「バスジャック協奏曲」
涙目になりながら笑いました。
題名からして、ドタバタな感じで、楽しく笑える事を期待して行きました。期待以上に大笑いし、最後はチョットじんわりホッコリしました。
小劇場のお芝居には、いつも感心してしまいます。
ストーリーとか物語が良く考えられているのは勿論ですが、小さな劇場ならではの演出にビックリする事があります。
今回の設定は、走るバスの中。
出演者全員が、座席に見立てたイスに座っているのです、最初から最後まで。
集団劇とはいえ、独り言・独白や隣り同士の会話の場面もあります。
映画なら人物をアップで見せたり、時間をずらした話を差し込んだり出来ますが、舞台となるとそうはいきません。
そこで、舞台を真っ暗にして、舞台の一部にスポットライトを当てて、独り又は二三人で芝居をすることになります。でもこれ、大きな劇場でやると遠くからだと見難いでしょうね。小さな劇場だから出来る事だと思います。
些細な事かも知れませんが、こうした工夫に、俳優さんだけでなく、音響や照明、大道具など劇団全てのスタッフさんの想いや熱意を感じます。