アタマジラミを退治する薬
こんにちは。橋本です。
アタマジラミは一度感染したら、駆除しない限り、どんどん増えてしまいます。
増えてかゆみが激しくなるのもつらいですが、アタマジラミを退治しないと、人にうつしてしまうことにもなりかねません。
そうならないためにも、アタマジラミを退治するのには、スミスリンシャンプーという薬を使います。

強い殺虫剤、DDTが、今は使えない
昔、アタマジラミは、日常的によくみられるものでした。
そこで第二次世界大戦後、アタマジラミに対して、DDT(ディー・ディー・ティー)とよばれる殺虫剤が大量にまかれました。
DDTはアタマジラミに対して非常に効き目が強いため、この大量散布によってアタマジラミはほとんど見かけなくなったんですね。
ところがその後、この殺虫剤、DDTが環境中で分解されにくいことが指摘されたため、日本では1971年に殺虫剤としてDDTの製造販売が中止になりました。
それにともなって、なくなったかに見えたアタマジラミが、1980年代に復活してしまうことになってしまったのです。
それを受けて開発されたのが、ピレスロイド系といわれる殺虫剤のフェノトリンです。
フェノトリンを主成分にした製品としては、スミスリンシャンプーが販売されています。
スミスリンシャンプーの使い方
スミスリンシャンプーは、病院の保険が効かないので、病院で処方してもらっても自費扱いになります。
スミスリンシャンプーを置いていない病院もあります。
そういう場合は、ドラッグストアなどで買ってこなければいけません。
スミスリンシャンプーが手に入れば、使い方はすごく簡単です。
1) お湯で軽く髪を濡らす
2) スミスリンシャンプーを適量、髪全体に行き渡らせる
3) 5分間ほどそのまま放置
4) お湯でしっかり洗い流す
やることはこれだけです。
注意点は、薬剤が目、耳、鼻、口などに入らないようにすること。
あとは、スミスリンシャンプーに付属しているクシで、軽く髪をとかし、アタマジラミの死骸(しがい)を取るぐらいです。
ただし、この1回のシャンプーが大事なのではなく、駆除にとってもっとも大切なのは、シャンプーのタイミングと回数です。
ベストなタイミングと回数を守る
スミスリンシャンプーは、2日おきのシャンプーを4回おこなう。
これが、重要です。
つまり、きっちり駆除するには、全部で10日間かけるわけですね。

なぜ、1回で駆除が終わらないかというと、スミスリンシャンプーは幼虫や成虫を殺すことはできても、卵を死滅させることができないからです。
アタマジラミの卵は孵化(ふか)するのに、7日ほどかかります。
ですから、7日を過ぎた最後の10日目、4回目のシャンプーで最後にかえった卵がすべて駆除できるわけです。
フェノトリン抵抗性(ていこうせい)のアタマジラミが増えている?
この2日おき、4回のシャンプーでアタマジラミがきっちり退治できれば、ベストです。
10日間は、アタマジラミと格闘する日々、時間がかかってしまいますが。
ただ、近頃の傾向で心配なのは、このフェノトリンという薬剤、殺虫成分が効かないアタマジラミが出始めているということです。
この従来の殺虫成分が効かないアタマジラミを、フェノトリン抵抗性といったりします。
スミスリンシャンプーを使えば、一般的には、アタマジラミは駆除できるといわれています。
でも、このようにスミスリンシャンプーが効かないようなケースでは、どうすればいいんでしょうか?