車椅子のおじさんの小説622 | 車椅子のおじさんのブログ

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順のデザイン事務所に向かう

 早めの昼をカップのとんこつスープごはんとマカロニサラダで済ませた鉄三郎たちは、12時半過ぎに家を出て、順のデザイン事務所に車で向かった。

 1時半前ぐらいに着いた。

 デザイン事務所の駐車場に車を止めた昌は、素早くトランクから車椅子を出して、助手席から車椅子に鉄三郎をうつして、デザイン事務所に入っていった。

 デザイン事務所の中でちょっと胸の谷間が見えるエメラルドグリーンのタンクトップとビニールレザーの黒いミニスカートと金縁と黒のハートのバックルが付いた光沢がある赤いベルトと薄い黒のストッキングと光沢がある真っ赤なパンプス姿で紫のマニュキュアを塗ってもらい、ほお紅を薄く塗ってもらい、薄紫の口紅を塗ってもらい、金縁と黒のハートのイヤリングを付けてもらった順がショッキングピンクのシートに張り替えてもらった車椅子に乗って、なにやらパソコンでデザイン画を描いていた。

鉄三郎 順、久しぶりだなあ。

昌 岡野さん、お久しぶりです。

順 鉄先輩、昌さん、お久しぶりです。

鉄三郎 順、女らしさが完成したあとは初めてだけど、こんな大胆な姿がメチャクチャ似合ういい女になったなあ。

昌 俺もそう思うよ。

順 お2人にそう言ってもらえてうれしいです。ありがとうございます。そう言えば、鉄先輩が男の更年期障害で半年ぐらい体調がよくなかったみたいですね。大丈夫ですか?

鉄三郎 おとといまでは気分がよくなかったけど、昨日の朝になったら、気分がスッキリしたよ。俺の事なんかどうでもいいから、早く襲われた事を話してくれよ。

昌 俺も、早く聞きたいです。

順 そうでしたか。鉄先輩たちは、その事を聞きに来てくれたのですね。それじゃ、話しましょう。

 順は、襲われた日の事を話し始めた。