歩くときの『歩幅』に注意。 | あしが痛い人の靴選びアドバイス 

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バランスを整えて、身体の痛みにアプローチ!『西村シューフィットメソッドマスタースクール』を経て靴の調整を中心に、一生歩ける身体作りをサポートします。

こんにちは。健康と美しさについて足元から整える柔道整復師・シューヘルスアドバイザーの藤野千枝です。

 

 

在宅勤務が増えて、お家でトレーニングを始めた方が結構いらっしゃるみたいです。

 

会員制のジムやサロンさんでも、通えない顧客の方のためにZoomや動画で対応をしたり、私たちの生活の仕方がどんどん変わって行っています。

 

私の自粛生活での一番の変化は、イスに座る時間が増えたことでしょうか。

 

子供の頃はそんなことなかったんですけど、仕事をしだして動き回ることが常態化してくると、ジッと座っていることが最近まですごく苦痛だったんですアセアセ

 

エスカレーターで足を止めて上がるくらいなら、その横の階段を重い荷物を持ってても登ったり、

TV番組を1時間見続けているのがもったいない気がして左手に本、右手にスマホのニュースを見てみたり。

 

こんなことを言うと、立ち止まらないマグロ気質ですっごく仕事できそうな人間に思えるかもしれませんが、そうは問屋が卸さない、単なる『落ち着きがない』だけなんですけどねショボーン

 

聖徳太子じゃないので、TVも本もスマホニュースも中途半端ですよチーン

 

 

ところが、自粛生活が続くと色々やらなければいけないんだけど、今まで目を瞑って来たことに腰を据えました。

 

ブログとか、起業セミナーの動画とか、、、タラー

 

座らざるを得ない状況にようやく慣れてきた今日この頃です。

 

 

前置きが長すぎました。今日は『歩行』の話です。

 

自粛期間中に、家にこもりっぱなしはマズイ!と言うことで、ウォーキングやランニングを始めた方結構多いと思います。

 

毎日もしくは数日おきでも、同じルーティンを続けると、歩くことにマンネリしてきませんか?

 

それは気持ちのことだけでなく、あなたの筋肉にも同じことが起こります。

 

道を変えれば気持ちはフレッシュになりますが、運動量自体が変わらなければ筋肉はマンネリします。

 

というのも、繰り返すことによって身体が覚えた動きは、最初ほどのエネルギーを消費しなくてもその動きができるようにインプットされてしまいます。

 

つまり消費エネルギーの低下。例えば、順調に落ちていた体重が、ピタッと落ちなくなる・・・など。

 

 

もちろん身体には急激な変化を嫌い『一定に状態を保つ』という機能が備わってるので、順調に落ちていく、と思われる状態を逆に身体の方は「体重が落ちて行ってるんだけど、なんかヤバイ状態じゃない?!」と堪らずストップをかけてしまうんです。

(う〜〜ん、ありがた迷惑プンプンとか言ったらダメですね笑)

 

 

筋肉はマンネリ化すると"省エネ"モードになります。

 

筋肉をマンネリさせないためには「慣れた頃に少し違う要素を組み込む」ことです。

 

例えば

①坂道をウォーキングコースに組み込む

②舗装された道だけでなく、土や凸凹した道を歩いてみる

③歩幅を広げる

 

など。

 

 

③の『歩幅を広げる』には注意が必要です注意

 

「歩幅広げましょうね」と言うと、足を前に出そうとする人がほとんどです。

「いつもより3センチ前に」とかそんなイメージで。

 

 

でもその歩き方は人体の構造上、後ろ体重になってしまいます。

 

後ろ体重とは、一般的にお年寄りの方の姿勢です。

 

クマムシくん「え?私、背中ちゃんと伸びてますけど」

という人もいるかも知れませんが、前に大きく出したあしに、骨盤が引っ張られている姿勢は、残念ながら猫背候補生そのもの。

あなたの普段の立ち姿勢が目に浮かんでしまいます...。

 

というわけで、歩幅を広げる際は後ろの蹴り足を意識しましょう。

 

前に出る足は重心の位置に自然と落ちるので、あまり深く考えなくてOKですキラキラ

深く考えると、本当に身体が丸まります。

 

後ろでしっかり蹴るメリットは、股関節の鼠径分がしっかり伸びて、腸腰筋に刺激が入り、血液の流れを円滑にします。

 

上矢印右脚を正面から。赤マルが鼠径部です。

青→大腿静脈、赤→大腿動脈、黄→大腿神経

座っている姿勢が長いと、鼠径部は閉じたまま。血流も悪くなります。

 

 

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上矢印右脚を正面から。

腸腰筋は黄色い枠の二つの筋肉をまとめた言い方です。腰から鼠径部を通って太ももの骨の内側に付着します。

蹴り足のときにしっかりとストレッチがかかります。

 

出典:ともに『プロメテウス解剖学アトラス(コンパクト版)』

 

 

 

リモートワークで座り姿勢が長くなると固まってしまうのが腸腰筋です。

正しい歩き方で、上半身とあしを繋ぐ股関節の部分はしっかりと刺激を入れてあげましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございますパー