ちょんまげぷりん//映画評 | ヤマモト探険記

ヤマモト探険記

気の向くままの街歩き。

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『ちょんまげぷりん』

130年前の江戸時代からタイムスリップしてきた安兵衛。安兵衛の面倒をみることになるシングルマザーのひろ子。

家柄で仕事が決められ、言わば就活中の安兵衛、仕事を選び離婚までしたひろ子。各々の事情は違えども、「仕事」に悩み、苦闘している姿には、多くの人が共感したと思います。

始まりは突飛でコメディーのようでしたが、二人の関係をありがちな恋愛ドラマ的展開でなく、仕事を求める同志的な絆を深めて行く展開には、不況で就職の厳しい時代に、忘れては為らないものを示していると思いました。

ひろ子役のともさかりえ、実生活でも母親となり、演技の幅と共に“質感”が高くなった様に思います。
安兵衛役の錦戸亮、細かな所作まで侍を演じきり、久々に誠実で真っ直ぐな日本人を見せてくれました。