↑のブログを書いている際に
実際に2003入試の学生から、日比谷の成績はどんどん伸びていきます。
リーマンショックのあとからさらに伸びます。
開成落ちたけど、日比谷受かったから、海城は蹴るわ。というような人たちが増えてきた。そして、リーマンショックで、そもそも私立受けないという人達も増えてきた。
都立に行きたいところがないという状況が無くなった2003年以降、授業料が高い私立は、資金に覚悟がある層を先に一定数確保する方向に舵を切った。資金がある家庭は早期からもしくは塾通いさせる余裕があり、また、多科目受講も可能である。勝手に勉強してくれるし、その環境がある。(もちろん、学校の教育が素晴らしい可能性も否定しない)高校の1学年の生徒数が減ったにも関わらず、海城高校の東大合格者の数はほとんど変わっていないことからも、少なくとも海城の作戦は成功したと考えられます。
「都立高に合格したら私立辞退しろ圧」は他の県でもあります。私としては、無くなったほうが、生徒が進学先の自由を得やすくするので良いと思います。しかし、この不自由さもあり、多くの私立高校が入学者以上の入学金(手付金)を得るという利益をえているのは確かかなので、私立高校の団体から要望が出ることもないのでしょう。
豊島岡が高校入試を中止したのも、豊島岡の合格実績が戸山以上となり、日比谷と比較されるポジションになったため、取らざるを得ない選択肢だったとも考えられます。
長くなりましたが、
私立中学の高校入試の廃止の波は
私立中学の青田刈りの要素よりも
元々あった
「都立高に合格したら私立辞退しろ圧」と
「都立の学区廃止による都立上位校への上位層の流入」
の合わせ技ではないかと思いました。
さらに少子化にリーマンショックによる所得中間層の私立敬遠によってトリプルに完全中高一貫化への圧がさらに大きくなった結果かもしれません。
記事に戻って、記事に書いてある通り、
日比谷が再募集かけるまで辞退者が増えているのは、景気が良くなったことや、もしくは、高校私立補助増加を見越して開成などに行く人たちが増えているのかもしれませんね。
もちろん、本人(というよりも高校受験塾からの依頼?)による勲章ハンターが増えている可能性も否定できません。