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「とびひ」って、どう治療するの?


こんにちは。橋本です。


とびひは、体に広がるスピードが速く、うつることもある病気です。


そのため、様子を見るよりも、早めに処置をすることが、早い回復につながります。


「とびひ」かな?と思ったら、まずはすぐにお医者さんにみてもらいましょう。


「とびひ」の治療には、抗生物質が効果的です。


抗生物質は、バイ菌が増えるのをおさえる薬。


バイ菌が増えるのをおさえることで、体のバイ菌に打ち勝つ力をサポートするわけですね。


水ぶくれやジュクジュクした部分は、消毒した後、抗生物質の入った薬を塗って、ガーゼで保護します。

とびひは包帯でカバー


抗生物質は、この塗り薬のほか、場合によっては飲み薬を使います。


さらに、かくことによって他の部分にうつるのを防ぐために、かゆみ止めとして、抗ヒスタミンの飲み薬を使うこともあります。


そして、ほかの子どもにうつさないように、とびひにかかった場合は、子どもどうしの接触には気をつけるようにします。


保育園や幼稚園、学校などに送り出す場合には、とびひをガーゼで保護して服で隠すなどして、子どもが直接触れないようにするのがベスト。


「とびひ」の範囲が広い場合は安全をみて、休ませたほうがいいこともあります。


プールは完全に治るまで、絶対禁止。


お風呂は入ってもかまいません。


入る場合は、湯ぶねにはつからないで、シャワーにとどめておいたほうが感染が防げます。


「とびひ」は、とてもかゆいので、子どもはひっかいたりしてしまいますが、ひっかくと他の部分に“飛び火”します。


「かいちゃダメ!」といっても、かゆみが強いのでなかなか無理ですが、悪い部分はガーゼできちんと保護し、ツメは短く切ってあるなどのケアも大事です。


また、鼻の中には「とびひ」の原因となる「黄色ブドウ球菌」がたくさんいます。


鼻をいじると症状の悪化につながるので、鼻をいじっていないか、少しだけ気をつけて見てあげてくださいね。


「とびひ」は、あっという間に広がる病気です。


「とびひ」かな?と思ったら、すぐに「とびひ」の治療に専念しましょう。


とくにアトピーの場合、湿疹やかき傷といった、傷口があるので、「とびひ」の原因となるバイ菌も皮膚に侵入しやすい状態にあります。


そのため、ときには「とびひ」を繰り返してしまう子どももいます。


「とびひ」になる前に、日頃、湿疹や強いかゆみがあれば、薬をきちんと使ってよくする。肌を清潔にする。


そういったことが、「とびひ」の予防にもなります。


涼しくする


 


 


 


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