ちょっとしたアクシデントもあり、食事してから1時半すぎて出発。
まずは、阿武隈山脈沿いの道を北上。
石川町をでてしばらくは、地震の跡を目にすることなく順調に進む。
最近完成し、まだ地図に載ってないと云う新しい道路(あぶくま高原道路の延長部分)を行く、きれいな道で通行量も少なく快適であった。
しかし、山間部に入ると、コンクリートの橋と道路の取付部分に段差が出来ていたり、盛り土部分にひび割れがあり交互通行になっていたり、完成したばかりの道路とは思えないぐらい、応急手当ての箇所が多くなる。
さらに、集落に入ると、瓦屋根にブルーシートが掛けられた家屋が、石川町より目立つ。
田村市を通過、飯館村へ。
天気もよく、気温も21度と気分がよい。
そろそろ田おこしが始まる季節だ。
しかし、外仕事に快適な天気にもかかわらず、田畑には人がいない。
何より、飯館村は酪農が盛んな所、飯館牛、福島牛の看板が目に着くのだが、その牛が一頭も見当たらない。
福島第一原発から30キロ以上あり、屋内待避の指示は出ていなものの、放射線量が高いと云うことから、事実上、屋内待避の状況にあるのだ。
そんな中、郵便を届けに走るバイクの姿には頭が下がる。
出発から約2時間40分。
飯館村を過ぎ、いよいよ屋内待避中の南相馬市原町区へと入る。