ドラマセラピーの講座は月に一度ペースで全3回のワークショップと、
10回のオーディオワークで構成されている。
家で自分でオーディオワークを進めつつ、さちさんとの電話セッションでテーマを決めて、いよいよワークショップ当日を迎える。
グループで行うので、参加者は8人。
それぞれのテーマを持って参加する。
事前に話して決めた私のテーマは、「否定されてきた自分を救い出すワーク」。
両親や以前の恋愛で否定され傷ついた自分を救い出し、「大丈夫」と思えるようになることが目的だ。
流れとしては、アイスブレイクのようなワークから始まる。
この日初めて顔を合わす人たちばかりなので、いきなり個人のことに深く立ち入った内容を行うのはハードルが高い。
はじめに簡単な自己紹介をするが、普通の自己紹介のように年齢や職業などは特に話さない。
お互いのニックネームと簡単な参加動機くらいしか分からない状況で、ワークショップが開始されたが、
不思議なことにこの日の数時間でかなり心理的なハードルが下がって、メンバーと打ち解けた気がした。
懐かしいフルーツバスケットのようなゲームや、全員参加で人物や物になりきって指定された場面を作るなど、
遊びのような要素があり、けっこう夢中になってしまう。
そこから段々と、「演じる」要素が入ってきて、
2人組で出されたテーマに応じてキャラクターやテーマを演じるワークをやった。
ここで、「最近彼ができたばかりの女子大生2人。お互いノロケ合う」というテーマをやったときに、
私はけっこうショックを受けた。
ロールプレイなのに彼の惚気が言えないのだ。
妄想の中ですら、私は男性から大切にされるイメージが出てこない。
ちょっと愕然とした。
そう言えば、過去の恋愛に関するオーディオワークをやっているときも、
なかなか進まなくて途中になってしまっていたのだが、そのときも、「これからの新しい恋愛ドラマ」という
幸せなイメージがうまくできずに真っ白だった。
次に、自分が憧れる女性になりきって、その状態で別の人と会話するというワークをやった。
これが、かなり難しい。
「あの人だったらどう言うだろう。どう考えるだろう」ということに頭を巡らせながら、リアルタイムで会話をしなければならない。
時々、自分と相手が誰なのか、混乱してくる。
その状態で、今度は「私(演じている私自身)」について、その人(演じられている対象の人物)が紹介をして、
必要なメッセージをくれる……ということをやったのだが、自分が話しているのに自分が話しているのではないような、奇妙な感覚に陥った。
確かに私が話しているのだが、「え?こんなこと思ってたの?」という言葉が出てくる。
私が演じた女性は、私のことを
「とても真面目で他人を思いやることのできる子だけど、人のことを気にし過ぎてうまくいかない。
もっと自分を出して好きなように生きたらいいのにね」
と言った。
そして、
「自分の好きなことを楽しんでしていれば、それでいい。きっと全部うまくいくから」
というメッセージをくれた。
これは実際に以前、その人が言ってくれたことでもあるけれど、自分自身の心の奥底から出てきた言葉でもあるなと感じた。
他のメンバーもそれぞれに様々なメッセージを受け取ったようだ。
グループで、お互いにその言葉を本人にかけてあげる。
するとまた、違った感覚で聞こえてくる。
今の私に必要なメッセージ。
普段はメモ魔の私だが、身体を動かしながら行うので、今回はメモはなし。
そうすると、今ここにものすごく集中できる。
体感するってきっとこういうことなんだろう。
〇印象に残った、さちさんの言葉。
「努力するなら、自分に優しくする努力をしましょう」
(皆、すごく頑張ってるけれど、自分に厳しい努力ばかりしてしまう。
「このドラマセラピーでは、自分に優しくする努力をしましょう」と言われて、
優しくする努力っていいなと思った。頑張れば頑張るほどに嬉しい努力だ)
「一見すると悪いことに見えるようなことも、引っかかることも、すべて良くなるための種。だから良いこと」
(すべての出来事は良くなるために起きている)
「私たちには、この年齢まで独身だったからこそのミッションが与えられている」
この考え方には、とても感銘を受けた。
昔と違って、女性が自由に仕事や生き方を選べるようになっているが、結婚観は未だ旧態依然としているため、
そのはざまで悩む人が増えている。
今は過渡期で、これから社会制度や人々の考え方、文化も変わっていくだろう。
結婚観もしかり。
新しい結婚観を社会が受け入れていくために、私たちにミッションが与えられている。
なぜ私たちなのかと言うと、
男性よりも女性のほうが変化が早いから。
色んなものを柔軟に取り入れる女性の側が、先に変わっていく。
すると、それが社会全体に広がっていく。
(流行でも何でもそうだ。まずは女性。それに男性がついていく)
また、悩まないまま若いうちに結婚した女性は、こういった問題を考える必要はなかった。
だからこそ、新しい結婚観を取り入れるのは、この年齢まで独身である女性に与えられたミッション。
私はずっとこの状況に理由がほしかった。
そして、どうせならネガティブな理由ではなく、気分が明るくなるような理由のほうがいい。
これまでたくさん受けたセミナーや人から聞いた話、読んだ本にも通じるところがあって、ピタリとはまった感じだった。
3時間強のワークショップが終わった後は、どっと疲れを感じた。
集中力とエネルギーをたくさん使った。
帰りの電車の中で、振り返りながら気付いたことを書きだしてみたけれど、まだまだ色々な感想や気持ちの変化が出てきそうだ。