第1景の幕が開きました。
短くアレンジした、白い着物姿のダンサーたちが太鼓のリズムにあわせて踊っています、8月に見た「祭り」の第1景のイメージに重なりました。
仙葉由季さんを探しました。最初、太鼓を叩いている方かと思いましたが、一人だけ赤い帯のダンサーが現れた時「仙葉さんだ」と気がつきました。どうやら、第1景のメインのようです。
笑顔です、何か嬉しそうな感じです、ほぼ満員のお客さんを見て、高揚しているのを感じます、驚きと、喜びと、期待と、満足感とが交じり合った笑顔です。
仙葉さんが喜んでいる、そう感じると同時に、此方も、嬉しくなって来ます、笑顔で手拍子を送っているお客さんが見えます、その姿を見て仙葉さんの顔が輝きます。
花道のところで、他のダンサーの間を縫うようにして前へ。ダンサー同士の間合いが少し狭そうです、ダンサーの動きを読みながら、ぶつからないように、ダンスを止めないようにすり抜けて来ます。敵の包囲を駆け抜けるロナウジーニョのようです。周囲のダンサーの動き、全体の形が解っているのでしょうね。
仙葉さんのソロが始まりました。2面の大きな白い羽扇子を持ってのダンスです、鳥の翼の様にも見えます。正面の監督を見つめ、一瞬、表情が硬くなりました、でもすぐに笑顔に戻りました、アイコンタクトで全てを確認した、そんな感じです。緊張を楽しんでいるのが解ります、余裕ですね。
楽しそうな仙葉さんを見てワクワクしました、この感じは、初めての感覚です、公開ゲネプロだからでしょうか、仙葉さんだからでしょうか。
ベットも綺麗でした。稽古と言っても、お金払うに十分なステージでした。