、生きている限り避けることのできない条件なので、とりあえずスルーします。

 

 

湿気

右矢印これも、足の裏には汗腺があるので、その働き自体を止めることは身体にとって不自然です。

 

ただ、湿気は靴の素材の劣化を早める原因になるので、脱いだ後はすみやかに湿気を取りたいところですね。

 

 

空気の滞留

右矢印もっとも重要な要素がコレです!!

 

元々足には常在菌が存在しますが、汗や皮脂を分解する過程で臭いの原因物質が産生されます。

 

汗や皮脂をこまめに拭き取れれば臭いの発生を防ぐことができますが、

 

靴の中で空気が滞留すると汗が乾きにくく、臭い物質ははどんどん産生されていきます。

 

繁殖を防ぐためには、常に靴の中で空気を動かし続ける必要があります。

 

足にとって大きいサイズの靴を履いていると、靴の中の空気は循環が悪くなります。

 

また、しっかり紐を結んばずに靴の中で足がゴソゴソ動くような履き方をしている場合も靴の中の空気を滞留させてしまいます。

 

「え?またまたぁ」と思う方もいると思いますが、【靴のふいご現象】と関係があります。

 

 

 

靴屋さんなら知っている?! "靴のふいご現象"

 

ピッタリとした靴を、靴ベラを使って履くときなどに、「プシュ」と空気が抜けるような音を聞いたことがありませんか?

 

私の経験上、「聞いたことがある」と手を挙げる人は少数なんですが・・・。

 

なぜかというと、ピッタリのサイズの靴を履けている人が意外と少数だからです。

 

 

 

靴に対して適切なサイズの足を、靴ベラで一気に靴の中へ滑り込ませる際に、中の空気が瞬時に押し出され「プシュ」と音が鳴ると考えられています。

 

スカスカに空間が空いているブカブカの靴では、空気の通り道が分散するため、こういう現象は起きにくいのです。

 

重要なのは、ぴったりのサイズの靴を履くと、歩く動作自体が靴の中の空気を循環させる仕組みになるということです。

 

これを "靴のふいご現象" と呼びます。

 

 "ふいご" は、空気を送るための道具ですが、まさにぴったりの靴を履くことでその循環が生まれるのです。

 

 

柔道整復師として治療に従事していたときの話ですが、患者さんの足のニオイがとっても気になるときは、靴を拝見すると、大体足のサイズよりも大きめの靴を履いておられますタラー

 

もちろんとってもナイーブな内容なので、足のニオイと関連付けての靴の話はしません。

 

その代わり、サイズが合っていない靴を履いて歩くことがどれだけ骨格に影響を及ぼすか、という観点からの靴のお話はたくさんさせていただきました照れ

 

 

ピッタリのサイズの靴を履いていても、同じ靴を毎日履き続けるのは鬼門です。

 

靴の素材に染み込んだ汗が乾ききらずニオイの原因になったり、靴自体を傷める原因になりますので、夏の時期はできるだけ3足以上をローテーションで履き回すことをオススメします。

 

 

少し長くなりましたが、今後皆様が少しでも足のニオイに敏感に過ごさなくても良い日がきますように願っています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございますパー