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星二郎くんの結婚の知らせのメール

 その日の5年後の令和15年の4月の半ばごろ、五郎は富山にある倉庫の煮物の出し入れをやるアルバイトをしていた。

 そんなある日、アルバイトが終わった五郎はジャパンの中でパソコンのスイッチを入れて、どえらい久しぶりにメールのソフトを開いた。

 そうしたら、どえらい久しぶりに星子さんからのメールが来ていた。

 五郎は、そのメールを開いた。

そのメールの内容

 五郎さん、お久しぶりです。

 お元気ですか?

 今は、どこにいますか?

 さて、五郎さんにお知らせ対事がありまして、メールを差し上げます。

 先月の終わりに、星二郎が健常者の人と婚約しました。

 星二郎が近所のおじさんたちに教えてもらったけん玉やヨーヨーやベーゴマやメンコをやっていて、インターネットに投稿しているその動画をプロのヨーヨーパフォーマーの女の人が見てくださって、こんなメールをくださったのです。

 そのメールのコピーを貼り付けます。

 星二郎さん、お母さま、はじめまして。

 私は福岡で主に活動している外海光子というヨーヨーパフォーマーです。

 星二郎さんのヨーヨーパフォーマンスの動画を見て(この人、知的障がいがあるのに、ヨーヨーの才能の蕾があるかなあ。私がその蕾を開花させあげたいなあ)と思うようになっていったのです。

 私の空き時間と星二郎さんの都合が良い時間が合う時に、私が持っている技を教えてあげたいのです。

 私のこの願いを聞いてくれますか?

 それでは、これで失礼します。

 そのメールを読んだ私は、星二郎にそれを読み聞かせて「外海さんに教えてもらう?」と聞いたら、星二郎は「教えてもらうよ」言ったから、4年ぐらい前から月2回ぐらいヨーヨーパフォーマンスを教えてもらっています。

 外海さんは、「星二郎さん、これをできるようになったら、見てくれる人に褒められるよ。褒めてもらうと、うれしいでしょう。だから、何回も練習をして、これをできるようになろうね」と星二郎に合ったやり方で教えてくれているから、星二郎はすごくやる気を出して、教えてもらっています。

 星二郎は教えてもらっていると、外海さんに初恋が芽生えたみたいで、ある日私に「外海さんが大好きなの。ずうっといっしょにいたいよ。どうしたらいい?」と言いました。