毎日猛暑が続くなか、熱中症で死亡する人が増えている。
そして、そのほとんどが、高齢者であり、
いわゆる社会的弱者である。
電気を止められ、扇風機もクーラーもない。
その日、その町は38度の猛暑。
「氷を買ってきてくれ」という父に、息子は、
氷と保冷剤を買ってきた。
「冷たくて気持ちがいい」
そう言った父は、その後、容態が急変。
電話も、携帯も持たない息子は、近所の公衆電話から
119番通報した。
救急隊が駆けつけたとき、父はもう死亡していた。
こういう事例が毎日のように、報道される。
これは、事故なのか事件なのか?
少なくとも、(予期せぬ)事故ではない。
事件である。
こういう状態で放置したら、この人は死ぬであろう。
とわかっていても、どうすることもできない。
いや、国家はなにもしていないというのが現実だ、
極言すれば、
この暑さのなか、「死ぬ」とわかっていて、
何もしないという未必の故意。
毎日、熱中症に気をつけましょうといいながら、
電気の無い人は、どうすればいいのか。
ひとり暮らしの老人はどうすればいいのか。
近代国家とは、夜警国家であり、福祉国家であるはずなのに。
少しでも多くの方に読んでいただきたいので、
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