ベンジャミン・バトン 数奇な人生(映画批評下書) | ヤマモト探険記

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気の向くままの街歩き。


80歳の老人の身体で生まれ、年をとる毎に若くなって行くと言う、人とは逆の人生を生きた男・ベンジャミンの物語。

人生の前半。ベンジャミンを世間知らずの老人と思った人々が、己の生き様と人生訓を残して去って行きます、一方、老いた姿で様々な事に挑戦する彼の姿は、人々に勇気を与えもします。

人々との出会いと別れを経験し、人生半ばで、ベンジャミンは最愛の人と結ばれます、ふたりの人生が交差した瞬間でした。
数十年かけて軌道を駆け登り、太陽に最接近した後、急速に離れて行く彗星…。この時、2度と戻ってこない彗星があります。

自身が、2度と戻らない彗星である事を知っているベンジャミンの哀しい、後半の人生が始まります。

とても哀しい人生かもしれない。でも、とても豊かな人生であったかもしれない。
ベンジャミンの不思議な一生を通し、人生は見る方向で違うこと、生きてるって素晴らしいと感じさせる映画でした。

静かに涙が出てきました。ありえないファンタジーとわかっていても、哀しさと喜びと…温かい気持が湧き上がってきます。
デート・ムービーにお勧めです。