まず、今朝の地方新聞の朝刊の一部を引用させていただく。
自殺・うつ損失2.7兆円
長妻昭厚生労働相は7日、2009年の1年間に自殺者が出たことで失われた所得や、
うつ病をきっかけとした休業、失業で労災補償や生活保護の給付が必要が生じた
ことによる国の負担増を合わせた経済的損失が計約2兆6782億円に上るとする
推計を明らかにした。
厚労省がこうした推計を出すのは初めて。
同省が1月に設置した自殺・うつ病等対策プロジェクトチームで長妻氏が指示し、
推計は国立社会保障・人口問題研究所に委託した。
この記事を読んで、まず感じたことは、
失われた所得や労災補償などの国の負担増を含めた経済的損失を
改めて、数値化することに、何のねらいや意味があるのか、ということだ。
自殺とうつ病。人間の“いのち”の根幹にかかわる事象だ。
決して、自ら望んで、自死する人はいない。
「健康問題」や「経済・生活問題」が背景にある。
親や子どもを失った家族たちの悲しみは、経済的損失というようなレベルで
推し測れるものではない。
長妻大臣は、野党時代から、年金問題等で注目された人だが、
人間のいのちまで、数値化するという、変なメソッドに執りつかれたらしい。
人間の尊厳性を、
国家的政治的目線から、
国家的損益のレベルで、天稟にかけるのは、
まさに、冒涜でしかない。
菅総理が言った、
「雇用は人間の尊厳にかかわるもの」は、
やはり、ウソだったのか。
今夜は、何日ぶりでしょうか。
エアコンなしで、眠れそうです。
少しでも多くの方に読んでいただきたいので、
ブログランキングに参加しています