- 不幸になる生き方 (集英社新書)/勝間 和代
- ¥756
- Amazon.co.jp
幸せをつかむ道とはすなわち、地獄に進む道、
不幸になってしまう生き方をとことん知ること、
そしてそれを避けることなのです。これが、
私がこの15年間、幸福と不幸を分けるものに
ついて考え続けた、最大の発見であり、気づきでした。
しかも、このような不幸な生き方というのは、
無意識な習慣のなかに潜んでしまっています。
不幸な人は、自ら不幸になるように、毎日行動を
繰り返しているのです。
自分が不幸な人生だと感じることは、会社や親や社会が
作ったのではなく、自分自身の不幸な生き方、考え方、
行動習慣、言葉、すなわち、日常生活の一つ一つが、
自分の不幸を作っているのです。
著者は、幸せな人と不幸な人との違いを、「7つの法則」と
して、紹介しています。
その中、仏教の考え方にも通じる法則を、あげてみます。
応報の法則
幸福な人───他人の悪口、非難などが、めぐりめぐって自分への
足かせになることを理解している。その結果、
ネガティブなことや批判的なことは口にしないし、
不満があるときには問題解決につながる建設的な
批判をするよう、心がけている。
不幸な人───何か不満があると、まずは相手の欠点を見つけて、
批判と非難を繰り返すことで、一時的な精神の
安らぎを得る。その結果、自分は何も変わっていない
のに自分がよくできるという自己欺瞞に陥って、
ますます自分を安心させるため、他人を批判する
ようになる。
また、著者は、
日本人が、先祖供養的な宗教しか持ち得ないのは、
現世にフォーカスした幸福論を携えた宗教が、
日本にはないからだという指摘も、あります。
そうですね。
仏教界に身をおく者としては、ちょっと痛い話です。
少しでも多くの方に読んでいただきたいので、
ブログランキングに参加しています