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「とびひ」って、どういう病気?


こんにちは。橋本です。


「とびひ」って、どんな病気、症状のものなんでしょうか?


「とびひ」が何か、よく知らない人でも、「とびひ」という病名だけは、なんとなく耳にしているかもしれません。


この「とびひ」。病院では、伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)とよばれてます。


「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」という名前の意味は、


伝染性 → うつる病気

膿(のう) → うみ。化膿(かのう)する

痂(か) → かさぶた

疹(しん) → 肌にできるブツブツ


おおよそ、こんな感じ。


黄色ブドウ球菌(おうしょくぶどうきゅうきん)とか連鎖球菌(れんさきゅうきん)といったバイ菌が原因でおこる、皮膚の感染症です。


強いかゆみのある水ぶくれができるんですが、水ぶくれの中にはバイ菌がたくさんいます。


水ぶくれは、けっこう簡単に破れ、破れると中から汁が出てきます。


で、ジュクジュクした汁が飛び散ると、ほかの部位やほかの人について伝染します。


次々に“飛び火”して、どんどん広がってしまう。なんとも、やっかいな病気。


だから、「とびひ」とよばれるわけなんですね。


場合によっては、「とびひ」になると、熱が出ることもあります。


「とびひ」は、虫刺され、あせも、傷、湿疹などにバイ菌が入りこんでおこります。


バイ菌は、健康な皮膚には、あまり感染しないのですが、皮膚にダメージがあったり、抵抗力が弱っていると感染しやすくなってしまいます。


「とびひ」は、皮膚の抵抗力が弱い6歳ぐらいまでの子どもがよくかかるといわれています。


強いかゆみがあって、ジュクジュクしている。だけど、


「ありゃりゃ。なんだかあちこち一気に広がって、驚くほど増えてきた」


という症状がある場合、この「とびひ」の可能性も疑って、早めにかかりつけの先生の診察を受けてくださいね。


 


 


 


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